宿場町の風情伝える 名張・旧細川家を登録文化財に答申

12月13日8時3分配信 産経新聞

 名張市新町の初瀬街道沿いに建ち、宿場町の風情を伝える旧細川家住宅の主屋(しゅおく)、中蔵(なかぐら)、川蔵(かわくら)、門の4件が12日、国の文化審議会(石澤良昭会長)で登録有形文化財(建造物)に選ばれた。新登録について文部科学大臣に答申される。県内の登録有形文化財(建造物)は73件となる。

 旧細川家は明治時代前半の建築で、今年改修された。主屋は間口9.7メートル、奥行き13メートル、木造2階建て、切り妻造り桟瓦ぶき。1階正面は意匠の異なる格子で構成し、2階は塗り籠で虫籠窓を設け、両袖に卯建てを付けている。内部は通り土間沿いに3室、並んでいる。

 中蔵は主屋の南後方、中庭を挟み、北側に向かって建つ。けた行き5.9メートル、梁間3.9メートル、土蔵造り平屋建て、切り妻像桟瓦ぶき。窓を上下階でずらして配置し、軒を置屋根風形式に塗り込めるなど外観が特徴となっている。

 川蔵は敷地の南奥に建ち、けた行き4.9メートル、梁間4.4メートル、土蔵造り2階建てで、切り妻像妻入り鉄板ぶき。敷地後背を流れる名張川沿いの景観に、趣を添えている。

 門は主屋の東側に接して建つ。間口3.2メートルの塀の中央に、間口1.3メートルの門を開き格子戸をたてる。塀は切り妻造り桟瓦ぶき、間口には板ぶきの小ひさしを付け、屋根を2段重ねている。旧家の格式を伝える門構えという。

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