住友金属、耐食性を高めた厚鋼板の効果を確認

12月25日22時10分配信 レスポンス

住友金属工業は、耐食性を高めた厚鋼板「SMICORE」が、約2年9か月の実船での耐食性試験が終了し、天井部、底板部両方で従来鋼に比べ高い耐食性を持つことを世界で初めて確認したと発表した。

SMICOREは、複数の合金元素を含有した低合金厚鋼板で、従来鋼と同等の機械特性・溶接性・溶接継手特性を確保しながら一材質で原油タンク天井部、底板部両方で優れた耐食性を持つ鋼材。

今回、2005年8月に就航した原油タンカー「SANKO BLOSSOM号」の原油タンクの天井部、底板部で試験適用を行ってきたが、就航から約2年9か月が経過し、1回目のドックでの検査時に、適用部位の腐食調査を実施した。

その結果、天井部では、従来鋼に対し板厚減少量が6割程度まで低減した。底板部は、従来鋼では深さ2mmを超える孔食が発生していたのに対し、SMICOREでは深さ2mmを超える孔食は無かった。

SMICOREの孔食深さは、従来鋼の4分の1程度、別のタンクで従来鋼の6割程度まで低減した。また、今回調査した部分の孔食深さから、統計処理で全タンクの孔食深さの最大値を推定すると、SMICOREの最大孔食深さは従来鋼の4割程度となることが確認されたとしている。

同社では、今回の実船結果は、耐食鋼が原油タンクの腐食対策として有効であることを示したもので、今後の耐食鋼の採用に向け重要な結果としている。

《レスポンス 編集部》

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