一転、ようじ混入認める

第2回公判DNA鑑定で
 金沢市立城南中学校で昨年4月、「三共フーズ」(白山市)製の給食パンからつまようじが見つかった事件で、ようじを混入させたとして業務妨害の罪に問われた、元同社従業員で白山市鹿島町、無職中野満彦被告(58)の第2回公判が17日、金沢地裁(神坂尚裁判官)であった。被告側は無罪主張から一転、起訴事実を認め、争点は情状面に移った。

 初公判で被告側は、混入は認めたが「パンから見つかったようじが同一かどうかはわからない」と無罪を主張。しかし、初公判後、新たに「中野被告と、ようじから検出したDNAが一致した」とする鑑定結果が検察側から提出されていた。

 被告人質問で、中野被告は「(混入させたのは)間違いない」とし、「重い鉄板を持ち上げたり、夜中まで働くこともあり、社長や会長を困らせてやろうと思った」と供述。神坂裁判官から「勤め先がなくなると考えなかったのか」と問われると、「考えたが、鉄板が重いことで頭がいっぱいだった」と答えた。また、犯行以前の昨年1月にも、給食パンにようじを入れたとも供述した。

 検察側の証拠調べでは、証人として同社の山下正幸社長が出廷し、「(被告に)厳重な処分をとは考えていない。ただ、正式な謝罪を受けたい」と被害感情を述べた。弁護側は、被告が示談金として50万円を同社に支払い、示談が成立したと主張したが、山下社長は「すべてが解決したとは思っていない」と話した。

(2009年11月18日 読売新聞)

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