三重の座礁フェリー撤去は6月末に 船首崩壊で作業遅れる

 三重県沖で昨年11月、座礁したフェリー「ありあけ」の撤去をめぐり、関係自治体や地元漁協による連絡会議が25日、三重県紀宝町で開かれ、撤去を担当する深田サルベージ建設(大阪市)が作業完了は当初予定より2カ月遅れ、6月末になるとの見通しを示した。

 同社によると、今月9日の悪天候で、切断した船首部分が崩壊、鉄板などの残骸(ざんがい)や積み荷のコンテナが大量に流出した。船体を4分割して撤去する手順に変更はないが、残骸の回収のほか、海中に沈んだ船首部分をつり上げるためにチェーンをつなぎ直す作業が増えたという。

 天候の回復を待ち、来週中に船首部分をつり上げ、残りの3ブロックも4月中に撤去。残骸も同時に回収を進め、6月末までの撤去完了を目指すとしている。

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