FFの収益金は子ども支援に

広島市西区を拠点に子どもの居場所づくりに取り組む住民ボランティアグループ「DISひろしま」が、今年もひろしまフラワーフェスティバル(FF)でうどんなどの販売に精を出している。収益金は毎年、児童養護施設や近隣の小学生チームを招いた球技大会の運営資金に充てている。「子どもの喜ぶ顔が見たい」。思いを一つに、すがすがしい汗を流している。

 原爆資料館東館そばの緑地帯が指定席。この日は朝から、約50人が集まり、大鍋でうどんをゆがいた。鉄板18枚をずらりと並べ、たこ焼きも作った。

 FFは32回目。西区己斐地区の住民が出店を始め、支援の輪は市内外の約70人に膨らんだ。

 「FFは再会の場、でもある」とは、山本誠会長(73)=西区。DISは非行少年の更生サポートも活動の一環として取り組んでいる。「子どもが生まれた」「仕事に就けた」。報告がてら、売り場を手伝いに訪れるかつての少年もいる。

 この日も、大工として独立した西区の男性(25)が訪れた。「立派になったのう」。メンバーに囲まれ、顔をほころばせた。「これだからやめられん」。山本会長も目を細めた。

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