松浦高生が駅名標制作 美術部員 5月末、MRにお目見え 歴史、特産織り交ぜ

松浦市志佐町の松浦高校美術部員7人が、同校近くにある松浦鉄道(MR)松浦駅の駅名標のリニューアルに取り組んでいる。「高校生らしい感覚で描いてほしい」というMR側の申し出を、ふだん駅を利用する美術部員が快諾した。今月末ごろには同駅のプラットホームにお目見えしそうだ。

 松浦駅の駅名標は、1988年のMR開業時に設置以来、22年間そのままとなっており、駅名が薄れて見えにくくなっていた。全校生徒の約半数が通学に利用しており、美術部長で3年の黒岩真亜子さん(17)は「駅に親しみもあるし、駅名標の傷みや落書きなどがずっと気になっていた」という。

 駅名標は大きさが横1・2メートル、縦0・9メートル。同駅ホームの3カ所に設置される。駅名標の裏表に描かれる絵は、同市キャラクターの松浦松之介を主人公に、メロンや松浦党など同市の特色を五つのパターンで表現。2014年に同市で開催される長崎国体なぎなた競技もPRする。

 「鉄板製のキャンバスは初めて」という部員たちは色塗りに悪戦苦闘。顧問の高尾勝俊教諭(35)などのアドバイスを受けながら、休日返上で制作に取り組んでいる。

 同市中心部にあり、観光客受け入れの玄関口でもある同駅。黒岩さんは「松之介を主人公に松浦の歴史や海の幸、山の幸を表現した。訪れる人たちが松浦に少しでも興味を持ってもらえればうれしい」と笑顔で話す。

=2010/05/07付 西日本新聞朝刊=

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA