アスベスト被害で三井造船を提訴 元下請け従業員遺族

アスベスト(石綿)による肺腺がんで死亡したのは、安全配慮義務を怠ったためとして、大手造船メーカー「三井造船」の下請け会社の元従業員、宮地秋廣さん=当時(63)=の遺族4人が18日、三井造船に約6400万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

 訴状によると、宮地さんは昭和35~53年、三井造船の下請け会社に溶接工として勤務。接合時に加熱された鉄板の急冷を防ぐため石綿布を切って巻く際、大量の石綿粉塵(ふんじん)を吸入したという。

 宮地さんは退職後の平成12年3月に死亡。20年9月、石綿由来の肺がんと判明し、アスベスト救済新法による特別遺族年金支給決定を受けた。

 遺族は、三井造船は遅くとも昭和30年代中ごろまでには、石綿粉塵の吸入で重大な健康被害が起こることを認識していたにもかかわらず、作業前の散水を指導するなどの安全配慮義務を怠ったと主張している。

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