山形「ほっとなる横丁」1年

∞店舗倍増、深夜も活況

 山形市七日町2丁目の「山形屋台村 ほっとなる横丁」が26日、1周年を迎えた。横丁の路地に机を並べ、各店舗がオリジナルの具材を持ち寄っての「大のり巻き大会」も開かれ、訪れた300人ほどが、約50メートルののり巻きを作って1周年を祝った=写真。

 横丁は店舗数5でスタートしたが、現在は13に増え、来場者も7万人を超えるなど順調だ。昭和風情を漂わせる鉄板居酒屋や串焼き屋などに加え、今年3月には東京や仙台、イタリアなどで料理の修業を積んだ店主がイタリア料理「雲雀(ひばり)野」をオープンさせ、店のバリエーションも豊かになった。常連の会社員男性(38)は「ここに1人で来て飲んでから、1次会に行き、シメでまた戻ってくる。他の客とのふれあいも楽しい」と話す。

 ダイニングバー「暖歩(だん・ぼ)」の店主で横丁最年少の佐藤淳樹さん(23)は「世間話しや恋人の話など、120%の接客ができる」と言い切る。座席数は最大でも14。人間関係の濃さも同居しているからだという。ビール、ワイン、カクテル、日本酒など酒類は100種と豊富で、佐藤さんが腕を振るう料理も人気だ。昨年10月の開店から順調に売り上げも伸びているという。

 横丁は青森県の「八戸屋台村 みろく横丁」をモデルに中心市街地の活性化や若手起業家の育成、地産地消の推進などを掲げてスタートした。運営するリノベーション山形の渡辺隆博社長は「山形の中心スポットになった。次の1年は、県外からの観光客にもPRしていきたい」と意気込む。

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