マンホールふたなど50枚飛ぶ 下水道でガソリン引火か

朝日新聞デジタル朝日新聞デジタル 2014年11月2日23時00分

2日午後3時40分ごろ、東京都品川区豊町6丁目の住民らから「マンホールのふたが全部飛んだ」といった110番通報が相次いだ。荏原署によると、下水道で爆発があり、その風圧でマンホールや側溝のふた約50枚が持ち上がり、外れた。けが人はなかった。現場は国道1号付近の住宅街で、一時騒然となった。

署によると、ふたが外れたのは南北約200メートル、東西約160メートルの範囲で、国道1号や周辺の路地。近くで10代男性がバイクを修理していたところ、ガソリンが側溝から下水道へ流れ、何らかの原因で引火して爆発した、と署はみている。都下水道局も原因を調べている。この影響で、国道1号の一部や歩道などが通行止めになった。

近くに住む70代の女性は「打ち上げ花火のようなドーンという音が3回して、警察官から『下水管を洗浄しているので、ガスを使うのは控えてください』と言われた」。タイヤ販売会社を経営する男性(64)は「下水が逆流してトイレが水浸しになった」と話した。

ご当地マンホール 様々

 小平市のふれあい下水道館で、各地の城が描かれた「ご当地マンホール」の写真展が開かれており、来館者の関心を集めている。

 展示しているのは、元都下水道局職員で、都内在住の石井英俊さんによる写真コレクション56点。大阪城と桜が描かれた大阪市、岡崎城を描いた愛知県岡崎市など、一風変わった各地のマンホールが楽しめる。写真は全て石井さんやその知人らが現地に足を運んで撮影したもの。「かまくらまつり」の様子を描いた秋田県横手市、五稜郭を記した函館市のものもある。

 同館は地上2階、地下5階の建物で、下水道の仕組みやその開発の歴史などを資料や写真で解説している施設。加藤千秋館長は「マンホールの絵柄を通じ、普段知らない下水道の世界に興味を持ってもらえればうれしい」と話している。

 3月29日まで。開館は午前10時~午後4時。月曜休館(休祝日の場合は、翌平日)。問い合わせは同館(042・326・7411)へ。

2015年01月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

冬を前に警察官が凍結路面想定し運転技術訓練

[ 11/5 19:49 テレビ岩手]

冬を前に雫石町で5日、警察官が凍結路面を想定した運転技術の訓練を行った。参加したのは、盛岡西警察署の警察官約20人で、ほとんどが3年未満の若手。訓練は道路の上に敷いた鉄板に水をかけながら、冬の凍った道路の滑りやすい状況を再現して行われた。盛岡西警察署では、毎年本格的に雪が降り出す前に冬道の走行訓練を行っていて凍結路面での制動距離を知る訓練や、急ハンドルを切った後、車の態勢を立て直す運転技術を学んだ。盛岡西警察署管内では例年、平地に雪が降り出す11月下旬から12月中旬に交通事故の件数が急激に増えるということで、参加した警察官は冬道の事故ゼロを誓って、真剣に訓練に臨んでいた。

 

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ウザ男VSクズ男! ノンスタ井上とウーマン村本の“嫌われ王”争奪戦!?

【楽天woman】2014/01/24 10:00

22日、都内で行われた映画『なんちゃって家族』(ワーナー・ブラザース映画)の公開記念イベントに出席したNON STYLE石田明(33)と井上裕介(33)。井上といえば、近頃では芸能界きっての“嫌われ者”という立場を確立しつつある芸人。この日のイベントでも、冒頭から石田が「NON STYLEの嫌われてないほうです」と挨拶すると会場が沸くほど、井上の嫌われ具合は周知のもの。井上のウザキャラは今や鉄板ネタとして多くの人に認知されている。しかし、そんな井上に強力なライバルが出現している。昨年『THE MANZAI』で優勝し、ファンに手を出すクズキャラを売りにブレイク中のウーマンラッシュアワー村本大輔(33)だ。

奇しくも大阪NSCの22期生という井上と村本。いち早くM-1で頭角を現していたNON STYLEに、ようやくウーマンラッシュアワーが肩を並べたという格好といえる。さらに言えば、芸能界屈指の炎上男として知られるキングコング西野亮廣(33)も同じ22期生で、どうやらこの世代は、かなりの問題児が揃ってしまったようだ。

イベントでは、そんな井上に対して、先日ネットニュースなどで取り上げられた村本のTwitter騒動(自作自演の炎上騒ぎ)についての質問が飛び出るほど、記者たちも2人を似たもの同士と捉えている様子。石田は「村本は頑張って炎上」といい、井上は「僕は何もしないのに炎上する」となぜか余裕の表情で笑みを浮かべる。まるでそれは村本と自分はまったくの別物と言っているようだった。

確かに、自らクズをアピールして笑いをとる村本と、ナルシストキャラを演じてウザがられ笑いを生む井上は、同じ嫌われキャラでもその質はまったく違う。そしてそれは井上が言うように、自ら仕掛けている村本と天然の井上という区別ができるだろう。だが一般の視聴者にしてみれば、そんな2人の違いなどどうでもいいこと。問題は、どちらが面白いかということに尽きる。そして面白いと認知された方が“芸能界の嫌われ者”という栄えある(?)称号を手にすることができるだろう。

ではどちらがその称号にふさわしいか。現時点ではやはり井上だろう。早くに知名度を上げた差は大きい。さらに、ネット上での炎上騒動をネタにする井上だが、よくよく見てみれば彼のナルシストながらポジティブな発言は多くのネットユーザーから支持されてもいる。井上を擁護応援するコメントはかなり多いのだ。一方の村本も、クズエピソードが清清しいという意見は見られるが、Twitterでマネジャーの名を語っての「法的措置云々」という発言は少しやりすぎ。敵意に満ちた棘のある発言が多く、常に前向きな発言がなぜか嫌がられる井上とは対照的だ。

誰も傷つけることなく嫌われる井上と誰かを犠牲にして嫌われる村本。この違いは、今後の彼らの活躍に差をつけることだろう。つまり端的に言うと、自然体で嫌われる井上は、まだまだこれからも嫌われ続けて笑いを取れるだろうが、クズエピソードを生み出し続けなければ嫌われない村本はやがて行き詰ってしまう可能性が高い。実際、11日に放送された『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)に出演した村本は、持ち前のクズエピソードで次々と笑いをとってはいたが、どれも以前バラエティ番組で披露したことのあるトークばかりだった。大舞台で絶対にすべるわけにはいかないという状況で、18番をチョイスするのはわかるが、1つくらい新鮮なもので笑いをとってほしかった。

芸能界の嫌われ者の座を争う井上と村本。勢いから考えれば村本に分があるが、天然で嫌われるという井上のポテンシャルは計り知れない。それでいてポジティブな井上は、まさに最強の嫌われキャラといえるだろう。村本には、ぜひさらなるクズエピソードを引っさげて、井上に対抗してもらいたい。
(文=峯尾/http://mineoneo.exblog.jp/)

「注意喚起必要だった」工事現場の転倒事故、業者に賠償命令/神奈川

知る×つながる=動きだす カナロコ 神奈川発コミュニティーサイト 2013年4月10日

 鉄板で滑って転倒、重傷を負ったのは、注意喚起の掲示がなかったため-。道路の工事現場の事故をめぐり、けがを負った海老名市の男性の家族が業者に損害賠償を求めた民事訴訟の判決で、横浜地裁は9日、業者側の過失を認め、約40万円の支払いを命じた。

 判決などによると、業者は2009年11月、男性の自宅前の路上で、海老名市発注の排水路工事を行っていた。道路に穴を掘り、その上に鉄板をかぶせていたが、男性は鉄板に足を滑らせ転倒し、左大腿骨を折った。

 村松多香子裁判官は「業者は工事を予告するだけでなく、鉄板が雨にぬれると滑りやすくなり、転倒の危険があると注意喚起する表示を掲示しておくべきだった」と指摘。事故は「鉄板を設置したことから発生した」と結論付けた。

 被告代理人は「判決文をよく読んで、今後の対応を検討したい」とコメントした。

覚えておきたいメガネのパーツとデザイン

@DIME 2013/7/18 12:42 DIME編集部

いつも何気なくかけているメガネだが、パーツの名称やフレームの形はご存じだろうか? メガネの理解を深めるため、まずは用語や基礎知識をおさらい。基本を知ればモノを見極める審美眼が備わり、お店のスタッフとの会話も弾む。メガネ選びがもっと楽しくなるはずだ。

■まずはメガネのパーツを知るべし!

1「モダン」
テンプル先端の耳に当たる部分。滑り止めの意味があり、芯材にプラスチックをかぶせたものが多い。テンプルエンドとも呼ぶ。

2「テンプル」
耳にかかる部分の名称。耐久性や弾力性が求められる重要なパーツで、かけ心地だけでなく、デザインを大きく左右する。

3「ヨロイ」
フロント両端にあるテンプルとの結合部。テンプル開閉時に負荷がかかる重要な部分で、各ブランドで工夫は様々。智(ち)とも呼ぶ

4「リム」
レンズ周りを囲む枠のこと。リムの内側には「リム線」と呼ばれる溝が彫られており、そこにレンズをはめて固定するのが一般的だ。

5「ブリッジ」
左右のレンズ(リム)をつなぐパーツ。太さや長さ、形状などでメガネの印象が変わり、彫金などの装飾が施されることも。

6「ノーズパッド」
メガネが鼻からズレ落ちることを防ぐためのパッドの部分。プラスチックフレームの場合はフレームと一体成形になったものが多い。

7「クリングス」
フロントとノーズパッドをつなぐメタルパーツで、パッドの高さや角度を調整するもの。主にメタルフレームに採用される。

8「蝶番」
ヒンジとも呼ばれるテンプルを折りたたむための「ちょうつがい」。メガネ唯一の可動部でかけ心地や強度など機能に大きく関係する。

<基本知識>

■リムは厚みをチェック
リムには顔の中でメガネを浮き立たせる縁取り効果がある。リムが厚いほどメガネの存在感は強くなるのだ。

■メガネの7割は鼻で支えている!
パッドが合わないとズレ落ちたり、跡が残る。それもそのはず、メガネの重さの7割は実はノーズパッドで支えられているのだ。

■モダンの隠れた工夫に注目!
モダンは地味なパーツだが滑り止めの切り込み入りや耳にフィットしやすい立体形状など、隠れた工夫が施されている。

■テンプルの裏にあるサイズ表記
テンプルの裏にある「55 17-148」の数字は実はメガネのサイズ。55はレンズの玉幅、17はブリッジ幅。148はテンプルの長さ。

■機能のキモは蝶番にあり!
実はメガネの寿命に大きくかかわる蝶番にはネジなしやバネ性を持たせたものなどがある。最も機能性が求められる部分だ。

■次に、メガネのタイプを知るべし!

・ウェリントン
近年ブレークした逆台形の玉型。テンプルがフロント上部から出ているのも特徴のひとつ。

・スクエア(メタル)
メタルのスクエアはよりシャープな印象を与える。ビジネススタイルの鉄板アイテム。

・スクエア(プラスチック)
名のとおり、四角いレンズシェイプ。大抵の人が似合うので迷った時はスクエアを選択すべし。

・ラウンド
実は最初に誕生したメガネの形がこの丸いレンズシェイプだ。「ロイド型」とも呼ばれる。

・オーバル
最もポピュラーな横長の楕円形。クセがなくマユのカーブと合うので日本人にはかけやすい型。
・フォックス
狐の目のようにフロント両端がつり上がったデザイン。女性用のサングラスなどに多い。

・ボストン
丸みを帯びた逆三角形。1950年代頃にアメリカのボストンで流行したのが名前の由来。

・サーモント
メタルブリッジで左右のプラスチックブローを分断したもの。ブロータイプとも呼ばれる。

・ツーポイント
レンズ周りに縁がなくブリッジとテンプルを2本のネジで直接レンズに留めているのが特徴。

・フローティング
フロントとレンズが密着せずレンズが浮いて見えるタイプ。顔にほどよいアクセントが加わる。

・ナイロール
レンズの上半分にのみリムがあり、下半分をナイロンの糸で固定したもの。別名ハーフリム。

・ティアドロップ
しずく型のレンズシェイプ、別名ナス型。もとはパイロット用のサングラスとして開発された。
・アンダーリム
レンズ下部とサイドにのみリムがついたスタイル。実はリーディンググラスから発祥した形。

・オクタゴン
八角形という少し珍しいレンズシェイプ。小ぶりのものが多く、クラシックな印象を与える。

・セル巻き
メタルのレンズ枠にプラスチック樹脂を巻いた昭和初期のスタイル。近年、再注目されている。

■覚えておきたいメガネの基礎知識

Qシャツでレンズを拭いてもいい?
Aもちろんダメ。シャツで拭くとレンズに付いた埃が擦れて傷が付いてしまう。水洗いして埃を落とし、トイレットペーパーなどで水分を取り除き、極細繊維のメガネ拭きで拭こう。

Qメガネはどっちからたたむのが正しい?
基本は左から。右からたたむとバランスが悪くなるものが多い。フィッティングで曲げなどを調整するとバランスが変わるので収まりがよいほうでOK。

Q外し方や置き方で注意することは?
A外す時は両手で。片手だとフレームに余計な力がかかり、歪みなどの原因になる。置く時はメガネを上下逆にすると、レンズへの負荷を減らせる。

Qフレームに白い粉が浮いてきたけど?
Aプラスチック製のメガネは長時間水に触れていると表面で加水分解を起こして油分が抜け、白い粉が浮いてくるので要注意。初期段階ならお店で磨いてもらえば元どおりになることも。

Qレディースとメンズの違いは?
A実はメガネはユニセックスが大半。レディースは装飾を施したものやフロント幅が数ミリ狭いものも多いが、似合うのであれば男性がかけても問題なし。

Qまつ毛がレンズに当たるのですが……
A日本人は鼻筋が低いため、メガネが顔の近くにくることが多く、男性でもまつ毛が当たることがある。これはノーズパッドを調整すれば解消できる。

すべり芸人オールスター集結! ダチョウ上島、すべる超越で「しくじる」

 “すべり芸人”が一堂に会する配信番組『スベリ芸人☆夢の競演 THEスベリ場』の制作発表会が29日、都内スタジオで行われ、ダチョウ倶楽部上島竜兵(52)、ますだおかだ岡田圭右(44)ら芸人9人が集結。見どころをアピールすべくマイクを手に取る芸人たちだったが、見事にすべりっぱなしという抜群の安定感をみせた。

 満を持してのトークや鉄板ネタを披露してもなぜかすべってしまう芸人たちには、上島、岡田のほか、デンジャラスノッチ(48)、ダンディ坂野(46)、ザブングル加藤歩(38)、小島よしお(32)、ドランクドラゴン鈴木拓(37)、クロちゃん(36)、磁石永沢たかし(33)、ゆってぃ(36)、髭男爵・山田ルイ53世(38)を配置。お笑い好きのウエンツ瑛士(27)をナビゲーターに起用し、自らも“すべり”に自覚があるのか「ここは居心地がいい」と終始ご機嫌だった。

 山田のみ会見を欠席したが、残りの10人は異口同音に「すべりたくてすべっているわけではない」と強調。すべり芸人の頂点として唯一、MCを任された岡田は「わざとやっているわけではなく面白いと思ってやる。結果、すべる」のが芸だといい、上島に至っては「すべるを通り越して“しくじる”人間」だと自虐的。すべり芸にも“質”があると熱弁した。

 収録を終えた岡田は「みんなでボールを回すけどゴールできない。最後にはオウンゴール」と揶揄しつつ「われわれも芸能界で市民権を得た」と番組開始を喜んだ。

 会見では記者からの質問に対し渾身のギャグを次々に披露。目を伏せたくなるものもあったが、和気あいあいと自虐的に楽しんでいた。最後に「すべるとは何か?」と問われた上島は「すべるとは…うけない!」と言い放ち、芸人たちは“師匠”のありがたいお言葉にお辞儀をしていた。

 同番組は9月20日よりdビデオ・BeeTVで配信開始。毎週木曜更新で全12話。

崖下に重機転落、保土ケ谷区の建設現場/神奈川

カナロコ by 神奈川新聞 7月4日(木)0時0分配信

 3日午前8時50分ごろ、横浜市保土ケ谷区霞台の住宅建設現場で、建設作業用のパワーショベルが崖下に転落した。約10メートル下まで滑り落ち、2階建てアパートの手前で止まった。運転していた男性作業員(31)にけがはなかった。

 保土ケ谷署によると、建設現場では1カ月ほど前から工事が行われており、作業員は同日午前8時ごろから1人で作業をしていた。足場用の鉄板を撤去しようと持ち上げたところ、バランスを崩し、崖下に滑り落ちたという。

 建設業者はパワーショベルを現場に固定。今後、解体した上で撤去する予定という。

 アパート1階に住む男性会社員(20)は「急斜面なので以前から危ないと思っていたが、まさかパワーショベルが落ちてくるとは思わなかった」と驚いていた。

巻之百四十九 やっぱ電車で行こう(中)

コラム【スワ氏文集】 2013年08月08日

 サラリーマン生活は計十三年、学生時代も含めると僕は十七年も通勤電車に乗っていたことになります。そしていつしか、僕にとって電車とは満員電車をさす言葉になっていたのです。

 無邪気な子供の頃は昼間の空(す)いた車内を弟と走って怒られたり、吊革(つりかわ)で吊輪(つりわ)をして怒られたり、車両と車両の間、あのぶかぶかの幌(ほろ)がアコーディオンさながら左右交互に伸縮する暗い個室に弟と閉じこもり、滑り止めの「/」印がたくさん浮彫(ふちょう)された揺れる鉄板の上に飛び乗って、「♪波乗りカモーン!」などと意味の分からぬサーフィンごっこをして転び、掌(てのひら)や半ズボンのお尻を、鉄板に塗られた黒い潤滑油(グリース)だらけにしてまた怒られたりしたものです。

 ああ、懐かしき「本当の電車の時代」。大人になった今、それはどこか遠くへと消え去ってしまいました。

 あの息苦しい朝の満員電車。混んだ車内では文庫本を読むか、寝るか、です。行き帰りの車内だけで週に二冊は読めたものです。強制的な「朝読」と「夕読」。

 残業続きで疲れて本が読めない日もあります。そういう時は、朝だろうが夕方だろうが、立って吊革に片方の手を掛けたまま寝るのです。そう、サラリーマン時代の僕の得意技は満員電車の中で立ったまま眠る、しかも忍者のように、短く深く熟睡することでした。

 吊革のあの丸い輪っかにクッと右手を掛けます。そして右肘(ひじ)の内側に頬(ほお)をすっぽりもたせかけ、そのまま、右手が輪っかに力を加えている事実を忘却してしまうよう自分に暗示をかけるのです。…僕は眠る。右手は握る。手首から先と手首からこっち、それは別々の領分。右手は吊革の一部。僕は右手のことなど知らず眠る。ここはどこか異国の風光明媚(ふうこうめいび)な海辺で、パナマ帽の僕は汐風(しおかぜ)に吹かれ、昼からビールを飲んでいる…。

 うそじゃなく、この特技のせいで僕が駅を降りそこねたのは二回や三回ではききません。一つ前の駅を認識したのに、数分後、一つ後の駅で目を覚ますのです。立ってるのにですよ! 一番情けなかったのは昔地下鉄東山線の名古屋駅で降りられなかったことです。満員の伏見駅で一度起き、車内の中ほどの吊革でクッと寝て、ふと気づけばロングシートに人っ子ひとり座っていない無人の車両の中央で、僕だけ立って吊革にクッと手を掛け、苦しげに寝汗をかいて寝てました。そこはビーチではなく、亀島(かめじま)の駅でした。(諏訪哲史・作家)

堺の「日新製鋼」で火災、鉄板を延ばす機械から出火か

 3日午前8時20分ごろ、堺市西区石津西町の鉄鋼メーカー「日新製鋼堺製造所」の近くを通りかかった人から、「工場から煙が出ている」と119番があった。堺市消防局によると、製造所敷地南側の建屋から出火しているといい、消火活動にあたっている。けが人は確認されていない。

 市消防局や同社によると、建屋内にある「冷間圧延(れいかんあつえん)ライン」と呼ばれる鉄板を薄く延ばす機械から出火しているとみられる。

 製造所は24時間稼働で約1600人が所属。出火当時は数百人が敷地内にいたとみられるが、逃げ遅れた人はいないという。