覚えておきたいメガネのパーツとデザイン

@DIME 2013/7/18 12:42 DIME編集部

いつも何気なくかけているメガネだが、パーツの名称やフレームの形はご存じだろうか? メガネの理解を深めるため、まずは用語や基礎知識をおさらい。基本を知ればモノを見極める審美眼が備わり、お店のスタッフとの会話も弾む。メガネ選びがもっと楽しくなるはずだ。

■まずはメガネのパーツを知るべし!

1「モダン」
テンプル先端の耳に当たる部分。滑り止めの意味があり、芯材にプラスチックをかぶせたものが多い。テンプルエンドとも呼ぶ。

2「テンプル」
耳にかかる部分の名称。耐久性や弾力性が求められる重要なパーツで、かけ心地だけでなく、デザインを大きく左右する。

3「ヨロイ」
フロント両端にあるテンプルとの結合部。テンプル開閉時に負荷がかかる重要な部分で、各ブランドで工夫は様々。智(ち)とも呼ぶ

4「リム」
レンズ周りを囲む枠のこと。リムの内側には「リム線」と呼ばれる溝が彫られており、そこにレンズをはめて固定するのが一般的だ。

5「ブリッジ」
左右のレンズ(リム)をつなぐパーツ。太さや長さ、形状などでメガネの印象が変わり、彫金などの装飾が施されることも。

6「ノーズパッド」
メガネが鼻からズレ落ちることを防ぐためのパッドの部分。プラスチックフレームの場合はフレームと一体成形になったものが多い。

7「クリングス」
フロントとノーズパッドをつなぐメタルパーツで、パッドの高さや角度を調整するもの。主にメタルフレームに採用される。

8「蝶番」
ヒンジとも呼ばれるテンプルを折りたたむための「ちょうつがい」。メガネ唯一の可動部でかけ心地や強度など機能に大きく関係する。

<基本知識>

■リムは厚みをチェック
リムには顔の中でメガネを浮き立たせる縁取り効果がある。リムが厚いほどメガネの存在感は強くなるのだ。

■メガネの7割は鼻で支えている!
パッドが合わないとズレ落ちたり、跡が残る。それもそのはず、メガネの重さの7割は実はノーズパッドで支えられているのだ。

■モダンの隠れた工夫に注目!
モダンは地味なパーツだが滑り止めの切り込み入りや耳にフィットしやすい立体形状など、隠れた工夫が施されている。

■テンプルの裏にあるサイズ表記
テンプルの裏にある「55 17-148」の数字は実はメガネのサイズ。55はレンズの玉幅、17はブリッジ幅。148はテンプルの長さ。

■機能のキモは蝶番にあり!
実はメガネの寿命に大きくかかわる蝶番にはネジなしやバネ性を持たせたものなどがある。最も機能性が求められる部分だ。

■次に、メガネのタイプを知るべし!

・ウェリントン
近年ブレークした逆台形の玉型。テンプルがフロント上部から出ているのも特徴のひとつ。

・スクエア(メタル)
メタルのスクエアはよりシャープな印象を与える。ビジネススタイルの鉄板アイテム。

・スクエア(プラスチック)
名のとおり、四角いレンズシェイプ。大抵の人が似合うので迷った時はスクエアを選択すべし。

・ラウンド
実は最初に誕生したメガネの形がこの丸いレンズシェイプだ。「ロイド型」とも呼ばれる。

・オーバル
最もポピュラーな横長の楕円形。クセがなくマユのカーブと合うので日本人にはかけやすい型。
・フォックス
狐の目のようにフロント両端がつり上がったデザイン。女性用のサングラスなどに多い。

・ボストン
丸みを帯びた逆三角形。1950年代頃にアメリカのボストンで流行したのが名前の由来。

・サーモント
メタルブリッジで左右のプラスチックブローを分断したもの。ブロータイプとも呼ばれる。

・ツーポイント
レンズ周りに縁がなくブリッジとテンプルを2本のネジで直接レンズに留めているのが特徴。

・フローティング
フロントとレンズが密着せずレンズが浮いて見えるタイプ。顔にほどよいアクセントが加わる。

・ナイロール
レンズの上半分にのみリムがあり、下半分をナイロンの糸で固定したもの。別名ハーフリム。

・ティアドロップ
しずく型のレンズシェイプ、別名ナス型。もとはパイロット用のサングラスとして開発された。
・アンダーリム
レンズ下部とサイドにのみリムがついたスタイル。実はリーディンググラスから発祥した形。

・オクタゴン
八角形という少し珍しいレンズシェイプ。小ぶりのものが多く、クラシックな印象を与える。

・セル巻き
メタルのレンズ枠にプラスチック樹脂を巻いた昭和初期のスタイル。近年、再注目されている。

■覚えておきたいメガネの基礎知識

Qシャツでレンズを拭いてもいい?
Aもちろんダメ。シャツで拭くとレンズに付いた埃が擦れて傷が付いてしまう。水洗いして埃を落とし、トイレットペーパーなどで水分を取り除き、極細繊維のメガネ拭きで拭こう。

Qメガネはどっちからたたむのが正しい?
基本は左から。右からたたむとバランスが悪くなるものが多い。フィッティングで曲げなどを調整するとバランスが変わるので収まりがよいほうでOK。

Q外し方や置き方で注意することは?
A外す時は両手で。片手だとフレームに余計な力がかかり、歪みなどの原因になる。置く時はメガネを上下逆にすると、レンズへの負荷を減らせる。

Qフレームに白い粉が浮いてきたけど?
Aプラスチック製のメガネは長時間水に触れていると表面で加水分解を起こして油分が抜け、白い粉が浮いてくるので要注意。初期段階ならお店で磨いてもらえば元どおりになることも。

Qレディースとメンズの違いは?
A実はメガネはユニセックスが大半。レディースは装飾を施したものやフロント幅が数ミリ狭いものも多いが、似合うのであれば男性がかけても問題なし。

Qまつ毛がレンズに当たるのですが……
A日本人は鼻筋が低いため、メガネが顔の近くにくることが多く、男性でもまつ毛が当たることがある。これはノーズパッドを調整すれば解消できる。