県溶接技術コンクール:27人“熱い戦い”--徳島 /徳島

6月26日18時1分配信 毎日新聞

 徳島市南島田町2の県立徳島テクノスクールで25日、県溶接技術コンクールが行われ、県溶接協会に登録している約200社から従業員27人が参加した。
 毎年行われており、44回目。「被覆アーク溶接の部」と「半自動アーク溶接の部」の2種目で競う。2枚の鉄板の溶接部分を丁寧につなげられるかが審査の決め手。競技が始まると、同スクール実習場のあちらこちらから火花が散り、場内の室温が一気に上がった。燃えにくいエプロンや皮手袋を着用し、長袖長ズボンの作業着姿の参加者らは、皆汗だくになりながら腕を披露していた。
 溶接部分の強度やエックス線で中の構造を調べ、8月半ばごろ、両部門の入賞者1人が決まる。入賞者は、10月に北海道旭川市で開かれる09年度全国溶接技術競技会(日本溶接協会主催)に出場する。【山本健太】

窃盗:リサイクル業者ら、鉄板32万円相当盗む 2容疑者逮捕 /長野

6月24日16時1分配信 毎日新聞

 丸子署と軽井沢署は23日までに、資材置き場から鉄板を盗んだとして、東御市滋野乙、リサイクル業、荻原行雄容疑者(62)と、同市八重原、無職、小林賢治容疑者(70)を窃盗容疑で逮捕した。
 逮捕容疑は、4月29日夕から翌30日朝にかけて、軽井沢町内の工事現場にある資材置き場から、鉄板4枚(時価計32万円)を盗んだ疑い。1枚が重さ約800キロで、縦約3メートル、幅約1・5メートル。クレーン付きのトラックで敷地に侵入し、約30枚のうち4枚を盗んだとみられる。
 丸子署などによると、佐久、小諸両市など東信地方で3~5月末に、工事現場などから鉄板を盗まれたという被害届が十数件あり、被害総額100万円以上に上るという。両容疑者は「他にもやったことがある」と供述、余罪があるとみている。両容疑者は埼玉県内の買い取り業者に十数回、鉄板を売っていたという。【大島英吾】

クラッド鋼管で豪州から100億円弱の受注予定=日製鋼

6月23日15時42分配信 ロイター

 [東京 23日 ロイター] 日本製鋼所の永田昌久社長は23日、ロイターのインタビューで、樹脂機械は底を打ち、下期に向けて上向きになるとの見通しを示した。もう一方の事業の柱である原子力発電向けの部材は堅調な需要が続いており、2010年3月期の23%営業減益から一転、11年3月期は「営業増益を狙いたい」と述べた。
 また、永田社長は、オーストラリアのオイルメジャーから、100億円近い受注額で、天然ガス用クラッド鋼管の受注を予定していることを明らかにした。
 <11年3月期は営業増益狙う> 
 同社は、電力・原子力発電用部材を中心とする鉄鋼製品関連事業と樹脂機械などの機械製品関連事業を2本の柱としている。金融危機の影響を受け、2009年3月期の受注では、樹脂製造機械やクラッド鋼板・鋼管の受注が低迷した。
 樹脂機械については「底を打った。これ以上悪くなることはない」とし「下期に向かって少しづつ上がっていく。第4・四半期(2010年1―3月期)になると、少しは鮮明に(方向性が)見えてくる」と述べた。
 中国の4兆元の景気対策の効果から、樹脂機械の中でも、造粒装置や押出機の引き合いが増加している。また、自動車用部品などを製造する時に使う射出成型機も4月以降、1―3月期比で10―20%増になっているという。射出成型機の需要が動き始めると、上流の需要が増える傾向にあり、コンパウンド用押出機や造粒装置への波及が期待できる、としている。
 一方、原子力発電関係については「従来と変わらないペースで計画通り進んでいく」との見通しを示した。5月に日ロ原子力協定が締結されたが「ロシアは欧米と違う規格を使っている。顧客と話をしながら、供給体制を整えていかなければならない」と語った。
 2010年3月期は、23%の営業減益を予想している。ただ、鉄鋼製品関連事業のうち、鋳鍛鋼製品は、原子力容器などで堅調な需要が続いているなかで、樹脂機械の需要が動き始めたことで、11年3月期については「営業増益は狙いたい」と語った。
 同社は、08年3月期―12年3月期の5年間で800億円強の設備投資を実施。原子力発電向け鍛鋼品の生産能力を現行の3倍の12基に増強する。永田社長は「設備投資終了時には、生産性向上もあり、12基プラスアルファの能力は出てくる」と指摘。高水準の設備投資については「12年3月期で一服させたいと考えている」とした。  
 <風力発電機器は2011年に海外展開も> 
 永田社長は、オーストラリアのオイルメジャーから、天然ガス用クラッド鋼管の大型受注を予定していることを明らかにした。受注すれば100億円近い受注金額となり、2010年3月期の受注計画が上振れする可能性があるという。10年3月期のクラッド鋼板・鋼管の受注は270億円を計画している。売り上げの計上は、一部が10年3月期、大部分は11年3月期になるという。 
 現在、国内で行っている風力発電機器事業については「11年3月期に営業黒字化の見通し。ただ、焦ってはいない。足元固めをしっかりやりたい」とした。売上計画は、10年3月期が80基、11年3月期は150基を計画。ブレードは中国での生産を決め、今期納入分から中国製のブレードが入ってくるという。
 海外展開については「まず国内で足固めをしてから、海外に出て行く」と述べた。すでに、商社から海外展開の話は来ているが「一番大事なのはアフターサービス網だ。これを完全にしてからでないと、無責任になる。ここを整備するのに、多少時間がかかる」とし「再来年(2011年)にはやりたい。米国でやる場合などは、(生産の)ローカル化を考えなければならない」と語った。
 永田社長は、29日開催の株主総会を経て、会長に就任する予定。  
 (ロイターニュース 清水 律子記者 井上 裕子記者)

足場固定にミスか 関電舞鶴発電所ダクト組み立て工事事故

6月19日21時35分配信 産経新聞

 京都府舞鶴市の関西電力舞鶴発電所で今月4日、排煙ダクトの組み立て工事中に鉄板が倒れ作業員3人が死傷した事故で、関西電力は19日、原因は鉄板を足場に固定するための器具を適切に設置していなかったためと推定されると発表した。

 同社の説明によると、鉄板が内側に倒れないように外側の足場と鉄板をつなぐ、チェーンブロックと呼ばれる鎖の器具が作業手順通りに設置されていなかったという。同社は「二度とこのようなことが起きないよう再発防止対策の徹底に努めてまいります」とするコメントを発表した。

加工性高めた耐摩耗性鋼板 JFEが開発

6月19日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 JFEスチールは、加工性を高めた耐摩耗性鋼板の開発に成功し、鉱山開発用の機械メーカーなどにサンプル出荷を始めた。価格は従来の鋼板よりも高いが、溶接が一部不要になるため、製造コストの削減につがなるという。今回開発した「JFE-EH-EF」鋼鈑は、鉱物を載せるダンプカーの荷台部分や、ショベルの掘削部分のバケットに使われる見込み。

 これまで摩耗性に優れた鋼板は、全体に強度を持たせるために硬さを高めた反面、曲げるなどの加工ができなかった。このため、溶接で異なる鋼板を組み合わせる必要があった。

 EH-EF鋼鈑は、新たに硬度な微細粒子を鋼板内に均一に分散させ、相反する性能を持たせることに成功した。曲げ加工だけで、荷台などを製造できる可能性があり、生産性が上がるという。ドリルによるせん孔加工も、従来の鋼板に比べて10倍向上した。自動車などに使われる薄くて強い高張力鋼板と同じくらいの曲げ加工性があり、摩耗性は従来品と同じ性能を持つという。市販化は未定。

平和願い「ミーフガー鉄板」展示 あすから「平和を願う」展

6月14日14時10分配信 琉球新報

 【与那原】終戦直後、与那原町に米軍が放置し、住民が民家や塀などを建てるための資材として広く利用した穴あき鉄板(俗称・ミーフガー鉄板)が、15日から町コミュニティーセンターで開かれる企画展「平和を願う・あの日与那原から」で公開される。与那原の戦後復興に寄与したといえる鉄板の展示に町立綱曳資料館の眞榮平實館長(78)は「物のない時代、住民たちが工夫してたくましく生き抜いたことを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
 鉄板は終戦直後、与那原の中島区、港区一帯に、米軍が敷き詰めたもの。詳細は知られていないが、米軍の軍事物資集積所の建設計画が、何らかの理由で中止となり放置されたとみられている。
 建築資材の乏しい当時、住民らは家の床や壁などに利用し雨露をしのいだ。しかしその後のスクラップブームで散逸し、見掛けることはなくなったという。
 今回展示される鉄板2枚は、南城市大里の民家で屋敷囲いとして現在も使用されているものを譲り受けた。高さ約3メートル、幅約40センチ、厚さ2~3ミリ程度で重さ約30キロほどもある頑丈なもの。長年風雨にさらされ、さび付いている。
 企画展は町立綱曳資料館、町立図書館、町史編集室、町ジュニアリーダークラブの合同企画。午前9時から午後6時まで開催する。26日まで。与那原を走っていた軽便鉄道のレールや山原船のいかりも展示。沖縄戦関係の町出身者の写真や証言も紹介する。
 問い合わせは町教育委員会生涯学習振興課(電話)098(835)8220。

素材復調 追い風起こす 中国堅調 住化などフル生産

6月12日8時18分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 素材産業で生産の復調傾向が強まってきた。家電製品などに使われる樹脂材料や同原料の需要が中国で増大しているほか、国内でも自動車や電機などを中心に材料需要が回復基調に転じているためだ。これを受けて化学、非鉄各社の間で稼働率を引き上げる動きが相次いでいるほか、鉄鋼メーカーでも底打ちにつながる動きが見え始めた。素材生産が上昇軌道に乗れば、景気の本格回復につながるだけに、この基調がどう広がるかが焦点だ。

 住友化学は11日、自動車バンパーなどに使われるポリプロピレン生産をフル稼働に戻したことを明らかにした。3月時点では稼働率が3、4割に低下していた。三菱化学もポリプロピレンと食品包装フィルムやレジ袋に使われるポリエチレンの販売量が回復し、稼働率が上昇している。1~3月の同素材販売量は、前年の約半分に下落したのに対し、5月以降は9割まで回復しているという。

 旭化成も自動車のサイドミラーなどの素材に使われる樹脂の原料となるアクリロニトリルの韓国工場の稼働率を1月までの半分から、4月以降はフル稼働状態に引き上げた。これらの動きは、樹脂を使う加工組立品の生産が増えていることを示す。

 ◆非鉄大手も上向き

 非鉄大手でも、住友金属鉱山が国内外の生産拠点21カ所の電子材料の稼働率を1~3月の2~5割から4月以降は7、8割に引き上げている。

 なかでも、パソコンのバッテリー用のニッケル酸リチウムの生産については、今月中に前月の倍増に当たる月間300トンまで増やす予定。

 三井金属も電子材料の稼働率を1~3月の3割から4月以降は6~8割に上げた。ハイブリッド車の電池向け材料となる水素吸蔵合金を製造する竹原製煉(せいれん)所(広島県竹原市)では、生産量が足元で1~3月に比べ倍増しているという。DOWAホールディングスでも自動車向け伸銅品の稼働率が回復軌道をたどっている。

 こうした動きの背景には、中国政府が昨年11月に打ち出した総額4兆元(約57兆円)に上る景気対策が今年に入って効果を表し「自動車や家電向け素材を中心に需要が増大している」(化学大手幹部)ことがある。中国の5月の新車販売台数は前年同月比34%増と大幅な伸びを記録。国内でも自動車、電機メーカーで在庫調整が進み、需要に回復の動きが出始めている。

 一方、鉄鋼大手は中国内の鉄鋼メーカーが一斉に増産に走ったため、中国需要の恩恵を受けておらず、大幅減産は緩和していない。

 ◆消えぬ息切れ懸念

 ただ、4月末の自動車や家電向け高級鋼材の薄鋼板3品在庫量(メーカー・流通合計)は適正量の目安とされる400万トンを下回る389万1000トンまで減少。4月の普通鋼鋼材受注量も自動車向けが前月比で32.2%も増加しており、「これ以上の底割れはない」(新日本製鉄の宗岡正二社長)見通しだ。

 しかし、依然として「中国需要が息切れする懸念はぬぐえない」(非鉄大手幹部)との見方もあり、先行き不安が消え去ったとは言い難い状況だ。(本田誠、飯田耕司)

鉄板、高さや重さ従来の2倍 舞鶴、作業員3人死傷の事故

6月8日12時59分配信 京都新聞

 京都府舞鶴市千歳の関西電力舞鶴発電所2号機の建設現場で4日、鉄板2枚が倒れ、作業員3人が下敷きになって死傷した事故で、京都府警捜査1課は8日、鉄板は前日までの2倍の高さで、事故当日に初めて使われていたことを明らかにした。
 府警は、鉄板が倒れないよう支える棒やボルト、溶接の強度が十分だったか、業務上過失致死傷容疑で捜査している。
 府警によると、鉄板は高さ約9・7メートル幅約5メートル。高さは前日まで使っていた鉄板の倍で、重さは約2倍の約2・5トンだった、という。
 事故現場では作業員が地面に置いた鉄板に鉄板2枚を垂直に取り付け、ガスの排気ダクトを組み立てていた。

エコクリーンプラザ:調整池の補強工事現場、地盤5メートル陥没 /宮崎

6月3日17時1分配信 毎日新聞

 宮崎市の廃棄物処理施設「エコクリーンプラザみやざき」の調整池の補強工事現場で、池付近の舗装路面が幅約3メートル、長さ約5メートル、深さ約5メートルにわたって、陥没していたことが分かった。施設を管理する県環境整備公社が1日、発表した。公社は「池自体の補強工事に影響はなく、予定通り来年5月までに工事を終わらせたい」と説明している。
 公社によると、陥没が生じたのは、調整池から約6・6メートル離れた地盤。調整池からの漏水に備え、約90メートルにわたって基礎くいとなる鋼板を打ち込む作業をしていたという。今後、ボーリング調査などをして原因を究明したいとしている。
 補強工事の工費13億6000万円については先月末、県と関係11市町村が立て替えることで合意していた。【小原擁】