新日鉄八幡、一時帰休へ 来月1日間 従業員3000人の5‐7割

4月24日7時7分配信 西日本新聞

 新日本製鉄八幡製鉄所(北九州市)は23日、鋼材生産量の落ち込みを受け、全従業員約3000人の5‐7割を対象に、5月に一時帰休を1日実施することを明らかにした。同製鉄所での一時帰休は約9年ぶり。

 対象の従業員には1日当たり賃金の85%が支払われる。6月以降も一時帰休を実施するかどうかは未定だが、明賀孝仁同製鉄所長は「このままの状況が続けばやむを得ない」として、継続する可能性を示唆している。

 同製鉄所では自動車用鋼板などの需要が落ち込み、操業率が6割程度に低迷。「残業の抑制や有給休暇の消化などを行った上でも余力が出る」(同所長)としている。休業日は職場ごとに調整し、協力会社も休業する。

 新日鉄は4月から、室蘭製鉄所(北海道室蘭市)など全国5カ所で月1‐2日の休業日を設けているが、八幡製鉄所は含まれていなかった。同製鉄所では1998年9月から2000年7月まで月2回の一時帰休を行っている。

 九州の主要企業では、TOTO(北九州市)グループが3月から一時帰休を実施している。

20年度粗鋼生産、過去最大の落ち込み

4月20日22時40分配信 産経新聞

 日本鉄鋼連盟が20日発表した平成20年度の粗鋼生産量は前年度比13・2%減の1億550万トンと3年ぶりに前年実績を下回り、下落率は過去最大となった。

 生産量は13年度(1億206万トン)以来の低い水準。19年度は中国などアジア向け輸出が好調だったことなどから過去最高を更新したが、昨秋以降の世界同時不況を受けた需要の急減で急ブレーキがかかった。

 種類別では、幅広い用途に使われる普通鋼が12・4%減の8328万トン、自動車用などの特殊鋼が15・8%減の2222万トンだった。炉別では、高炉メーカーの転炉が11・9%減の7979万トン、鉄スクラップを主原料に建築用鋼材などを製造する電炉が17・0%減の2571万トンだった。

 21年3月の生産量も前年同月比46・7%減の574万2000トンで、6カ月連続で前年同月を下回り、下落率は前月記録した44・2%を超え、過去最大を4カ月連続で更新した。

 1~3月期も前年同期比42・9%減の1759万9000トンと昭和43年10~12月期以来約40年ぶりの低水準に落ち込んだ。

 ただ、前月比では4・8%増と20年10月以来5カ月ぶりにプラスに転じるなど明るい兆しもある。大口需要家の自動車、家電業界の在庫調整が進展したほか鉄鋼各社が取り組む大幅減産の効果が出てきたためだ。

 2月末の自動車や家電向けの高級鋼材の薄鋼板3品在庫量(メーカー・流通合計)は7カ月ぶりに減少した。しかし、在庫量はなお適正水準の400万トンを上回っており、自動車など「川下」のメーカーが復調しても、「川上」の鉄鋼メーカーに波及するには時間がかかる。このため、鉄鋼連盟は「4月から6月までは低水準の生産が続きそうだが、それ以降は不透明だ」と慎重な見方を崩していない。

東京・千代田区クレーン車横転事故 作業員「資材を引き抜く際にバランスを崩した」

東京・千代田区で大型クレーン車が横転し、歩行者ら6人が重軽傷を負った事故で、クレーン車の作業員は「資材を地中から引き抜こうとした際に、バランスを崩した」と説明していることがわかった。
14日午前11時10分、東京・千代田区麹町のマンション建設現場で突然、大型クレーン車が横転し、白昼のオフィス街が騒然となった。
トラックが巨大なクレーンに押しつぶされ、トラックのクラクションは鳴り続けていた。
事故発生直後の緊迫した事故現場を、視聴者のカメラがとらえた。
目撃者は「すごい音、ピューッていってましたね。ガーっていうような音がして落ちてきましたね。(落ちた)瞬間はものすごい音でしたよ」、「ほこりっぽいのが、風が、爆風みたいのが飛んできて」などと話した。
104トンもの重さのあるクレーン車は、工事現場のフェンスや中央分離帯をなぎ倒し、新宿通りの片側3車線をふさいだ。
そして、クレーンはたまたま通りかかった歩行者と、走行中のトラックに直撃した。
なぎ倒されたフェンスの下敷きとなった女性が、頭蓋(ずがい)骨骨折の重体となった。
さらに、トラックの運転席部分が押しつぶされ、中に運転手などが閉じ込められたが、まもなく救助された。
そして、クレーン車の男性作業員が運転席から投げ出され、背中に軽傷を負うなど、この事故で6人の負傷者を出した。
クレーン車の作業員は、警視庁の事情聴取に対し、「『ケーシング』と呼ばれる筒状の資材を地中から引き抜こうとした際に、バランスを崩した」と話している。
なぜ、巨大クレーンは倒れたのか。
国土交通省によると、長いアームのあるような重機を使う場合は、敷板を敷くなど、転倒防止対策を取るよう建築基準法に定めている。
クレーン車の足場となっていた場所は鉄板が敷かれていて、足場が緩んだ様子は見受けられなかった。
クレーン車の所有会社「大洋基礎」の早乙女専務執行役員は「地盤の問題とか、それから旋回中の問題とか、それから巻き上げるときの問題とか、そういう問題が予想されますけどね。ただ、まあその、今回どうしたのか、ちょっとそれは調べてみないとわかりませんね」と語った。
事故原因について、横浜国立大学(安全工学)の清水久二名誉教授は「大きく分けて2つありますよね。それは(クレーン車を)支えていた地盤なり、あるいは人工的な地盤がぐらぐらっとしたんじゃないかという。2番目は、もともと持っているクレーンの力学的な不平行、アンバランスというものがあるんですね。ほかの重機に比べて取り扱いが非常に難しいしね。最初からもう危険性を把握して、これは危険なものだというふうに考えてね、対策を取っていかなくちゃいけないです」と語った。
警視庁は今後、工事関係者から事情を聴き、業務上過失傷害容疑で捜査を進める方針。

[15日2時7分更新]

Fuji News Network.

神戸鋼は7年ぶり当期赤字転落へ、販売減や繰税取り崩しなどで

4月7日19時25分配信 ロイター

 [東京 7日 ロイター] 神戸製鋼所は7日、2009年3月期の連結当期損益予想を130億円の黒字から320億円の赤字に修正した。鉄鋼やアルミ・銅、建設機械関連の販売数量減に加え、投資有価証券評価損、固定資産の減損処理の計上などが影響した。当期損益が赤字となるのは02年3月期以来7年ぶり。 
 連結売上高は2兆2000億円から2兆1700億円に引き下げた。鉄鋼やアルミ・銅、建設機械の販売数量の減少、機械関連事業での一部案件の2010年3月期へのズレ込みが発生した。
 また、棚卸資産で低価法を適用したことによる損失の拡大により、営業利益は1190億円から1110億円、経常利益は710億円から510億円にそれぞれ下方修正した。経常利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる過去30日間の主要アナリスト7人の予測平均値629億円を下回った。
 当期損益については、投資有価証券評価損170億円、設備の稼働率が低下している長府製造所の鋼板事業など固定資産の減損損失156億円を特別損失に計上するほか、繰延税金資産370億円の取り崩しを行うため、赤字に転落するという。
 (ロイター日本語ニュース 清水律子記者)

盗難:宇都宮市管理の公園で、金属製車止め続発 被害届12件77本 /栃木

4月8日13時3分配信 毎日新聞

 宇都宮市で3月以降、市が管理する公園に設置された金属製車止めの盗難被害が相次いでいることが分かった。工事現場の鉄板や、電柱など金属類を狙った盗難事件(金属盗)の件数は全国的に減少傾向にあったが、同市では被害が拡大しているため、県警は警戒を強めている。【吉村周平】
 市公園緑地課によると、今年になって県警に提出した被害届は12件77本(6日時点)。被害に遭っているのはいずれもステンレス製や鉄製で、U字型や棒状の車止め。1本当たり約2万~3万円するため、被害総額は約200万円に上るという。
 最初の被害は3月2日。同市清原工業団地の公園で一度に8本が盗まれているのが見つかった。その後も江曽島町や戸祭台、雀の宮など市全域で被害が報告されている。車止めは南京錠で地面に固定されているが、工具などで強引に切断されたとみられる。
 同市は「定期的に点検しているが、市内には公園が約800カ所もある。月に1回程度しか巡回できないのが現状」と対応に苦慮している。県警は窃盗事件として捜査する一方、市民に不審者を見た際の通報を呼び掛けている。

オバマ大統領モニュメント 岐南の金属加工会社が小浜市に贈る

4月7日12時25分配信 中日新聞

 岐南町の金属加工会社・スギハラエンジニアリングズは6日、オバマ米大統領の応援で知名度を上げた福井県小浜市に、大統領をかたどったモニュメントを贈った。
 一枚の鉄板をレーザー光線で切り抜き、顔がちょっと大きめの大統領の立ち姿に仕上げた。高さ1・5メートル、重さ20キロ。日本に来て20年という同社のグリフィス・デイン工場長(41)=米国出身=のアイデア。同社は同様のデザインを施したブックスタンドの販売も予定しており、その前に寄付を申し出た。市役所の市長応接室で受け取った松崎晃治市長は、一筆書きのようにして加工した目元に触れながら「よく、似てますね」と感心した様子。
 訪れた杉原昇社長(48)とデイン工場長は、大統領選時のスローガン「YES WE CAN」と書いたたすきを持参。「大統領の応援で盛り上がる小浜市から元気をもらった。地方の会社でもこうした製品をつくることができることを示したかった」と話し、松崎市長と笑顔でこのスローガンを唱えた。
 (池上浩幸)

新広島市民球場:これが新球場だ /広島

4月2日16時2分配信 毎日新聞

 ついに完成した広島東洋カープの新本拠地、広島市民球場(通称マツダスタジアム)。今季から、この場所で名場面、名勝負が繰り広げられる。大リーグの球場を参考に、「野球を見るだけでなく、楽しめる球場」をコンセプトに造られた新球場には、家族、友人とパーティーをしながら楽しめるエリアなどなどさまざな工夫が凝らしてある。他球場と違うユニークな席を紹介する。【寺岡俊】
 ◆コンコース
 ◇1周600メートル、売店ズラリ--どこからでも観戦
 メーンゲートをくぐり、まず目を引くのが1周約600メートルのコンコースだ。旧市民球場でおなじみの「カープうどん」など、20の売店が軒を連ねる。バックネット裏からバックスクリーンまで行き来することができ、どの場所からでも観戦できる。ちょっと飲み物を買いに行っていてもファインプレーは見逃すことはない。
 ◆びっくりテラス
 ◇球場でバーベキュー?
 内野スタンドと右翼席の間にある「びっくりテラス」ではバーベキューが楽しめる。3段で広々として、ピクニックテーブルやバーベキュー用の鉄板などが設置されている。テラスからは球場全体を見渡すことができる。他にもベンチの選手と同じ目線で観戦できる「砂かぶり席」やクッションソフトで寝ころびながら試合が楽しめる「寝ソベリア」もある。
 ◆パーティーフロア
 ◇結婚式の2次会にも
 友人や同僚とおしゃべりや食事をしながら楽しめる広いフロア。一塁側と三塁側の中2階に位置する。
 特に一塁側は最大200人のイベントができるため、親ぼく会や結婚式の2次会にも利用できる。グラウンド側は遮るものがなく、ファウルボールが飛び込むハプニングがあるかも(9万円~67万円)。
 ◆ウッドデッキ席
 ◇バー気分でゆったり
 バックスクリーンの左翼側にはウッドデッキや木製カウンター、西部劇のバーを連想させる席がある。料理もオプションで付く。
 バー感覚で、友人や恋人と語り合いながら、カウンター越しに試合を観戦できる。30席限定(1人3500円)。

新日鉄:ようこそ釜石へ 歓迎込め工場屋根にペイント /岩手

3月31日12時2分配信 毎日新聞

 釜石市鈴子町にある新日鉄釜石製鉄所の工場の屋根に、「ようこそ鉄と魚とラグビーの街 釜石へ」と書いた巨大な歓迎文がお目見えした=写真
 工場建家の塗装に合わせ、氏家義太郎所長が発案し、線材工場の緑色の鉄板屋根に白のペンキで記した。一文字が縦横各約3メートルあり、長さは51メートル。国道283号を西からJR釜石駅方向に向かって五の橋を過ぎると、右手に見える。
 「仙人峠道路も開通して釜石にやってくる人が多くなった。少しでも歓迎の気持ちを表せれば」と同製鉄所。観光客らの心を和ませそうだ。【鬼山親芳】