なぜそこにある? 雨天時に危険な鉄製マンホールが道路の真ん中に設置される理由とは

8/7(水) 10:30配信 くるまのニュース

 道路には、ほとんどの場所でマンホールが設置されています。一般的なマンホールの蓋は鉄製ですが、雨天時などでは滑りやすく、バイクや自転車でマンホールの蓋に乗った際に滑って危険な目に遭うことも少なくありません。

また、クルマの場合でも鉄製の蓋上でタイヤが滑った結果、ハンドルが取られる危険性がありますが、なぜ道路上に滑りやすい素材でできたマンホールの蓋が設置されているのでしょうか。

 道路の地下には、上下水道やガス管のほか電線などさまざまな設備が埋められているほか、地域によっては雨水対策や農業用水といった目的のために設置されている場合もあります。

これらの設備を保守・管理するための、点検口としての役割を持っているのがマンホールです。しかし、点検のための出入り口であれば、道路上に無くても良いと考えられますが、なぜどの設備のマンホールも道路上に設置されているのでしょうか。

今回は、数あるマンホールのなかでも、マンホールのサイズが比較的大きい下水道を例にします。下水道用マンホールは、雨水などを下水道に流す役割があります。

下水道用マンホールの設置場所について、東京都建設局道路管理部(以下、建設局)の担当者は次のように話します。

――なぜ道路に下水道が設置されるのでしょうか。

道路以外の土地、つまり私有地の地下を通すことは可能です。しかし、私有地にマンホールを設置できたとしても、メンテナンスの際などにはそこに立ち入る必要がありますし、下水が通るわけですから、臭いといった衛生面も心配です。また、土地代も発生するでしょう。それらを鑑みると、私有地の地下は現実的ではありません。

道路は、公共性が高い「みんなのもの」です。なので、下水道事業者(下水道局)から我々道路管理者(建設局)に建設の許可を求められた場合、基本的に許可を「出さなければいけない」のです。また、設置後の占有料も発生しません。以上の理由から、やはり道路の下に下水道を設置するのが最善といえます。

――なぜカーブの途中などにマンホールが設置されるのでしょうか。

下水道は、基本的に直線でしか作ることができません。そのため、カーブに沿って下水管を設置するには、マンホールを設置し、それを起点に「方向を変える」しかないのです。

多くの下水道は、コンクリート製の単管パイプをつなげて「線」にするのですが、そのパイプ自体は直線で作られています。

曲がったパイプはないため、下水道を大きくカーブさせるには、マンホールという「点」が必要になるのです。これが、カーブにマンホールが多い理由です。

なぜ、鉄製? マンホールの蓋が滑りやすい理由とは

 カーブの途中に、下水道用マンホールが設置される理由はわかりましたが、雨天時に滑りやすい鉄製の蓋を採用しているのはなぜなのでしょうか。

 マンホールの蓋に、一番求められるのは「強度」です。マンホールの蓋の上は、大型の重機を積んだトレーラーなども通るため、それに耐えうる強度がなければいけません。

しかし、鉄製の蓋が滑りやすいのも事実ですが、それらの対策について、東京都下水道局施設管理部(以下、下水道局)は次のように説明しています。

「下水道などのマンホールに使われる蓋は汎用品ではありません。東京都を始め各都道府県によって下水道に使われる蓋には設計基準が設けられ、下水道局がその基準に沿って設計したものが使用されています。

マンホールの蓋は基本的に我々が設計したものを、専門の業者に発注し、それを使用しています。設計にあたっては、滑り抵抗もきちんと考慮しています。

東京都の蓋の場合、都の木として定められている『イチョウ』や都民の鳥の『ユリカモメ』などの模様のほか、細かい凹凸が設けられています。それが滑り対策の役割を担っているのです。

また、さらに抵抗ができるよう、現在はより突起のような凹凸をつけて摩擦抵抗が大きくなるような蓋を開発しています」

※ ※ ※

地味に見えるマンホールの蓋ですが、じつは安全のためにさまざまな機能が考えられています。

バイクや自転車ユーザーにとって、大敵に思えるマンホールの蓋。しかし、マンホールは人々の暮らしに欠かせない重要な役割を担っています。

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道路の白線なぜ滑る? 雨の日に白線が滑りやすい理由とは

道路にはさまざまな線が引かれています。とくに、見かける機会が多いのは、横断歩道や停止線などに使われる白線です。この白線は雨の日に滑りやすいといわれ、踏んだため滑って事故が起きることも少なくありません。なぜ、白線は滑りやすいのでしょうか。

なぜ白線が滑りやすいかはきちんと理由があります

道路を歩いていれば、見かける機会の多い横断歩道。しかし、横断歩道は雨が降っていると滑りやすくなり、実際にバイクなどがスリップで転倒するような事故も少なくはありません。

そんな危険性もある横断歩道は、なぜ滑りやすいようになっているのでしょうか。

道路のあらゆる場所に使われる白線はなぜ滑りやすいのか?
道路のあらゆる場所に使われる白線はなぜ滑りやすいのか?

横断歩道などに使われる塗料は、ただのペンキではありません。横断歩道を含め、道路に白線を引くときは、基本的に「JIS」(日本産業規格 ※2019年7月1日に「日本工業規格」から改称)に定められた規格の塗料「JIS K5665(路面表示用塗料)」を使用しなければなりません。ちなみにこの塗料のことを「トラフィックペイント」といいます。

トラフィックペイントは、一般的にアスファルトに比べて滑りやすいといわれています。データにおいてもそれは裏付けされており、路面表示材メーカー団体の路面表示材協会は、次のように説明しています。

「舗装面と自動車のタイヤなどの間に発生する摩擦抵抗値を滑り抵抗性といい、滑り抵抗数値(BPN)は40BPN以上が望ましいとされています。

一般的に、湿潤時のアスファルトの滑り抵抗性は、40BPNから70BPNなのに対し、トラフィックペイントは40BPNから50BPNといわれ、滑りやすいのは確かなようです。ちなみに、雨でもっとも滑りやすいマンホールのフタは、BPN値20BPNから40BPNです」

※ ※ ※

また、トラフィックペイントを踏むすべてのものが滑りやすいわけではないようです。同協会の資料によると「湿潤時において、四輪車では走行や制動に与える影響は少ない」「二輪車はトラフィックペイント上で急ハンドルや急ブレーキをかけたときにとくに滑りやすい」「歩行者はゴムサンダルのようなものでは滑りやすいが、一般的靴底では影響が少ないと」されています。

では、なぜトラフィックペイントは滑りやすいのでしょうか。滑りやすさについてはさまざまな要件が考えられ、明確な答えがないのが現状のようです。

しかし考えられる原因としてもっとも大きいものは、雨水などの影響によるものと、トラフィックペイントの老朽化による表面の平滑化と推察されていますが、なぜ改善されないのでしょうか。

同協会でもトラフィックペイントの滑りやすさは昔から課題といわれ、対策として有効なのは摩擦係数を高くすること、すなわちトラフィックペイントの表面をザラザラさせればいいと良いのですが、簡単にできないといます。

理由としては、摩擦係数をあげると、ざらついた表面が削られやすくなりトラフィックペイントの劣化が速くなるのです。

また、JISが求める性能からも大きく外れてしまうことにもなりかねません。なにより引いた白線がすぐに消えるのは、交通安全上一番の問題点になります。

滑りにくさよりも、白線に求められる最も大切な性能とは

そもそも路面表示材に最も求められる性能はなんでしょうか。それはどんなときにも「見える」ことです。トラフィックペイントは、数十トンのトラックに絶えず踏まれても、エンジンオイルなどのケミカル類が撒かれても消えない耐久性と視認性が求められます。

摩耗や雨風の影響によって塗料が剥がれている横断歩道
摩耗や雨風の影響によって塗料が剥がれている横断歩道

そして良好な視認性を確保するため、トラフィックペイントには「ガラスビーズ」というガラスの粉末が含まれています。このガラスビーズが反射することにより、夜間や悪天候時での被視認性を向上させています。さらにこのガラスビーズは、トラフィックペイントの摩擦係数を高めるのにも一役買っています。

白線の滑りやすさについて、トラフィックペイントのメーカーは、対滑り性を向上させるため素材の研究や実験を繰り返し、実際に市販もされています。

滑りにくさはそのまま安全に関わるため、メーカーもかなり重要な問題と考えています。その上でコストパフォーマンスだったり、環境性能だったりと、白線に求められる性能はじつに多岐にわたるのです。

同協会が公表している論文には、「トラフィックペイントが平滑である限り、スリップを防ぐことは難しい」と記載しています。

しかし、メーカーはその論文を放ってはおかず、素材や設置方法などを日夜研究し、より安全な白線を開発しています。

そして我々が出来る対策としては、しっかりと溝が残っている、あるいは気象状況に合致した安全なタイヤを履いていることや、危険な速度で交差点などに侵入しないといった基本的なルールやマナーを守ることが重要といえます。

 

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