2012.8.21 02:01
局地的豪雨で市内の約2千棟が床上・床下浸水するなどの被害を受けた宇治市で復旧活動が進められている。府は25メートルに渡って決壊した弥陀次郎(みだじろ)川左岸に、鉄板の防護壁を打ち込む工事を、20日午後までにほぼ終えた。
14日未明の決壊後、土嚢(どのう)を積むなどして川の水を防いでいたが、18日の雨で再決壊。早急な対策が求められていた。右岸部分にも鉄板を付設するなどして補強する方針。
市災害対策本部は、現地連絡所を設置していたが、再決壊などについて情報が住民に十分伝わらなかったとの批判が相次ぎ、「河川を管理する府との連携が十分でなかった」(同対策本部)としている。
一方、同市は同日午後、家屋が流され死者・行方不明者2人が出た志津川地区に発令していた避難勧告を解除した。(矢田幸己、野崎貴宮)