(@Press) – 電力とオートメーション技術のリーディングカンパニー、ABBの技術により、ステンレスメーカーのオートクンプ社は、欠陥のない製品を製造するとともに、同社のフラッグシップ拠点であるフィンランドのトルネオ製鉄所のおいて、費用のかかるお客さまからのクレームを回避できています。
高速デジタルカメラと強力な照明システム、最新のソフトウェアの併用により、ABBが特許を取得している表面検査システム(SIS:Surface Imaging System)は、コイルや鉄板、鉄棒、スラブなどが、フルスピードで製造ラインを通過する間に、表面全体の画像を毎秒約5万スキャンでイメージとして取り込むことが可能です。
表面検査システムは、裸眼では判別できないような、ほんの小さな引っかき傷、くぼみや欠陥も検出します。そして、欠陥の原因を指摘し、精度の高い、迅速な問題解決が可能です。
HDI800表面検査システムに採用されている技術は、傷のない、品質の高い製品を供給し、費用のかかるお客さまからのクレームを回避することで、当然のことながら、鉄鋼業界の品質管理に大変大きなインパクトを与えました。
現在までに、世界中で1,000基以上の表面検査システムが設置され、稼動しています。直近の例がオートクンプ社のフラッグシップ拠点であるフィンランドのトルネオ製鉄所へのHDI800システム納入でした。オートクンプ社への納入はこれが5台目となります。トルネオ製鉄所は、世界で最も統合が進んでいる一貫生産方式の製鉄所です。
現在、世界中の多くの製鉄所が、生産調整のため、本来の能力の半分程度の稼働率で操業しています。収益性の鍵は、既に炉の生産性の改善というよりも、完璧な質の製品をお客さまにお届けできるか、という点に移っているのです。
ABBの表面検査システムは、鉄、非鉄業界のお客さまが、この目標を達成するため支援をします。完璧な製品検査により、リアルタイムのプロセス制御を改善し、欠陥の原因を指摘できることで、製造ラインの予防的メンテナンスの手順を確立することができます。
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“ABBの表面検査システムによって、製造ラインのどこに問題があるのかを把握することができます。それによって多大な時間と、貴重な製造能力の両方をセーブすることができています。またシステム自体、大変使いやすく、維持も簡単です。”
オートクンプ社 セクションマネージャー、ヘイニ・ハマライネン 氏
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ABB株式会社においても、日本での表面検査システムの販売を強化しており、さらに一歩技術の進んだ、熱間圧延専用の表面検査システムを、アジアで初めて納入させていただいた実績もあります。熱間圧延プロセスは、その過酷な環境のため、表面検査システムの設置は不可能であると考えられていましたが、ABBは、その高度な工学技術により独自の頑強なハードウェアを開発し、熱間圧延プロセスに表面検査システムを組み込むことに成功しています。
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/13294/1_1.jpg
ABBの表面検査システムによって検知された欠陥の例。同システムは、製品が製造ラインを通過する間に、表面全体の画像を約5万スキャンでイメージとして取り込み、欠陥を的確に検出します。
URL: http://www.atpress.ne.jp/releases/13294/2_2.jpg
トルネオ製鉄所は、主に車、冷蔵庫、台所製品など、メーカーからの表面仕上げの要求が厳しい消費財向けのステンレス鋼を、年間120万トンも製造しています。
■ABBについて ( http://www.abb.com/ )
ABBは、世界のおよそ100カ国に120,000人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーです。環境負荷を最低限に抑えながらお客さまの業務効率を最適化するソリューションの数々を、産業界と公益事業の皆さまに提供しています。
■ABB株式会社について ( http://www.abb.co.jp/ )
ABBの日本法人であるABB株式会社は、国内において電力およびオートメーション事業を、製造、販売、サービス分野にわたって展開しています。
また、ABBの日本国内における活動は、ABB株式会社と3つの合弁事業から構成されており、ABBジャパングループとして約750名の従業員、12都市にわたる販売/サービスネットワークを擁しています。
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