<首都高>工事のモルタルこぼれ31台被害 東京・目黒

8月29日0時2分配信 毎日新聞

 28日午前11時35分ごろ、首都高中央環状新宿線に建設中の大橋ジャンクション(東京都目黒区大橋1)の工事現場から、約6メートル下の首都高3号渋谷線・下り線に液状のモルタル約100リットル(約250キロ)がこぼれた。走行中の乗用車など少なくとも31台にかかったが、けが人はいない。

 首都高速道路(東京都千代田区)によると、モルタルが漏れたのは同ジャンクションの新宿線から渋谷線の上りに接続する高架の建設現場。車両落下を防止する側壁の内部を固めるためにモルタルを流し込んでいたところ、側壁の外側を覆う鋼板の数センチの継ぎ目からこぼれたという。

 同線下り線は路面の清掃などのために約3時間にわたり1車線に規制され、約5キロ渋滞した。同社は運転手からの苦情で把握したといい、「再発防止に努めたい」と話している。【石原聖】

日鉄住金など3社に課徴金155億円=鋼板カルテルで排除命令-公取委

8月27日15時19分配信 時事通信

 建材などに使われる亜鉛メッキ鋼板をめぐる価格カルテル事件で、公正取引委員会は27日、日鉄住金鋼板(東京)、日新製鋼(同)、淀川製鋼所(大阪)の3社に、独占禁止法違反(不当な取引制限)で排除措置命令を出し、計約155億円の課徴金納付を命じた。命令した金額としてはごみ焼却炉談合(約270億円)に次いで2番目、カルテル事件としては過去最高。
 課徴金額は日鉄住金が約63億4000万円、日新製鋼が約54億9000万円、淀川製鋼が約36億7500万円。JFE鋼板(東京)もカルテルに加わったが、課徴金減免制度を使って違反を自主申告するなどしたため、命令の対象から外れ、課徴金も全額免除された。日鉄住金は事件当時は日鉄鋼板と住友金属建材だったが、2006年に事業統合した。 

洪水の佐用町から小豆島に漂着物 連絡から交流始まる 香川

洪水の佐用町から小豆島に漂着物 連絡から交流始まる 香川
8月23日7時56分配信 産経新聞

 台風9号の豪雨で被災した兵庫県佐用町から、農家が穀物の計量に使う18リットル升が瀬戸内海を渡り、小豆島(香川県)の北部海岸に漂着。災害規模の大きさを物語る中、升を見つけた土庄町の元小学校長、藤本義則さん(61)と、連絡をとった持ち主の心温まる交流が始まろうとしている。

 升は杉板製で直径、深さそれぞれ約30センチで、鉄板の補強が施されている。底面に「昭和五十五年十月新調」と書かれ、併せて災害が最も厳しかった佐用町久崎地区の住所と「柏木國夫」の名が書かれていた。

 佐用町久崎地区の佐用川と幕山川が豪雨のため決壊して壊滅的な被害に遭った翌日の11日午前9時ごろ、小豆島の元目漁港近くの海岸を散策していたときに、藤本さんが升を発見。記載された住所を手がかりに連絡を取ろうとしたが、久崎地区は家屋の流出や床上浸水の被害で電話交換施設も水没して不通のため電話が通じなかった。

 やむを得ず17日に手紙を出した藤本さんのもとへ18日午後、升の所有者、柏木國夫さん(87)から公衆電話を使って連絡があった。柏木さんは「小豆島へは霊場を巡る遍路で何度も訪れた。升が家族の無事をゆかりのある小豆島に知らせてくれた」と感謝に声を詰まらせていたという。

 藤本さんは「持ち物に名前を書き置くのは物を大切にする人。柏木さんは家財道具の多くを失ったそうで、元気を出してもらいたい」と、小豆島特産のそうめんや、つくだ煮などすぐに食べられるものを添えて升を柏木さんに送った。 

<インタビュー>「NANTA」の制作者、ソン・スンファン代表

8月18日19時42分配信 聯合ニュース

【ソウル18日聯合ニュース】「もう12年ではなく、まだ12年しか経っていないと言いたいです」――。
 1997年10月の初演以降、12年間韓国を代表する文化公演として世界各地で上演されたノンバーバルパフォーマンス「NANTA(ナンタ)」。同作品の生みの親、PMCプロダクションのソン・スンファン代表はNANTAの成功は現在も「進行形」だと語る。2007年7月に国内初の専用館を設立し、先月22日には専用館での公演が1万回を突破するなど数多くの記録を打ち立ててきたが、ソン代表はまだ満足していない。
 自身が死んだ後も公演され続ける作品作りを目指しており、世の中が変わり観客の感覚も変わるため、NANTAも引き続きアップグレードさせていくとした。「外国には50~60年にわたり上演されている作品があるが、NANTAはようやく12年たった。韓国の観客は新しいものに敏感だが、長い目で見ることも必要だ」と訴える。NANTAは長く続いた公演だと思われているが、50~60年続けるにはまだまだ道のりは遠いと考えている。
 NANTAのこれまでの観客総数は470万人に達し、初年度に30億ウォン(約2億2600万円)水準だった年間売上高は150億ウォンを超えた。5人で出発したPMCプロダクションは80人の社員を抱える会社に成長し、契約した俳優だけで150人に上る。
 こうした成功は世界市場進出という明確な目標から生まれた。この確固たる目標に向け、言葉の壁を超えることができるノンバーバルパフォーマンスを選んだのだ。国内3か所に専用館を設立し、外国人観光客を誘致した戦略も功を奏した。現在はタイなど海外に専用館設立を打診するなど、新たな飛躍に向け準備している。
 NANTAの成功神話を継承する後続作も間もなく公開される。「NANTA2」と呼ばれる「The Auto」が10月にトライアウト公演として披露される予定だ。NANTAと同様、リズムとビートを中心としたノンバーバルパフォーマンスで、舞台を厨房(ちゅうぼう)から自動車整備工場に移し、整備中に巻き起こる事件を描く。
 ソン代表はNANTAと同様、家族が共に楽しめる「ファミリーショー」だと紹介する。いつ、どこででも見られる自動車は生活に密接しており、非常に親しみやすい素材というメリットがあると説明した。鉄板だけではなく、クラクションやオーディオなどで大きな音を出すほか、ヘッドライトやワイパーなどで視覚的にもさまざまな効果を加える。
 もう1つの野心作は安東河回タルチュム(仮面劇)を利用した「タル」だ。ソン代表は「タルチュムの伝授は続いてきたが、タル(仮面)を利用した現代的なパフォーマンスはなく、残念だった」とし、来年8月ごろに慶尚南道・安東に設けられる1000席規模の劇場で作品を披露する予定だ。同作品も海外進出を念頭に置いていると語った。
 続編は成功が難しいともいわれるが、ソン代表は2作品ともNANTAに続き成功すると信じている。NANTAの経験を生かし、これまでよりは楽に世界市場に進出できるとみている。
 現在はノンバーバルパフォーマンスの制作に力を入れているが、ソン代表は子役俳優として芸能界入りし、正統演劇、テレビドラマ、映画、ラジオDJ、テレビ番組の司会など多方面で活躍してきた。自分のことを演劇だけにこだわる俳優でもなければ、テレビにだけ出演するエンターテイナーでもないと評価する。1つの方向に偏らず、広く柔軟に考えることができたため、ノンバーバルパフォーマンスで成功を収めることができたのではないかと話す。今後もNANTAのようなロングラン作品の制作を目標に、引き続き海外進出を試み、ミュージカルの創作にも力を入れる計画だ。「今はブロードウェイミュージカルが優勢だが、情緒的に韓国の観客に合わない部分もあります。ハリウッド映画がある日、韓国映画に主導権を明け渡したように、ミュージカルもそんな日が訪れると思います」。

【マレーシア】鉄鋼輸入時の認可証明、2カ月間中止に

8月17日8時30分配信 NNA

 マレーシア国内での生産活動に影響しかねないと懸念されていた鉄鋼製品や粗鋼の輸入に伴う認可証明書(COA)制度が一時中止となった。国際貿易産業省(MITI)が決めたもので、期間は今月13日から10月12日までの2カ月間。ボルトやチューブなど多岐にわたる製品が対象となるため、日系企業の間では一時中止に歓迎の声があがっている。だが、現時点で政府は10月13日からの再開を示唆。再び混乱が生じる可能性が残っているだけに、今後の動向が注目される。

 MITIは、産業界と議論した結果、混乱をきたしているなど反対意見が多かったことから中断を決定した。今月1日に実施したところ、税関で貨物が足止めされるなどの問題が発生したため、一時的に取りやめて制度運用を見直すことにした。昨年11月からCOA制度が適用されている棒鋼など57品目については、中止の対象にならない。
 
 今後の焦点は見直しの内容。日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所によれば、同制度の認証機関であるマレーシア工業研究所(シリム)が見直しを進める。対象製品を「重要(Critical)」と「非重要(Non―Critical)に分類。「非重要」製品に対するCOA取得を不要にすることを検討しているという。
 
 日本も、マレーシア政府に対して見直しを求めていく。在マレーシア日本大使館、ジェトロ、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)が協力して、6月ごろから実施に反対の姿勢を表明するとともに内容修正を求めてきたが、今後も「引き続き働きかけを行っていく」(業界関係者)方針だ。
 
 COA制度は、6月に発表した新鉄鋼政策に盛り込み、今月1日から実行に移したが、産業界が猛反発。マレーシア航空貨物フォワーダー協会(ARAM)は、新たな手続きの発生などで各地の税関で貨物が滞った状態になっているとして同制度の撤回を要請。MITIは今週に入り、同協会との協議で、プレクリアランス(相手国の空港などで通関を行うこと)を認めるといった緩和策の即時実施を発表した。しかし、産業界からの反発が続き、制度の一時中止を決めた。
 
 同制度は、すべての鉄鋼製品の貨物を輸入通関する際にCOAの取得を義務付けたものだ。72番と73番の輸入品番(HSコード)が付いている200種類を超える全鉄鋼製品を対象としている。熱延鋼板や冷延鋼板に限らず、パイプやチューブ、ボルト、ナット、ピンなど対象は広範。取得までに最長で3日を要する上に検査費用がかかるため、日系を含む購入者サイドは生産に支障をきたすなどの影響が広がりつつある。
 
 同様の制度は先進国にはなく、東南アジアではタイなどが実施している。一方で、インドは今年2月から実施しようとしたが、日米欧の反対などを受けて実施を1年先送りすることを決定。インドネシアも実施すると発表したが、現時点で実行されていない。

鉄の彫刻家・浅井憲一さん、六本木で個展-溶接機とハンマーで創作 /東京

8月7日13時20分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 六本木の「ストライプハウスギャラリー」(港区六本木5、TEL 03-3405-8108)で8月8日より、鉄の彫刻家・浅井憲一さんの個展「真夜中のサーカス」が始まる。(六本木経済新聞)

 浅井さんは1952(昭和27)年生まれ。長年油絵を描いてきたが、途中から形に興味を持ち始め、鉄の彫刻家へと転身。溶接機とハンマーでたたくことを繰り返す、地味な作業で仕上げていく作品は着色せず素材の色をそのまま生かしている。

 同展では、まるで虫のように動き出しそうなたくさんの箱を作り、真夜中のサーカスを表現している。浅井さんは「出来るだけたくさんの箱を作ってみようと思いました。四角い鉄板を六面溶接することで箱が一つ出来上がる。そんな限りのない作業を繰り返すことで何かが表現できるのはないか。そんな、あえて無計画なところから作業を始めた」と話す。

 開廊時間は11時~18時30分。日曜休廊。入場無料。今月21日まで。

6月の鉄鋼輸出量 9カ月連続減も下落幅縮小

8月4日8時15分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 日本鉄鋼連盟が3日発表した6月の鉄鋼輸出量は、前年同月比11.0%減の287万4000トンと9カ月連続で減少した。

 ただ、最大の輸出先である韓国向けが9カ月ぶり、中国向けが8カ月ぶりにそれぞれ増加に転じたことから、全体の下落幅は前月(32.9%減)よりも大幅に縮小。前月比では33.0%増と2カ月連続で増加した。

 幅広い用途で使われる普通鋼鋼材の輸出量は21.1%減の174万8000トンで9カ月連続で減少した。

 そのうち、自動車・家電向けなどの熱延鋼板が7.6%減で9カ月連続、冷延鋼板が7.3%減で8カ月連続それぞれ減った。また、建材向けの形鋼も31.9%減と11カ月連続の減少となった。

 一方で、前月比では普通鋼鋼材全体で30.8%増と3カ月ぶりで増加した。

 輸出先別でみると、韓国は前年同月比3.0%増、中国も16.4%増だったのに対し、台湾は33.7%減と11カ月連続、米国も42.6%減と5カ月連続で減少した。

西武池袋線:漫画「めぞん一刻」のモデル駅舎解体へ きょう懐かしむイベント /東京

8月1日12時1分配信 毎日新聞

 ◇めぞん一刻の時計坂駅、古き良き東久留米の風景
 80年代の人気漫画「めぞん一刻」に登場する時計坂駅のモデル、西武池袋線東久留米駅北口駅舎(東久留米市東本町)が、改修工事に伴い来年1月にも取り壊される。「古き良き東久留米の風景を思い出に残そう」。地元の東久留米駅前商店会は1日、夏祭りの一環で漫画にちなんだイベントを開催する。
 めぞん一刻は、高橋留美子さんの代表作。80~87年、小学館の週刊ビッグコミックスピリッツで連載された。時計坂駅に近いアパート「一刻館」を舞台にしたラブコメディーで、北口かいわいに似た景色が度々登場する。
 時計坂駅のモデルとされる北口駅舎は49年に完成した。木造平屋の瓦ぶき。周囲の真新しいビルとは対照的に、白壁がところどころくすんで見える。
 94年、現在の橋上駅舎とともに東、西口ができるまで、唯一の出入り口だった。西武鉄道は10年春オープン予定の商業施設を北口付近に建設中。北口駅舎は今月上旬、鉄板で覆われ外からは見えなくなる。「ぼろいけど、いとおしい」。実行委員会の1人で、ウェブデザイナー、半谷さつきさん(49)は駅舎の魅力を語る。
 イベントは「時計坂駅面影巡りスタンプラリー」と銘打った。「カタンカタン」と電車が音を鳴らす線路沿いや店が軒を連ねる商店街……。北口駅舎を起点に、漫画の題材になったとみられる9カ所を訪ね歩く。
 先着500人には漫画の場面を挿入したマップが配られ、駅名の看板も「時計坂駅」に掛け替えられる。商店会長で、実行委員長の竹内信雄さん(48)は「80年代の東久留米と、今の東久留米を重ね合わせて懐かしんでもらえれば」と話す。イベントは1日午後2時から。【山本将克】
〔多摩版〕

放火で聴取の男、TVクルーに鉄板投げ逮捕

7月31日3時33分配信 読売新聞

 東京都杉並区で先月27日、1人暮らしで無職の芝沼サカエさん(85)が焼死した火災で、警視庁は30日夜、芝沼さん方に放火した現住建造物等放火の疑いで任意で事情を聞いていた同区内の40歳代の男を、いったん帰宅させた。同庁は同日、同容疑で男の自宅を捜索したが、男は容疑事実を否認したとみられる。

 一方、男の自宅周辺では、帰宅後、多くの報道陣が詰めかけた。午後11時過ぎ、男は自宅近くにとどまっていたテレビクルーに対し、自宅から持ち出した鉄板を投げつけ、テレビ朝日のカメラクルーの男性が腕に軽いけがを負った。現場近くにいた同庁捜査員は同11時15分頃、男を傷害容疑の現行犯で逮捕した。