12月20日15時1分配信 毎日新聞
19日午前11時50分ごろ、射水市堀内の鋼材加工会社「北陸福栄鋼材富山第一工場」で、従業員の高縁亮介さん(21)=富山市下堀=がロール状の鋼板を延伸する作業中、右腕を機械にはさまれた。高縁さんは病院に運ばれたが、外傷性ショックと窒息のため死亡した。
射水署は労災事故として調べている。【蒔田備憲】
12月20日15時1分配信 毎日新聞
19日午前11時50分ごろ、射水市堀内の鋼材加工会社「北陸福栄鋼材富山第一工場」で、従業員の高縁亮介さん(21)=富山市下堀=がロール状の鋼板を延伸する作業中、右腕を機械にはさまれた。高縁さんは病院に運ばれたが、外傷性ショックと窒息のため死亡した。
射水署は労災事故として調べている。【蒔田備憲】
12月20日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
日本鉄鋼連盟が19日発表した11月の粗鋼生産量は、主要ユーザーである自動車の大幅な減産見通しなどを受け、前年同月比12.9%減の881万1000トンと、1998年11月以来の大幅な下げ率となった。減少は2カ月連続で、1000万トンを下回ったのは9カ月ぶり。
鋼種別生産では、普通鋼が13.5%減の685万8000トンと2カ月連続減、特殊鋼は10.8%減の195万4000トンと11カ月ぶりに減少した。
鉄鋼各社は、需要の急激な落ち込みを受け、減産幅を拡大している。新日本製鉄が、08年度下期の減産幅を10月時点の100万トンから200万トン強に倍増。JFEスチールも、上期実績比50万トンとしていた下期の減産幅を3倍の150万トンに拡大している。このほか、住友金属工業は10万トンから60万トンに、神戸製鋼所も従来見込んでいた上期比20万トン減から60万トン減へと減産幅を3倍に拡大している。
現在、自動車のみならず、建設機械や造船向けの鋼板についても「中小メーカーを中心に受注の減少が起きている」(大手鉄鋼幹部)という状況で、大口顧客の鉄鋼需要の減退が加速している。
回復時期については、宗岡正二会長(新日本製鉄社長)は「来年度も似たような生産レベルと考えた方が一般的」と、需要低迷が長期化するとの見方を示している。
12月17日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
11月の日本の造船受注量が前年同月を8割超下回ったことが16日、日本船舶輸出組合の調べでわかった。8割超のマイナスは10月に続き2カ月連続。世界景気の悪化で船の発注主の投資意欲が減退。造船会社も鋼板など原材料の値下がりを見込み新規受注に慎重になっている。
11月の受注量は22万CGT(標準貨物船換算トン数)で前年の127万CGTから大幅に減少。日本造船工業会の田崎雅元会長(川崎重工業会長)は「(造船市場は)年前半と年後半で激変した。中国など新興国の荷動きが止まり、船主が造船発注を手控え始めた」と述べた。
韓国や中国の新興造船会社が資金繰りに苦しむ発注元から受注をキャンセルされる例が出始めている。田崎会長は「日本の造船会社がキャンセルされた報告は今のところない。実需に基づいた受注が多く、景気悪化が長期にわたらない限りキャンセルされる可能性は少ない」との認識を示した。
12月15日20時0分配信 カナロコ
横浜市中区の南本牧ふ頭で十三日から、巨大な鉄の円柱「鋼板セル」の組み立て作業が始まった。
国土交通省が整備中の同ふ頭で三番目となるコンテナ船用岸壁(MC―3)の土台に使用される。直径二四・五メートル、高さ三二メートル。高さは国内では最も高い。十六個を並べて海中に設置する。この工法は強度が高く、コストが抑えられるという。
MC―3は阪神・淡路大震災級の地震に耐える延長四百メートルの耐震強化岸壁で二〇一二年度の供用開始を目指している。
12月20日23時31分配信 スポーツナビ
全国のならず者たちに呼びかけた噂の大会「THE OUTSIDER 第4戦」が20日、東京・ディファ有明で開催された。
旗揚げイヤーの締めくくりとなる今大会では大会を主催するリングス・前田日明代表が「第3回大会までで勝率のよかった者」を中心にマッチメーク。歴代MVPも登場し、1年間の集大成というべきレベルアップした戦いが繰り広げられた。
大会ベストバウトとなったのは第24試合の[アマ最強戦士 アウトサイダー殴り込み]佐野哲也vs.[第3回大会MVP 格闘彫師]吉永啓之輔の一戦。
高いグラウンドスキルを持つ吉永が引き込みを仕掛けグラウンドに誘っても、佐野は応じずスタンド戦を要求する。吉永が左ミドルから左右のフックを振るえば、佐野も右ストレートを返して応戦。2Rには渾身の右ストレートを互いに当て合う超アマチュアレベルの攻防が展開され、場内からは自然に拍手と歓声が沸き起こる。試合はタイムアップで判定決着かと思われたが、終了間際にマットへ倒れた吉永に佐野が鉄槌(てっつい)を集中してまとめ上げ、なんと終了1秒前となるTKO決着。両者死力を尽くしての激闘に、観客から勝者と敗者の別なく温かい拍手が送られた。前田代表も「第24試合はプロの試合も含めて、この5年ぐらい見た中で一番いい試合だった」と激賞し、佐野はベストバウトとあわせて角川春樹ベストファイター賞、ならびに大会MVPを受賞した。
第3回大会では見られなかったアクシデントが発生してしまったのが第19試合。
過去2回の大会でエキサイトしたセコンドが試合後リングになだれ込むという場面を見せてしまった[濱の狂犬]黒石高大だが、今回も気合いが入り過ぎたか試合前ににらみ合いを仕掛けられると高ぶる気持ちを抑えられなくなり、対戦相手の小森信綱にワンツーを叩き込んでしまう。
中尾芳広のKISS事件を思わせる展開に場内はア然となり、レフェリーや関係者が必死に両者を分けたものの、セコンドや応援団から怒号が飛び交い、一時場内は騒然とした状態となる。
結局、前田代表ならびに和田レフェリーが説明に立ち、無防備な人間に攻撃を見舞うのは反則行為となるが、試合開始前の出来事であったためノーコンテストの裁定に。
小森を負傷させ、ノーコンテストの原因を作ってしまった黒石はマイクを取ると「今回は自分が100パーセント悪いんで、会場の皆様申し訳ありませんでした」と潔く非を認め、会場四方に礼をして謝罪し、リングを降りていった。
大会前のドクターチェックを入念に行なうなど安全管理には万全を期すアウトサイダーでは、今回も事前のドクターストップにより中止となった試合が1試合見られた(※第13試合:羽田光成vs.滝本光成戦が、滝本のドクターストップにより非承認試合に)。
また、第14試合で渡辺竜也にパウンドを浴びKOで敗れた内藤“マゾヒスト”はダメージが深く担架で病院に運ばれたが、CTスキャンによる検査の結果、問題なく無事であったことが、大会後に前田代表から報告された。
アウトサイダーは来年3月15日(日)に両国国技館で映画「クローズZERO」とのコラボイベントを開催。ここでは20試合ほどを予定しているといい、このイベントが実質的な第5戦となることが、これも大会後に前田代表の口から明らかとなった。
■THE OUTSIDER 第4戦
12月20日(土)東京・ディファ有明
<第25試合>
○[第1回大会MVP 暴力大魔王]加藤友弥
(2R 0分36秒 TKO※レフェリーストップ)
●[最強不良戦国世代 激動の90年代からの刺客 浦安皇帝降臨]清水征史郎
<第24試合>
○[アマ最強戦士 アウトサイダー殴り込み]佐野哲也
(2R 2分59秒 TKO※レフェリーストップ)
●[第3回大会MVP 格闘彫師]吉永啓之輔
<第23試合>
○[濱の勇二]高垣勇二
(2R判定 3-0)
●[浦安の智将 第四代宇田川警備隊]栗山圭吾
<第22試合>
○[インテリジェンスタイガー]秀虎
(1R 2分05秒 TKO※レフェリーストップ)
●[アブダビストライカー]伊澤寿人
<第21試合>
●[本場 広島からの刺客]翔貴
(2R判定 0-2)
○[川口連合 第十代総長]武井勇輝
<第20試合>
○[法曹界の最強弁護士 人権派 柔術弁護士]堀 鉄平
(2R 1分16秒 三角絞め)
●[喧嘩所茨城制圧 ザ・WORST]加藤紘也
<第19試合>
-[濱の狂犬]黒石高大
(ノーコンテスト)
-[北区の鬼山賊]小森信綱
<第18試合>
○[和製ヴァンダレイ 鋼の喧嘩術師]友田隆志
(1R 1分13秒 KO)
●[実録死亡遊戯 九州軍団 影の総帥]山元 寿
<第17試合>
○[渋谷連合・初代頭 喧嘩破壊黙示録カイジ]平野海志
(1R 1分28秒 腕十字固め)
●[駿河の鉄板]増田良平
<第16試合>
○[江ノ島の喧嘩百段]結城勝次
(1R 2分23秒 TKO※レフェリーストップ)
●[世界遺産級 山梨の殺戮グラディエーター]小川丈二
<第15試合>
○[ハマの夜王 ドンペリストライカー]アユム
(1R 2分24秒 TKO※レフェリーストップ)
●[反逆の世界ウルルン拳豪記]下条壮登
<第14試合>
○[沼津の一撃空手王]渡辺竜也
(2R 1分17秒 KO)
●[スパルタンM]内藤“マゾヒスト”
<第13試合>
-[練馬のマッドドッグ]羽田光成
(未承認試合)
-[戦慄のトマホーク・ラッパー]滝本光成
※滝本がドクターストップのため
<第12試合>
○[不良狩りハンター]真鍋朝行
(1R 1分39秒 チョークスリーパー)
●[不適合アトミック 死神グラップラー]神風飛丸
<第11試合>
●[天下一武闘会の新星]松岡洋平
(1R 2分41秒 チョークスリーパー)
○[(株)喧嘩 船橋支店]三枝美洋
<第10試合>
○[杉田神拳 サザンクロス]杉田 匠
(1R 2分58秒 肩固め)
●[SB緒方 WBC内藤 K-1レイセフォー推薦 人生無敗 喧嘩神降臨]雨宮 禎
<第9試合>
●[天下一武闘会 毛利軍の軍師]土屋クレイジー
(1R 0分32秒 腕十字固め)
○[クランチ杉浦代表のリーサルウェポン]山田史博
<第8試合>
○[浜松斬刃拳道場 特攻隊長]関谷勇次郎
(1R 2分39秒 KO)
●[幕組のリアル・ザ・全身凶器]クロダマン
<第7試合>
△[22世紀の闘う猫型戦士]野中“ドラエモン”康弘
(2R判定 0-0)
△[杉並グループの最強世代 赤い彗星]岩間美伸
<第6試合>
○[天下無双の アクロバティックファイター]赤石明幸
(1R 1分50秒 KO)
●[殺戮のレッドタランチュラ]小柳稔幸
<第5試合>
○[九州天下一の重量戦士 天神のラスボス]出田源貴
(1R 0分35秒 KO)
●[千住の黒幕]鈴木 達
<第4試合>
○[闘いに目覚めた 烈風の牛若丸]金島欣和
(1R 1分11秒 アームロック)
●[しばきあいコマンダー]中川展彰
<第3試合>
●[驚愕のナイトパック760円野郎]リアルネットカフェ難民佐藤
(2R判定 0-3)
○[寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝]幕 大輔
<第2試合>
●[北千住のスパイダーマン]益田 諒
(2R 1分37秒 KO)
○[四国高松のナチュラルクレイジー]RφWDY(ローディー)
<第1試合>
●[三度目の正直 掲示板代表“先走りマン”]下中雅也
(1R 2分14秒 TKO※レフェリーストップ)
○[吉永三人衆 夜の代表取締役]松本峰周
12月17日16時53分配信 +D Mobile
12月10日に、エフルートが画像検索エンジンの刷新と、有限責任事業組合(LLP)の設立を発表した。この新しい画像検索のエンジンは、「Sedue」や「reflexa」などのエンジンを手がけるプリファードインフラストラクチャー(以下、プリファード)とエフルートが共同で設立した「FROUTE Search Technology LLP」の最初の成果物でもある。
これまでエンジンやサイトの自社開発を続けてきたエフルートが、なぜLLPを設立したのか。また、検索エンジンの開発をLLPに移管する理由はどこにあるのか。エフルート 代表取締役会長の佐藤崇氏、代表取締役社長兼CEOの尾下順治氏、プリファードインフラストラクチャー 代表取締役社長CEOの西川徹氏に、「FROUTE Search Technology LLP」の狙いを聞いた。
●LLPによって生まれた画像検索と次に見据えるサービス
── 今回のLLP設立に至る経緯などを教えてください。
尾下順治氏(以下尾下氏) 米国の『Forbes』のランキングによると、Googleさんのサービスのユーザー数は、1億2300万ぐらいとのことでした。でも、モバイルインターネットのポテンシャルはまだまだそんなものではありません。中国だけでもすでに6億を越える加入者がいて、アジアにはもっともっとモバイルをヘビーに使っているユーザーがいます。そこにリーチする検索エンジンの開発に、スモールスクリーン(ケータイの画面)に特化した形で、取り組んでいかなければなりません。なおかつユーザーの行動パターンや行動履歴を反映させる必要もあります。
一方で我々は、半年ぐらい前から、スケーラビリティ(システムの柔軟性・拡張性)とスピードの両立に悩み続けてきました。自分たちのスピード感を殺さず、スケーラビリティを追求していこうとすると、どこかと組んだほうがよかった。プリファードさんと組むことになったのは、「一緒に世界を獲ろうぜ」と同じ目線で夢を共有できたからです。
── 提携することで具体的にはどのような成果が得られるのでしょうか。
尾下氏 我々の持っているノウハウをさらけ出せば、プリファードさんの技術で、もっともっといいソフトに作り変えていくことができます。逆に我々は、これまで以上にユーザー向けのサービス開発に特化して、UIやサービスがどうあるべきかを追及できるのではないかと考えています。
今までのエンジンはすべて自社開発でしたが、基本的にノウハウは全部LLPに移管し、将来的には開発もすべてLLPで行ないます。その第1弾が、12月10日にリリースされた画像検索です。
── 新しい画像検索は、どのような部分が今までと違うのでしょうか。
佐藤崇氏(以下佐藤氏) 今までの検索はサービスレベルから考えた設計で、精度のコントロールを編集の力に頼っている部分がありました。そのため、エンターテインメント系の検索(電子書籍検索や着うた検索など)に対しては高い評価を得ていましたが、検索のニーズが多様化する中では、スケーラビリティも必要になります。スケーラビリティがあれば、事件が起こったときに検索した場合に、タイムリーな画像を表示できるようになります。こういった部分は、クローリングの方法やデータベースまで、じわじわと切り替えていきたいと思っています。画像検索は、ケータイの検索で非常にポピュラーな分野なので、まずはここからテコ入れを図った形です。
西川徹氏(以下西川氏) 新しい画像検索では、より速くクロールできるよう、システムを1から書き直しました。クローリングの速度は20倍以上に向上しましたが、改善すれば、さらなるスケーラビリティを出すことができます。
── 検索サイトのfroute.jpは、どのように進化していくのでしょうか。画像検索の次に考えていることを教えてください。
佐藤氏 まずは、動画や商品や辞書などのコンテンツ検索があります。直近で開発したものはそこそこ満足なのですが、サービスインから期間が経っているものなどは、テコ入れを図らなければなりません。また、お恥ずかしい話ですが、プリファードさんの技術が最も生きるのは、一般のWEB検索です。先ほどクローリングが20倍になるという話がありましたが、もっと速くしないと、どんどん増えるケータイのサイトを追いきれません。最近は、元々ネット事業をやっていなかった会社も、どんどんケータイに参入していますからね。
●LLPを設立した理由は、世界を目指せるサービスを提供するため
── なぜ、あえてLLPという形にしたのでしょうか。
尾下氏 こういうことは、同じ“箱”を共有しなければなかなかできません。プリファードさんに委託して、どこからどこまでが自分の業務かを線引きしなければならないないよりは、お互いが持っているものを気持ちよくはき出して、出来上がったものを共有したほうが、動きやすいんです。
佐藤氏 我々にとっては、ある意味リスクにもなります。ただ、そのリスクを考えても、彼らの持つスケーラビリティやスピード感が必要です。検索ユーザーがどんどん増えているので、早く次のステージに行きたいと思っています。
尾下氏 ユーザー目線で「こんなことできないの」というと、プリファードのエンジニアさんは「ああ、それなら簡単にできますよ」と返してくれるんですよ。かつて佐藤と会社を「こうしていこう」「じゃあそれで」とやり取りしていたころのような、懐かしい感覚でした。
西川氏 プリファードとしては、以前からケータイ向けの検索をやってみたかったというのが、理由の1つです。モバイル検索は、技術だけでは成り立ちません。ユーザーがいて初めて成立するものです。今回、こういう形でLLPを始めたのは、技術とサービス、両方の面から検索エンジンを作っていけるからです。
── このLLPで得た利益は、どのようにシェアしていくのでしょうか。また、ビジネスモデルはどうなるのでしょうか。
尾下氏 エフルートに関しては、ポータルのfroute.jpと検索エンジンという区別はありますが、検索エンジンで得た利益は完全に折半するつもりです。
自社サービスを優先すると、どうしても他社への提供を念頭に置かずに開発を進めてしまいますし、一部には、そもそも(サービスと技術の)切り分けが難しいものもあります。また、検索はモバイルのインフラになりうるので、ある程度まで中立を保っていなければいけません。今回のLLPができたことで、我々はもう少し積極的に、他社へ検索エンジンを提供できるようになりました。
佐藤氏 froute.jpにアクセスしてくるユーザーは大半が検索を利用するので、検索の機能強化はfroute.jpのウリにもつながると思います。もちろん、付加価値を付けていかないと差別化はできませんから、ユーザーの個別情報を蓄積していくなど、我々でなければできないものもやっていきたいですね。うちはコンテンツも持っているので、そういうところと連携させることもできます。
── 検索エンジンを提供したいと考えている会社やサイトはありますか?
尾下氏 すでにある程度、検索エンジンの開発競争で戦意を喪失されているところを想定しています。僕らもプリファードさんも、相当身軽な会社で、コスト構造にも融通が利きます。PCの世界と同じで、モバイルの世界でも、最終的に使われる検索エンジンの数は2~3社だと思います。日本でも、恐らくGoogleとYahoo!の2社は鉄板でしょう。そう考えると、3社目として、多くのプレーヤーの皆さんさんが参画してけるような環境にしていくべきなんです。この状況を三国志に例えれば、僕らは間違いなく蜀です(笑)。国家資源はないですが、人と志だけがある状況。この志に賛同してくれるところを募って、世界を目指せるようなサービスを作っていきたいなと思います。
もちろんビジネスなので、志だけでなく、実際に(検索を提供する)メディアが使いやすいものを作る必要があります。例えば、ありとあらゆる情報を集積、検索できるデータベースをプリファードさんに作っていただき、我々がフィルターを作るということも考えています。モバイルには色々なメディアがありますから、そこに合わせて個々にカスタマイズしていくことが、絶対に必要です。
●海外進出も視野に入れたサービス・技術開発
── プリファードさんは、今回のLLPでどのようなチャレンジをしたいですか。
西川氏 技術的には、ケータイ検索も、PC検索の延長線上で考えられています。ですが、ケータイユーザーとPCユーザーでは、行動もアクセスパターンも違います。コンテンツの分布も違いますし、中にあるテキスト情報も違います。本当はアルゴリズムの部分まで、変える必要があるんですね。このLLPでは、ケータイ向けの新しいアルゴリズムのようなものを構築していけたらなと考えています。ほとんどの検索アルゴリズムはアメリカの研究を輸入したものですが、アメリカは日本ほどケータイ検索が使われていません。日本発だからこそ、ケータイに特化したアルゴリズムを作ることができるのではないかと思います。
── 最終的にはそれらのサービスや技術を海外に持っていくことも考えているのでしょうか。
尾下氏 そうですね。それは十分に想定しています。米国のモバイル検索を見ていると、iPhoneやBlack Berry、Windows Mobileなどに代表されるように、ケータイインターネットがモバイルコンピューティングの延長で進んでいるので、PC検索がそのまま機能するかもしれません。ですが、少なくとも、アジアを中心としたWAPベース(ケータ向けの規格であるWAP2.0)の国々は違います。アジアのモバイルインターネットでは、我々の作ったものが生かせる可能性も多分にあるので、そこには積極的に展開していきたいなと思います。プリファードさんの持っている検索技術は、言語を問わず利用できるんです。当然今後世界を目指すことを考えています。
佐藤氏 近い将来、Googleも必ずケータイの世界にやってくると思います。1億数千万人のユーザーで、満足する会社とは思えませんからね。そうなると、主戦場はやはりモバイルになります。彼らとプロダクトとしてだけでなく、サービスとしても競争できる体制を作っていかないと、今後は戦っていけないのだと思います。
尾下氏 早めにGoogleさんにマークされるような会社になりたいですね(笑)
400万人のケータイユーザーを擁するエフルートと、スケーラビリティーある技術を持ったプリファードがタッグを組んで世界を狙う──。両社の狙いは、実に明確だ。日本発のケータイ検索が、Googleと世界で渡り合う日も、そう遠くはないのかもしれない。
12月13日8時3分配信 産経新聞
名張市新町の初瀬街道沿いに建ち、宿場町の風情を伝える旧細川家住宅の主屋(しゅおく)、中蔵(なかぐら)、川蔵(かわくら)、門の4件が12日、国の文化審議会(石澤良昭会長)で登録有形文化財(建造物)に選ばれた。新登録について文部科学大臣に答申される。県内の登録有形文化財(建造物)は73件となる。
旧細川家は明治時代前半の建築で、今年改修された。主屋は間口9.7メートル、奥行き13メートル、木造2階建て、切り妻造り桟瓦ぶき。1階正面は意匠の異なる格子で構成し、2階は塗り籠で虫籠窓を設け、両袖に卯建てを付けている。内部は通り土間沿いに3室、並んでいる。
中蔵は主屋の南後方、中庭を挟み、北側に向かって建つ。けた行き5.9メートル、梁間3.9メートル、土蔵造り平屋建て、切り妻像桟瓦ぶき。窓を上下階でずらして配置し、軒を置屋根風形式に塗り込めるなど外観が特徴となっている。
川蔵は敷地の南奥に建ち、けた行き4.9メートル、梁間4.4メートル、土蔵造り2階建てで、切り妻像妻入り鉄板ぶき。敷地後背を流れる名張川沿いの景観に、趣を添えている。
門は主屋の東側に接して建つ。間口3.2メートルの塀の中央に、間口1.3メートルの門を開き格子戸をたてる。塀は切り妻造り桟瓦ぶき、間口には板ぶきの小ひさしを付け、屋根を2段重ねている。旧家の格式を伝える門構えという。
12月9日8時4分配信 産経新聞
■巨大なセット、各地でロケ
名作「黒部の太陽」が、フジテレビ開局50周年記念特別企画として40年ぶりに制作されている。三船敏郎、石原裕次郎主演による昭和43年公開の映画、翌年放送された日本テレビ系連続ドラマ以降、その壮大なスケールと膨大な制作費のため映像化は不可能とされてきたが、構想3年、50周年の大事業として実現。各地でのロケを経て、現在日活撮影所(東京都調布市)で撮影が進められている。
高度成長期、深刻なエネルギー不足に悩まされていた日本を救うため、7年の歳月をかけて昭和38年に完成した黒部川第四発電所建設。今回のドラマは、木本正次原作を忠実に再現し、黒四建設の中でも最大の難工事といわれた大町トンネル掘削工事に焦点を当てた。撮影所の12スタジオに作られたトンネルのセットは、この道50年の美術プロデューサー、根本研二さんの自信作。「太さや感覚、計算違いの出来事は何もなかった。重量感がよく出ている」と胸を張る。
トンネルは幅6メートル、高さ約5メートル、長さ約28メートル。「最初は100メートルくらいは、と思った。映画は当時200メートルのセットを作ったからね。いまはCGが発達しているからうまく見せられるが、それよりも課題は枠組みの素材だった。
「最初は鉄骨を使おうとしたが、モク(木材)で厚みをどれだけ出せるか、いかに鉄に見せられるかに挑んだ」と根本さん。水が噴き出す仕掛け作りのため、ブルドーザーで土のステージに水槽を作り、その上に鉄板を敷いてから土を盛るなど手間をかけ、3カ月がかりで完成させた。
「トンネル内は暗いので、ジャンボ(足場)にメッシュ素材を取り入れ、撮ったときに天井が明るく抜ける感じの効果を入れた」と出来栄えに満足そうだった。
作品は、工事の最前線で奮闘する熊谷組の親方(香取慎吾)と関西電力の建設事務所次長(小林薫)の男の友情を縦軸に、工事にかかわった人たち、それを陰から支えた人たちの人間ドラマを展開する。
10月のクランクインから、今回のスタジオ撮影や、栃木県内に作った「東京ドーム1個分」という大規模なオープンセットなど、大道具だけで3億円はかかっているという。
香取は「ほこりと密閉感。こういう状況で24時間掘り続けていたなんて信じられない」と驚く。「パンドラ」などの秀作を手がけてきた演出の河毛俊作は、香取に「ここは芝居じゃない。工事現場なんだ」と言い続けたという。
鈴木吉弘プロデューサーは「戦後の復興をかけ、命をかけた男たちの物語。日本の未来のため、国のために働く、そういう姿が忘れられている時代。大事に描いていきたい部分です」と話している。来春放送。
12月7日15時39分配信 京都新聞
ゲリラ豪雨や洪水に備えるため、改正水防法で地下施設の管理者に義務付けられた「避難確保計画」の策定が、京都市内で進んでいない。法改正から3年がたつが、策定した民間企業はまだない。市が出資する会社が管理する地下街も、計画自体は策定済みだが、実行にはハードとソフトの両面で課題が残る。
■法改正3年、民間は策定ゼロ
京都駅前の地下街「ポルタ」(下京区)に通じる地上の階段口で、警備員がドリルを改良した器具を床に差し込んで回転させた。床面に収納された高さ約1メートル、幅約3メートルの鉄板がゆっくりと起き上がる。地上の水が地下に流れ込むのを防ぐ「止水板」だ。3分ほどで階段口はふさがった。
管理会社「京都ステーションセンター」は、昨春にまとめた計画に沿って止水板を増やし、これまでに浸水の恐れが強い9階段に備えた。しかし、階段は全部で39ある。設置に1000万円かかった階段もあり、同社の山口豊技術管理部長は「費用がかかるので、1度に全部とはいかない」と話す。本年度中にあと1階段に止水板を付ける計画だが、残る階段は当面、木の板や土のうなどで対応する。
市営地下鉄のほか、「ラクト山科」(山科区)と「ゼスト御池」(中京区)も昨春に計画をまとめた。
一方、民間で計画を作った会社は11月末現在でゼロだ。阪急電鉄は「自然災害に備えた防災体制の要綱を定めている。(計画策定は)検討課題だが、具体的な協議には入っていない」という。
民間の動きの鈍さについて、市消防局は「万一の浸水被害を実感しにくい。止水板などの設備投資費用もネックになっているのでは」と指摘する。
民間の計画策定を後押しするため、市消防局は今春、計画づくりの手引きを作った。大手企業から働きかけており、京阪電鉄が年内に計画をつくる予定だ。
計画を策定済みの地下施設も課題は残る。
ラクト山科は、計画で梅雨入り前に行うとした総合訓練と図上訓練をまだ実施できていない。管理する京都シティ開発は「(社員や店員に)水防機材の使い方に慣れてもらっている段階」という。
ゼスト御池は、階段の降り口と歩道の段差がほとんどないが、費用面から止水板の設置は実現していない。管理会社の京都御池地下街は「水害を想定していない構造なので、地上に早く逃げてもらうしかない」という。約1000台収容の地下駐車場を併設する上、地上に逃げた客の避難場所の問題もある。同社は「避難場所の提供など、近隣企業とのネットワークづくりが不可欠」と強調する。
ポルタも、道路冠水などの情報を迅速に入手するため、近隣企業約30社でつくる防災ネットワークに期待する。また、深夜から早朝にかけては警備員が6人しかいないため、社員の緊急招集の方法などを検討している。
■≪避難確保計画≫
1999年夏の豪雨が福岡市のビル地下街へ流入して飲食店員が水死するなど、都市の地下浸水が問題化するなか、2005年に改正された水防法で策定が義務化された。浸水想定地域内の地下街や地下駐車場など不特定多数が使う施設の管理者が策定し、各市町村に提出する。
12月5日23時0分配信 カナロコ
全国各地で強風と大雨で大荒れとなった五日、県内でも強風で転倒するなどして五人が重軽傷を負った。横浜市港南区では、瞬間的な突風で二百世帯近くの住宅が一部損壊するなど大きな被害をもたらした。屋根瓦があちこちに散乱した同区の住民らは「外に出ていれば命の危険があった」と声を震わせていた。
五日午前十時十分ごろ、横浜市保土ケ谷区西谷町でパワーショベル(一五トン)が横転。操縦していた横須賀市の男性(33)が腰椎骨折などの疑い。男性は宅地造成中の現場で鉄板を運んでいたという。
横浜、川崎、海老名市では強風にあおられ転倒してけがする人が相次いだ。横浜市港北区樽町三丁目では量販店内に強風が吹き込み、看板が落下。買い物中の女性(66)が頭部に軽傷を負った。
強風の影響とみられる事故は海上でも起きた。午後零時半ごろ、三浦市の城ケ島沖で、航行中だった広島県の海運会社の船「第八天常丸」(一二七トン)のワイヤが切れ、えい航していた台船が漂流。約二時間十五分後、約十八キロ離れた葉山町沖の岩場に漂着した。台船は無人で油の流出もなかった。
「空は真っ暗なのに、突然雨が渦巻いて目の前が真っ白になった」。横浜市港南区下永谷五丁目の住宅街は午後三時すぎ、豪雨とともに突風にのまれた。路上には折れ曲がった看板や屋根瓦、ガラスが散乱。二十メートル近く飛ばされた木片や電線にぶら下がったトタンも。市立永谷小学校では保健室の窓ガラスが割れたが、児童は下校しており、けが人はいなかった。
「危なかった。運が良かった」と声を震わせたのは無職の男性(72)。自宅前でバイクに雨よけのカバーを掛けようとしたところ、突風でカバーが舞い上がった。ごう音とともにガレージの屋根が飛び、目の前には複数の瓦が降ってきたという。
無職男性(73)の自宅では二階ベランダの手すりが庭に落下した。「こんな被害は初めて。修繕するにも手のつけようがない」と肩を落とした。