そばめし大食い大会に90人 神戸・鉄板こなもん祭

お好み焼きやそばめしなど神戸・長田に縁の深い「粉もん料理」をPRする「第6回鉄板こなもん祭」が26日、六間道商店街など新長田南地区一帯で開かれた。「食のまち神戸長田」推進委員会の主催で、恒例のそばめし大食い選手権には男女約90人が出場。お好み焼きの食べ比べなどもあり、会場は焦げたソースの香ばしさに包まれた。

 そばめし大食い選手権では、3分間の予選を経て男女5人ずつが決勝に進出。男性の決勝は、予選で1キロ以上平らげた大食い自慢がそろった。会場から「そばめしは飲み物」「ぺろり、ぺろり」などと迫力ある声援が送られる中、出場者は顔を真っ赤にしながらコテでかき込んでいた。

 大食い大会ながら“味わって”食べたという神戸市須磨区の会社員浅野優作さん(31)は「濃いソースの味がおいしかった」と満足そう。2870グラムを平らげて優勝した三木市の公務員松本佑介さん(29)は「口の中でそばとめしが押し合ったけど、期待に応えられてよかった」と笑顔で副賞のソース1年分を手にした。

 また、地区内にある鉄人広場では、完成から間もなく1年となる「鉄人28号」原寸大モニュメントの建設費工面に協力した399の団体・個人名を刻んだ銘板の除幕式も開かれた。

 NPO法人「KOBE鉄人プロジェクト」の正岡健二理事長が「昨年10月に完成してからイベントを繰り返し、商店主が前面に出てくれて新長田が生まれ変わった」とあいさつ。「鉄人28号」を手掛けた神戸出身の漫画家、故横山光輝さんの代表作「三国志」の登場人物にふんした来賓が除幕を担当し、祭の参加者らも興味深げに見ていた。

鉄板穴に顔すっぽり、タヌキ救出に警察も出動

13日午前7時半頃、高松市一宮町の工務店の資材置き場で、溝にかぶせた鉄板の穴(直径約6・5センチ)の一つにタヌキが顔を突っ込んで抜けなくなっているのを、近くに住む主婦高岸日登美さん(52)が見つけた。

 通報を受けた香川県や県警の職員らが、せっけん水をかけて引き抜こうとしたがうまくいかず、糸ノコギリで穴を広げ、約3時間半後に救出した。親離れした直後の子ダヌキとみられ、顔が抜けると、元気よく走り去ったという。

 県みどり保全課の職員や高岸さんによると、タヌキは体長約40センチ。高岸さんがごみを集めるため資材置き場に行くと、タヌキは溝に落ち、40センチ四方、重さ5キロの鉄板がはまった首をもたげた状態で、高岸さんの方をじっと見つめていたという。

 鉄板には穴が並んで三つ開いており、タヌキが顔を突っ込んだすぐ横に別の穴があったことから、二つの穴の間を糸ノコギリで切断、穴を広げ助け出した。タヌキの首にはかすり傷があったが、元気だったという。

 同課によると、周辺には野生のタヌキが多く生息しており、今は親離れの時期だという。同課は、子ダヌキが、溝の中に何かを見つけて、顔の大きさの2分の1ほどの穴に、無理やり突っ込んだのではないかとみている。高岸さんは「エリマキトカゲのように見えたが、『助けて』と言っているようだった。無事でよかった」とほっとした様子だった。

(2010年9月15日09時01分 読売新聞)

「ひるぜん焼きそば」にPR車

■移動販売向け登場

 真庭市・蒜山のB級グルメ「ひるぜん焼そば」専用の移動販売車が登場。同市庁舎前でお披露目された。東京、神奈川など首都圏のイベントで、ひるぜん焼そばや蒜山高原をPRする。

 ひるぜん焼そば好いとん会(石賀幹浩会長)に3月、東京支部が発足。横山祐之支部長所有のトラックを約200万円で改造した。荷台に鉄板や冷蔵庫、プロパンガスなど一式を備え、200人分の焼そばの具材を積んで移動できる。車体には蒜山の地図を描き、走る広告塔に仕立てた。

 ひるぜん焼そばは、9月18、19両日の第5回B―1グランプリ(神奈川県厚木市)に出場する。横山支部長は「会場で目立つ派手なデザインにした。これで走り回り、ひるぜん焼そばを大々的に広めたい」。(中村二郎)

もう一度食べたい:アイスキャンディー 昭和の夏、切なく遠く=津武欣也

「昔ながらのアイスキャンディー屋さん? 今もありますよ。そこなら探し物の酒粕(さけかす)アイスも売っています」。そう聞いたのは4年前の夏。松山での取材を終え、空港へ向かうタクシーの中だった。帰京後、電話取材で「門田商店」(愛媛県東温市)を探し当て、懐かしの酒粕アイスには出会えたが(06年8月16日掲載)、現地は訪ねていない。それ以降、夏を迎えるたびに思いが募った。「トン、トン」と鳴り響く冷凍モーターの振動音、アイスボックスを覆う真っ白な霜――。昭和30年代、どこの町にもあったアイスキャンディー屋さんへの郷愁である。あの昭和の風景に会いたい。

 松山空港から車で1時間。地元では「かどみせ」の愛称で呼ばれる門田商店はまさに街の角にあった。旧道に面してアイスキャンディー売り場、もう一方が文房具屋さん。アイス売り場の前に懐かしい木製の縁台があった。

 懐かしのアイス製造ボックスは? 「木箱の内側に鉄板を張って、アイス製造と冷凍庫に分かれていた昔のものは10年前ぐらいに壊れました。いまはステンレス製に」と門田和子さん(67)。冷凍方法も変わり、冷凍パイプに真っ白な霜が付着する光景はなかった。

 同商店のアイスキャンディー作りは昭和11(1936)年から。製法はほぼ当時のままで、鍋に水と砂糖、あずきや練乳などの原料を入れ、寒天などを加えて煮る。これを冷却殺菌機に入れて混ぜ合わせ、ステンレス製の型枠に流し込む。これに棒を一本一本差し込み、冷凍機に入れて固める。「時間は約30分。マイナス25度から27度に冷やします」
一度の作業でできるアイスは160本(型枠10個分)。ココア、甘酒(酒粕)、抹茶、あずき、ミルク、イチゴの6種類あり、値段は子どもに人気のイチゴが105円、他は120円。売れ筋は甘酒、あずき、ミルクの順で、暑い日は1日600本売れるという。

 働き手は門田さんとパートの主婦ら女性ばかり7人。パートの佐々木美沙子さん(62)は「以前は6~9月だったシーズンが温暖化のせいか4~10月に。アイスの売れる期間がグンと延びた」と話す。

 「かどみせ」アイスは、昔ながらにむきだしで売っていて、カチンカチンに硬い。取材中、買った女性が誤って落としたのを偶然、目にした。アイスはなんと、カンッと乾いた音をたて、コンクリートの道を滑ったのだ。割れてもいなければ、崩れてもいない。「歯が立たない」ほど凍っているのだ。

 「ビニール袋に10本入れて、新聞紙で包むだけで1時間は持ちます」。車で立ち寄るお客さんも、そのへんは心得ているらしく、みんな新聞紙に包んで持ち帰っていた。

 「主人と2人の家族労働だから続けられた。私一人ではとても無理。パートさんも通年で雇えないし……」と門田さん。

 梅雨明けの街角で、夏の陽光がユラユラと揺れている。その白い光のなかにたたずみ、かすかに聞こえるモーター音に耳を傾けた。セピア色の記憶に、鮮やかな色はついに重ねられなかった。「ああ、昭和はほんとに遠くなったのだ」。青い、切なさが広がった。(明治大学客員教授)

 ◇マクワウリに復活の動き

 7月初め、RKB毎日放送の朝の番組「中西一清 スタミナラジオ」で懐かしのマクワウリが話題となった=写真。昭和20~30年代、全国どこにでもあったウリ。それが後発のメロンに負け、いつしか目にしなくなった。だが、消えていたわけではない。本家本元の旧真桑村(現岐阜県本巣市)のマクワウリ研究会(福田浩之会長、15人)は今年も約0・5アールの畑に120本を植え、3500個ほどの収穫を予定している。ピークは8月初め。JAの直売所「おんさい(『いらっしゃい』を意味する方言)広場 真正」で販売する。

 隣県の滋賀県米原市山東地区でも平成に入って復活。金太郎マクワウリ生産組合(中川薫組合長、6人)を結成し約3万個を京都や近隣市場に出荷している。

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 ◆購入など問い合わせ

 ◇昔のアイス

 門田商店(愛媛県東温市横河原349の4 伊予鉄・横河原線で松山市駅から約30分。終点の横河原駅から徒歩3分。アイスは店頭販売のみ、地方発送はしていない)

 ◇マクワウリ

 JAぎふ「おんさい広場 真正(しんせい)」(電話058・323・6351、ファクス058・323・6350)。マクワウリは1個200~300円。郵便番号、住所、氏名、電話番号、購入個数を明記しファクスで。送料と代金引き換え手数料がかかる。販売は7月末から8月15日前後まで。

 ◇金太郎マクワウリ

 中川薫さん(電話ファクス兼用0749・55・3085)5キロ入り箱(10~12個入り)2600~3500円、送料別。郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望箱数を明記しファクスで。販売は7月末から8月15日前後まで。

現場リポート:神戸市、FDカード条例化 安全な消火期待、事業所内情報記入 /兵庫

 ◇消防士の死、教訓に
 ◇物質の位置や量…危険性把握、事業所にも利点
 神戸市は火災に備え、建物内の危険情報などを事前に書面にまとめた「FDカード」の作製を事業所に求める条例を今月から施行した。昨年6月、同市東灘区の工場火災で消火活動中だった市消防局消防司令の速水力さん(当時31歳、2階級特進)が予想外の猛烈な煙と炎に巻き込まれて亡くなった悲劇を繰り返さないための全国初の取り組みで、事業所にもメリットは大きい。カードを活用した訓練を取材した。【吉川雄策】

 先月3日、新日本石油神戸油槽所(同市須磨区)であった訓練は、瀬戸内海を震源とする地震が発生し、大型石油タンクの配管が壊れて出火したとの想定で実施。油槽所内の消防隊が初期消火に当たる一方、駆けつけた市消防局の隊員がFDカードを受け取って危険性を把握し、態勢を整えて消火した--との流れで行われた。

 FDは「ファイヤ・ディフェンス」の略で、事業所内で取り扱う物質の位置や量、建物の構造や内装材などの危険情報などを記載。内容が変化すればすぐに更新して従業員に周知したうえ、火災などが発生した際には消防士に手渡す。同油槽所では、A4用紙3枚に石油タンク内の構造やガソリンの残量などを記載。油種によっては水をかけると爆発する場合もあることから、消防士はFDカードの情報を参考に、消防隊の配置や消火方法を細かく指揮した。

 昨年6月1日に発生した工場火災では、「サンドイッチパネル」と呼ばれる断熱材が被害を拡大したとされる。全国に流通している断熱材で、外見は鉄板に見えるが、幅0・4ミリの鉄板の間に燃えやすい発泡樹脂を注入したもので、火災から時間がたつと付近に可燃性ガスが充満して発泡樹脂に引火、爆発的に延焼する。しかし、消防士はこうした危険性を現場で把握することは困難で、常に危険と隣り合わせだ。須磨消防署の岡本隆・消防第2係長(37)も「消火活動のために建物の中に入っても、区画が分からず、どこで何が燃えているのか分からないため、想像で動いているのが実情。FDカードを使えば安全で効率的な消火が可能だ」と期待を寄せる。

 事業所によっても効果は大きい。同油槽所の多田健一所長は「FDカードを準備することでピンポイントの消火も不可能ではなく、結果的に被害を抑制できる」と話す。

 阪神大震災では各地で出火し、消防士や消火用水が十分に確保できなかったが、FDカードの活用によって、災害時でも限られた人員や消火用水の効果的な消火活動は不可能ではない。

 条例ではFDカード作製はあくまで努力規定で義務ではないが、西神工業団地の一部でも進められている。一人の消防士の死を無駄にしないためにも、事業所の協力が不可欠。神戸でFDカードが広がり、全国モデルとなることを期待したい。

〔神戸版〕

小栗旬初監督映画『シュアリー・サムデイ』、イベント大盛況

構想4年、製作1年、足掛け5年にも及ぶ小栗旬初監督作品『シュアリー・サムデイ』。物語を牽引する小出恵介を筆頭に小栗旬自ら参加したキャスティングによって、アクション、サスペンス、サプライズ溢れる青春群像エンタテインメントの誕生となった。

◆<シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー>画像

本作の公開直前イベントとして、7月11日東京国際フォーラムで<シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー>が開催され、巧(小出恵介)withシュアリー・スターズの最初で最後のライブステージを披露、主題歌をはじめトータス松本、菅野よう子×手嶌葵さんのパフォーマンス、そして小栗監督とキャストたちのトークセッションなど、今夜限りのイベントに大盛り上がりとなった。

──皆さん映画はいかがでしたか?実は今日皆さんといっしょに小栗監督も映画を観ていたんですよ。小栗監督どこですか〜?

…というMCのLiLiCoの呼びかけに応じて、小栗監督が後方の客席から登場。まさか場内客席にいたとは知らず、会場は悲鳴のような大歓声。客席の間を歩き、お客さんたちの歓声に答えながらゆっくり舞台まで歩いて登場となった。

小栗監督:いやーいい映画でしたね(笑)。面白かったです。皆さん笑ってほしいところで笑ってくれていたので。やっぱり大竹しのぶさんは鉄板ですね!最初は皆さんの空気が固かったんですけど、途中から皆さんが集中してみて下さっているのが分かったのでよかったです。

──ありがとうございます。ではゲストの紹介をして下さい。

小栗監督:なんか僕ら紅白歌合戦の司会見たいですね(笑)。では、1人目の方を紹介します。まさか来てくれるとは思わなかったです。トータス松本さんです。

トータス松本:小栗くんと俳優の皆さんスタッフのみなさん、こういう日を迎えられておめでとうこざいます。緊張するな。なかなかないですよね。結婚式とこういうイベントに呼ばれて演奏するのが1番緊張するんですよ。すごい前に小栗くんと酒飲んでた時に「俺、映画つくりたいんですよ。監督やります」って話を聞かされて。「もしその映画の話が進んだらトータスさんに曲を書いてもらいたいんだけど、書いてくれますか?」って言われたんですよ。その時は酔った勢いで「うん」って言って。でも、本当にやるとは思っていなくて。それからしばらくして本当に映画を撮ることになって、「小栗やるな〜」と思いました。それで、約束通り曲を書いたんです。主人公達がバンドを始めるってなった時に、俺だったらどういう曲を書くかなと想像して書いた曲です。では、聞いて下さい。

ここで、アコースティックバージョンの「シュアリー・サムデイ」を情感たっぷりにトータス松本がパフォーマンス、曲が終わった後、客席にむかってピックを投げ込んで場を盛り上げた。その後、イベントに来られなかった出演者からのビデオメッセージが紹介、そのままメイキング映像の上映と、小栗監督やキャストのスライドショーが公開された。

上映が終わると幕が上がり、そこには菅野よう子と手嶌葵が登場。2人は「Because」と「シュアリー・サムデイ」のストリングス&ピアノバージョンを披露し、そのすばらしい演奏に場内から大歓声を受けた。

小栗監督は、トータス松本、菅野よう子に音楽を依頼したその経緯を語った。

小栗監督:僕が中高生だった頃、トータスさんの曲にパワーをもらっていたんです。「こんなに気持ちのこもった曲を歌う人がいるんだな」と思っていて。ドラマとかで使われると、キャラクターの感情を後押しするような感じになっていると感じていました。だから、自分の映画でも、主人公達の背中を押す瞬間の曲を作ってほしいと言ったんです。初めて曲を聞いたときはしびれましたね。初めてバンドを組んだ子たちが作ったであろう曲なんですけど、そういう気持ちがこもっていて。劇中では巧が曲を書いたことになっているんですけど、「巧うまいこと書きやがったな」っていう感じでした。菅野さんに関しては、やってもらえるとは思っていなかったんですよ。ダメもとでお願いしてしまいました。僕、菅野さんのCDは全部持ってます。「カウボーイビバップ」というアニメがあるんですけど、その音楽がかっこよくて。ですから、自分で映画を作るなら菅野さんにお願いしたいと思っていたんです。菅野さんの曲で自分の映画を見てみたいなと。決まってからは夢のような作業でした。菅野さんに脚本を読んでいただいて、「やってくれるらしいよ」ってなって。シーンごとに音楽を作ってもらったんですけど、どの曲も合っていてビックリしました。音楽のおかげで映画は200倍ぐらいよくなりました。手嶌さんの歌もやばかったです。グッときました。素晴らしいです。なんであんなにキレイな声をしているんだろう。エンドロールはあの曲(「Because」)のおかげで500倍よくなりましたね。僕には音楽の才能が1個もないので…。

そんなエピソードを披露している間に、幕の後ろでは巧(小出恵介)withシュアリー・スターズのステージの準備が進んでいた。MCからの紹介を受け、舞台の幕が下り、巧(小出恵介)withシュアリー・スターズが登場。場内からは大歓声だ。劇中の衣装に身を包み、「シュアリー・サムデイ」を目配せをしながら演奏するメンバーに、場内の興奮も最高潮になり、1200人の観客が手を振り始めた。大歓声の中、4人の演奏が終了し、4人はつないだ手を挙げて歓声に応えた。

演奏終了後、小栗監督、小西真奈美も舞台に登場。ライブの興奮と演奏が終了した安心感で4人は放心状態のようだ。

小出恵介:出る前泣きそうだった。ヤバいよ。久々にこの服を着て、メイキングの映像を見て。こんなにたくさんの人の前で歌うの初めてだし。緊張しないわけないよ。なんかよく分からない。

ムロツヨシ:(小栗監督、小西真奈美にむかって)どうだった?

小栗監督:かっこよかった。ムロくん泣きそうじゃない?

ムロツヨシ:泣きそうだよ。旬、ありがとう。幕が下りた瞬間横の3人が本当にかっこいいなって思った。それなのにこんな緑(ムロツヨシ)がいてごめんね。

小西真奈美緑カッコよかったです!

鈴木亮平:国際フォーラムですよ。錚々たる面々がここに立ってきたわけですよ。だからその方たちに失礼にならないようにしようと思いました。

綾野剛:今よく分からないです。興奮しすぎて演奏中に指から血がでちゃいました…映画の撮影中も通じてこのメンバーでライブをするのは最後だなと思うと無性に寂しくなって……俺、今ちゃんとしゃべれてるかな?

全員:大丈夫、大丈夫

小栗監督:いやー、かっこよかった。

小西真奈美:興奮しました。メチャメチャよかった。始まる前に皆が舞台袖で円陣を組んでいて、私もその中に入りたいなと思ったんですけど、背中から緊張感が漂っていて声をかけられませんでした。

小栗監督:この前が、トータスさんと菅野さん&手嶌さんだからね。

ムロツヨシ:おかしいよね、順番が。

小栗監督:すごいよ、よくやった、ありがとう(監督と小出さんの固い握手)。こんなに素晴らしい人たちと映画を撮ったら面白くなりますよ。去年の今頃ちょうど撮影してました。昨日がクランクインした日だからちょうど2日目。2日目は冒頭の階段のシーンを撮っていましたね。4人が階段を駆け下りるところとか。

ムロツヨシ:そういえば、幻の文化祭のシーンを撮影しているときに、恵介がいきなりダイブしたことがあったよね(笑)。でも、いきなりだったからそこにいた人皆逃げちゃって…。

小出恵介:女の子ばっかりのところめがけて行ったら、いなくなっちゃった(苦笑)。

小栗監督:びっくりしたよ。恵介消えちゃったから(笑)。

ムロツヨシ:今日もやっちゃうんじゃないかって心配だったよ(笑)。

小出恵介:今日はちょっと客席が遠かった。(取材の)カメラマンに飛び込んじゃうからね(笑)。

ムロツヨシ:でも、ほんと去年1か月ぐらいバンドの練習したり撮影したのを思い出すよね。

小出恵介:この衣装を着ると本当に思い出すんだよ。暑くてパンツがピタピタになって。この靴で走ったんだよな。重くて、汗でビショビショになった(笑)。

ムロツヨシ:僕は走ってないから。さっきメイキング見たけどほんとうに走ってたね。ずっと小栗監督から4人がかっこいいとは聞いてたんだけどね。

鈴木亮平:走った、走った。靴が重くてね(笑)

小栗監督:川崎チネチッタの撮影では小西さんも走りましたよね。

小西真奈美:10センチのハイヒール履いて走りました(笑)

ムロツヨシ:いいシーンだと思って見てた(笑)

──小西さんはキャストの皆さんの印象はいかがでしたか?

小西真奈美:皆さん実際熱い人たちだなって思いました。現場でこれだけ同世代が集まっていると、ライバル心とかあると思うんですけど、自分自身と闘っているのを感じた現場でした。綾野さんは最初に会ったとき「僕暑いの苦手なんですよ」と言われて、予想通りでした(笑)。鈴木さんは逆に「暑いのは大丈夫そうだな」と思っていたんですけど、やっぱりその通りでした。役じゃない時もタンクトップを着ていて(笑)。

鈴木亮平:(今日は衣装のシャツの前がはだけているので自慢の腹筋が)今もいつ閉めようかなって思っているんですけど、タイミングを失いましたね(笑)。

小西真奈美:小出さんとは前に共演したことがあって、その時はお姉さんとダメ弟という設定だったんですけど、今回は逆でお兄ちゃんと妹みたいでした。役柄でも実際に救われるという役だったんですが、実際現場を引っ張って下さって。私も頼りにしていました。

小出恵介:最後の空港のシーンを最初に撮ったんですよね。

小西真奈美:そうなんです。順番が逆で…ムロさんはなんて優しい方なんだろうと思いました。男の子ばかりの中で溶け込めるかどうか不安だったんですが、いつも私にも話を回してくれるんです。

ムロツヨシ:そんなことするのは、小西さんにだけです。僕、年長者なんで(笑)。本当にありがとうございます、僕と共演してくれて。

小栗監督:さっきメイキングを見て、「皆と作ってたんだな」と思って、嬉しくなりました。役について1人1人といろいろ話したり、もちろん勢いでやってもらう部分もあって。タイトなスケジュールで過酷な状況の中、キャストにはやってもらいました。皆がイキイキしていたなと思いました。小出君には、「巧は中心人物で、いつも決断を下すのは巧だから、そういうのをちゃんとしてほしい」と頼みました。あとカッコイイ巧にしたかったので、「とにかくカッコよくしてくれ」と。亮平の役は妹をどう思っているかっていうのを中心に話しましたね。1番気が弱くてちょっとビビりだから強い自分に憧れるという役だけど、やっぱり根底には妹への思いがあるという役だったので。剛の秀人はとにかく“5秒で落とせる顔”をしてくれと。

綾野剛:「あと3割増しいい顔になってきて」とか言われました。監督の悪ふざけですよ(苦笑)

小栗監督:でも、剛が落とした後の大竹さんは鉄板だから。ムロさんには最初に「もっと若い芝居を」ってお願いしました(笑)。

ムロツヨシ:自分と一回り年齢が違う役だから。役者をやっててよかった。

小栗監督:でも。4人とも本当に緊張してたんだね。皆挨拶どころじゃないでしょ。さっきから1点見つめてたり抜け殻みたいだよ(笑)

ムロツヨシ:撮影のときは(衣装が半端丈なので)脛毛剃ってたんだけど、今日剃ってないからさ。ごめんね(会場笑)。

小栗監督:大丈夫。遠いからお客さんには見えないよ。でも、今日衣装でやるって俺知らなかったから。剛に今日会ったら衣装来てたから、「これでやるんだ。ヤバいな」って思った。小西さんとは衣装合わせていろいろ相談させてもらって。小西さんはこちらのリクエストをなんでもやってくれるんですよ。だからこっちも色々と言ってみたくなるんです。「小西真奈美にこんなこと言ってもいいのかな」っていうことも。遠藤さんと絡むシーンは遠藤さんが結構ハードな感じにしたいとリクエストがあったので、小西さんにもやってもらいました。すべて挑戦してくれるので「こんなに肝の座った女優さんなんだ」と思いました。

──では、最後にみなさんの“いつか、きっと”を交えつつお客さんにメッセージをお願いします。

綾野剛:僕は“いつか、きっと”っていう言葉は好きじゃないんですが、今日来られなかった勝地くんも入れてもう1回演奏したいです。

ムロツヨシ:まだ皆とは撮影で出会って1年ぐらいの付き合いなので、この次にこのメンバーと何かしたいなって思えるまで、“いつも、ずっと”みんなでいたいです。

鈴木亮平:この映画を観ると昔の恋人に会ったようなおセンチな気持ちになるんですよ。なんかちょっと切ないような。皆さんにとってもこの映画がそういう映画になって欲しいです。“いつまでもずっと”皆さんの心の中に残る映画になるといいです。

小西真奈美:この作品を観た人にとって“いつか、きっと”この作品がいい思い出になると嬉しいです。今日はありがとうございました。

小出恵介:今日は緊張したけど楽しめました。3年前に旬くんに脚本を渡されて読んだ時、「今の彼のすべてが詰まっているな」と思いました。撮影中も作品も小栗旬らしいと思います。こんな作品は二度とできません。今の僕らにしか出来ないことをやったことが素晴らしいと思います。贅沢ですよね。撮影中の彼の背中に突き動かされました。僕らも「大変、大変」言ってましたが、たぶん彼が1番大変だったと思うんですよ。でも、自分の大変さを見せないで。それが全部残るのが嬉しいです。公開してからもよろしくお願いします。

小栗監督:今日は「シュアリー・サムデイ」を3バージョン聞きましたが、3曲が同じ「シュアリー・サムデイ」でも違う曲になっていて。昔親戚のおじさんにした「“いつか、きっと”って、英語でなんて言うの?」っていう質問がこんな形になるとは思いませんでした。色々な形で人の心に届くと思うので、トータス松本さん、菅野よう子さんには本当に感謝しています。僕らの出来ることはやってきたと思うので、あとはお客さんにこの映画を育てて欲しいと思います。今日は素晴らしい時間を共有で来て嬉しいです。本当にありがとうございました。

映画『シュアリー・サムデイ』公開直前イベント<シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー>
登壇者:小出恵介、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美、小栗旬(監督)
シークレットゲスト:トータス松本、手嶌葵、菅野よう子
@東京国際フォーラム ホールC

『シュアリー・サムデイ』
出演:小出恵介 勝地涼 鈴木亮平 ムロツヨシ 綾野剛 小西真奈美 横田栄司 竹中直人 岡村隆史 吉田鋼太郎 モト冬樹 原日出子 遠藤憲一 山口祥行 高橋光臣 須賀貴匡 高橋努 笹野高史 井上真央 阿部力 大竹しのぶ 津田寛治 妻夫木聡 上戸彩
監督:小栗旬(初監督作品)
脚本:武藤将吾(映画『クローズZERO II』、『クローズZERO』他)
音楽:菅野よう子(映画『ハチミツとクローバー』、『下妻物語』他)
制作プロダクション:トライストーン・エンタテイメント
配給:松竹
製作:『シュアリー・サムデイ』製作委員会
(C)2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会
7月17日(土)全国ロードショー

枝バネに大ジャンプ、サル集団脱走 京大霊長類研究所

京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)で飼育されているニホンザル十数匹が、研究所から脱走した。サカキの枝の弾力を使い、高さ約5メートルのフェンスを飛び越えたらしい。捕獲されたり、帰ってきたりして5日昼までにすべて戻ったが、想定外の行動に研究者も驚いている。

 平井啓久副所長によると、ニホンザルの飼育場はフェンスで囲まれた約1.5ヘクタールの森林で、1990年代後半ごろに造られた。脱走防止用にフェンス内側の高さ3メートル付近から上には鉄板が張られ、上部と下部には高圧電線もある。この飼育場の中で行動観察や繁殖のために80匹が暮らす。

 4日午後1時ごろ、見回り中の職員が、サルの数が少ないことに気づいた。間もなく、十数匹がフェンスの外側4~5メートルの場所で群れているのを見つけ、ピーナツでおびき寄せて5匹を捕獲。残りは逃げたが、5日昼、飼育場にすべて戻っていた。フェンスは外からはよじ登れる構造になっているという。

 逃げたサルの多くは4~5歳で、人間でいえば10代後半~20代前半の元気な盛り。フェンスの鉄板にサルの手の跡が残っていたことなどから、フェンスから2~3メートルの場所に生えていたサカキやヒサカキに登り、枝の弾力を使って飛び上がり、フェンスを越えたとみられている。

 脱走ザルの中にボス級のメスザルがおり、このサルが手本になって次々に飛び出した可能性があるという。再発防止のため、フェンス近くの木は切って低くした。

 平井副所長は「想像以上のジャンプ力だ。しかし、結局は、エサが食べられる『わが家』が一番だったのでしょう」と話していた。(渡辺秀行)

『手作り居酒屋甘太郎』 話題の“ラー油”メニュー登場!!!

(PR TIMES) – 夏のシーズンメニュー7/1(木)全店スタート!

 株式会社コロワイドのグループ会社である、株式会社コロワイド東日本(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:五十嵐茂樹)は、
主力の居酒屋『手作り居酒屋甘太郎』全店舗にて、7/1(木)より今夏シーズンメニューを展開いた
します。

 今回の夏のシーズンメニューでは、話題の“食べるラー油”でいただく「やわらかサーロイン」をはじめ、
「鉄板豚キムチ炒め」などの夏に向けたスタミナメニューを豊富に取り揃えております。
 また、今が旬のキングサーモンを使用した「キングサーモンの2色盛り」や「キングサーモンのカルパッチョ」など、さっぱりメニューもご用意いたしました。

 今年で創業33年目を迎えた『甘太郎』の、素材にもこだわったスタミナ系とさっぱり系の夏メニューをお楽しみ下さい。

<『手作り居酒屋甘太郎』夏シーズンメニュー概要>
■展開日程:7/1(月)~
■展開店舗:『手作り居酒屋甘太郎』の関東・関西・北海道全店舗
■メニュー一例:やわらかサーロイン628円
        キングサーモンの2色盛り733円
        キングサーモンのカルパッチョ523円※全て税込み表記となります
■『手作り居酒屋甘太郎』:http://www.amataro.jp/index.php

 コロワイドは、グループ内部のシナジーをさらに活性化させ、時代のトレンドに沿った「強い専門店集団」として収益力の強化を図るとともに、
お客様に支持される美味しさ・外食の楽しさのご提供を通じて、目標である外食産業日本一の達成に向けて邁進してまいります。

史上初!「ワンピース」のルフィが「日経エンタテインメント!」の表紙に!

[シネマトゥデイ映画ニュース] 大人気テレビアニメ「ONE PIECE ワンピース」の主人公、ルフィが7月3日発売の日経エンタテインメント!(日経BP社)の2010年8月号の表紙を飾ることが明らかになった。過去に映画『千と千尋の神隠し』の例はあるが、テレビアニメのキャラクターが同誌の表紙を飾るのは史上初となる。さらには総力特集も組まれることが決まっており、ファンは注目必至の号となる。

 尾田栄一郎の「ONE PIECEワンピース」は、主人公のモンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探し、大海原を航海する冒険漫画。「週刊少年 ジャンプ」で1997年より連載が開始され、コミックスはの全世界で2億万部以上が発行されている。7月23日に第1弾となる“SANJI”と“EAST BLUE”が発売されるDVD「ONE PIECE ワンピース Log Collection」シリーズは発売を前にシリーズ合計10万セットを超えるほど予約が殺到しており、その人気ぶりはさらに過熱しそうだ。

 同誌では、今回発売されるDVDから原作コミックスの初版歴代発行部数の記録更新など、昨年末に公開された映画『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』の大ヒットから続く「ONE PIECE現象」を徹底的に解剖。同誌の編集長が「ビッグヒットが生まれにくいと言われている昨今のエンターテインメント界で、数少ない鉄板銘柄として、コミックス、CD、テレビアニメなどあらゆるメディアで異例のヒットを飛ばしているのが『ワンピース』です。しかも誕生から10年以上経つ作品が、ブームといえるほど盛り上がっているのはきわめて珍しいケース」と分析する作品について、表紙も連動した15ページに及ぶ総力特集を組み、通常発行部数の20パーセント増となる16万部を発行する予定となっている。

 この夏、お台場合衆国2010やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークで「ONE PIECE ワンピース」のアトラクションが催される今だからこそ、復習も兼ねて魅力を再検証してみてもいいかも? ただし、コミックスは58巻まで出ているので1巻から読み返そうとするのは、ほどほどに……。

「日経エンタテインメント!」2010年8月号は7月3日発売

村上ショージ、手術で休養中のダウンタウン松本にエール!「代わりに仕事くるかな」

[シネマトゥデイ映画ニュース] 29日、品川よしもとプリンスシアターで、新感覚公演「ステージマンショー」の制作発表会見が行われ、村上ショージ、FUJIWARA、あべこうじ、エハラマサヒロ、渡辺直美、そしてパフォーマーのKAMIYAMA、ミュージシャンの木下航志が出席した。

 よしもとが贈る「ステージマンショー」とは、漫才やコントといった枠を飛び出して、他ではなかなか見ることができないよしもと芸人たちによる歌ネタや、パントマイムやタップダンスなどのパフォーマンス、プロミュージシャンによるライブなど、さまざまなジャンルを融合させた公演。「(よしもとプリンスシアターのある)品川から世界へ」を合言葉に、世界各地で公演することを目指しているという。

 この日、報道陣に披露されたのは、ショートバージョンだったが、笑いとショーの要素がふんだんに盛り込まれたステージ。“和製ビヨンセ”として知られる渡辺は、代名詞ともいえるビヨンセの「クレイジー・イン・ラヴ」をフルコーラスで披露。その激しいパフォーマンスで一気に会場を沸かせ、さらに盲目のミュージシャン木下と一緒に「アメイジング・グレイス」を生歌で披露するなど、新しい魅力が詰まったステージを繰り広げていた。
 
 さまざまなコラボ企画が魅力の本公演。この日は、「1兆個のギャグを持つ」と豪語するFUJIWARA原西に対抗して、「おれは9,999やねん」と対抗意識を燃やす村上とのギャグ対決も行われた。ASIMOの物まねや、「背骨を引っこ抜いたら立ってられへん」という鉄板のギャグを披露し、会場を沸かせる原西。それに対して、村上のスベリ芸は健在。「ライオンから熊に変わったところ」というシュールなネタや、両手を目の前に出してヒラヒラさせながら「銀座のママよ~!」といったギャグを連発。失笑する客の姿を見るや「他人なのに、短時間で笑うはずがない。受けるまでやりましょ。2日くらいすると笑ってくれるから。何なら僕の家に来て。夜中の3時くらいが一番面白いから」とスベリ芸全開の村上ワールドで会場を笑わせていた。

 くしくも、同じ事務所のダウンタウン松本人志が、「左股(こ)関節唇損傷」手術のため、1~2か月休養することが発表されたばかり。報道陣の取材に応じたFUJIWARAの藤本は、「お体は大丈夫ですか? とメールをしたら、大丈夫やで、という返事が来ました」と松本の様子を報告。村上も「彼は吉本の宝だから心配してますよ。でも、僕としてはチャンスなんで、代わりに司会の仕事くるかな?」と冗談交じりにエールを送っていた。

「ステージマンショー」は7月1日より、品川よしもとプリンスシアターで開演