北陸新幹線整備工事、JFEのつばさ杭を採用

3月2日20時10分配信 レスポンス

JFEスチールは、先端翼付き回転貫入鋼管杭「つばさ杭」で、新しい先端翼形状を有するつばさ杭(開端タイプ)を開発。北陸新幹線整備工事の富山水橋下砂子坂の高架橋に初採用された。

つばさ杭は、2枚の半円形鋼板を用いたシンプルな先端翼を特徴とした回転杭で、施工時に低騒音・低振動、無排土、セメントミルクを使用せず地下水汚染の心配がない環境に優しい工法。先端翼により大きな支持力と引き抜き抵抗力が得られることや、施工時に回転トルクや貫入量を確認しながら支持層へ確実な打ち止め管理ができることなどが特長で、1999年に開発以来、これまでに約400件の工事に採用されている。

今回新たに開発したタイプでは、先端翼中央に開口部を設けるとともに平板翼の交差位置を端部にすることで硬質地盤への貫入性を改善、特に杭径が1000mmを超える大径杭での適用性の大幅な向上を図った。つばさ杭を鉄道構造物基礎へ適用するため、鉄道総合技術研究所でつばさ杭の支持力特性の評価を受けた。これにより、鉄道基準に基づいたつばさ杭の設計が可能となり、今回の北陸新幹線工事で採用された。

同社は今後もつばさ杭の持つ特長を活かして、環境にやさしい杭工法の普及を目指すとしている。

《レスポンス 編集部》

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