7月13日13時0分配信 毎日新聞
ヒマワリが咲く空に笑顔と平和の虹を架ける--。神戸市東灘区住吉浜町のリサイクル会社「西部サービス」で12日、美術大などに通う若者たちが国内外の災害・紛争などの被災地に生きる子どもたちの幸せを願って46本の虹を描き、屋外美術館さながらの工場外壁(高さ4メートル、長さ600メートル)が誕生した。【重石岳史、中尾卓英】
絵画造形教室「アトリエ太陽の子」(同区)が、同社からの依頼を受け企画。この日は、真夏の厳しい日差しの下、同教室卒業生で京都精華大や嵯峨美術短大などに通う“画家の卵”や、神戸市立六甲アイランド高美術部員たち計35人が絵筆を握った。
同教室の幼児から高校生が先月描いた鋼板(高さ2メートル、幅50センチ)のヒマワリの壁画上部に、同じ高さのブルーのキャンバスを設置。学生らは高さ2メートル超の足場で、虹や民族衣装をまとった子どもたちをアクリル絵の具で次々に描いていった。今月末、完成予定。
大阪芸術大4年、桐原一太郎さん(22)は「世界中の子どもたちが仲良くできるというイメージを素直に受け取れる作品に」。京都市立芸術大4年の澤村春菜さん(22)は「見る人が明るい気持ちになれるような作品に」とそれぞれ話していた。
〔神戸版〕