「日本三観音」の一つ・津市大門の津観音にちなみ、近くの「平治(へいじ)煎餅(せんべい)」が、2月の節分に合わせた時期限定で作っている「福引せんべい」が人気だ。中にだるまやお守りなどの縁起物が入っているユニークな津名物の菓子。県外からの客も目立ち、予約も100件以上入っているという。
小麦粉に落花生、卵、砂糖を混ぜた甘めの生地を鉄板で焼き、丸い型でくりぬく。職人が一つ一つ手作業で包み、大量生産はできないという。
大きさは大、中、小の3種類あり、大は直径60センチ近い生地を使い、縁起物も数個入り。「何が入っているかは、割ってみてからのお楽しみ」という。
同店によると、かつて市内の多くのせんべい店が作っていた。しかし、後継者不足などで現在、同店と松阪市の業者しか製造していないという。店員の伊藤恭子さん(36)は「食べると福が来るかも」と話している。
値段は大が4000円、中が1300円、小が700円。予約は2月2日まで受け付けているが、大はなくなり次第終了という。問い合わせは同店=電059(225)3212=へ。
(住彩子)