「鉄板」テコに町おこし進む

NHK連続テレビ小説「てっぱん」の舞台になった尾道市で、鉄板をキーワードにした町おこしの試みが広がってきた。応援歌が作られたり、図書館にコーナーが設けられたり、と尾道の知名度アップにも一役買っている。

 市内の女声コーラスグループ「アップルティー」はドラマの応援歌3曲を作った。「未来への架け橋」は「♪失敗してもええじゃん てっぱんの上は人生よ」と励ます。メンバーの作曲家向井じゅんさん(47)=尾道市向島町=が作詞、作曲を担当。CD化し、24、25の両日にある尾道みなと祭でも披露する。

 向井さんは「曲を通じて尾道の人を元気にし、尾道を知らない人には訪れてもらいたい」と期待する。

 向島町の向島子ども図書館は2月下旬、鉄板焼きに関する絵本やレシピ本の計15種類を集めたコーナーを設けた。尾道「てっぱん」推進協議会(会長・平谷祐宏市長)は同時期に、ブログ「尾道てっぱん物語」を開設。市内のお好み焼き店などを紹介する。

 18日に因島土生町であった「いんのしま商工業まつり」には「鉄板」をテーマに因島水軍焼きの店などが並んだ。24~25日の尾道みなと祭では全国の鉄板料理が味を競う「てっぱんグランプリ」が初めて開かれる。

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