産廃処理施設:廃油タンク爆発、民家2棟被害…愛知・刈谷

26日午後2時45分ごろ、愛知県刈谷市一里山町家下の廃油リサイクル業「三和油化工業」(柳忍社長)で、金属製の廃油タンク(直径約3メートル、高さ約4.5メートル)が爆発した。隣接するタンク3基にも延焼し、約2時間半後に鎮火した。吹き飛んだタンクのふたの一部(直径約70センチ)が約120メートル離れた民家を直撃し、屋根の一部を壊すなど2棟に被害がでた。けが人はなかった。愛知県警刈谷署は爆発当時の状況について詳しく調べる。

 刈谷署によると、タンクには廃油約20キロリットルが入っていた。男性従業員がタンクに水溶性アルコールを注入したところ突然爆発したという。タンクではコンビナートから回収した廃油を重油に精製する作業をしていた。同署は作業手順に問題がなかったか従業員らから事情を聴いている。

 現場は名鉄知立駅の北約1.5キロで工場や住宅などが並ぶ。

 住民の話では、ドーンという爆発とともに地響きが起こり、地震のように家が揺れた。鼻を突く異臭が広がった。飛んできた鉄板で家の一部を壊された会社員、加藤敏夫さん(62)は「妻は自宅1階の居間にいたので無事だったが、一歩誤れば、大変なことになるところだった」と語気を強めていた。

 現場を管轄する衣浦東部広域連合消防局によると、同社では96年など2回の爆発事故を起こし、作業員1人が死亡している。05年には2回、火災を出した。危険物製造施設は毎年1回、消防の立ち入り検査を受けるが、爆発したタンクは94年に設置後、問題はなく、27日に立ち入り検査を予定していたという。

 同社は「大変申し訳ない。住民の方に被害も与え、再発防止に社を挙げて取り組みたい」などと話した。【加藤潔、安間教雄、中村かさね】

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