「ゴーン・ショック」で価格下落が引き金…鋼板カルテル

11月11日14時43分配信 読売新聞

 建材用亜鉛メッキ鋼板を巡る価格カルテル事件で、鋼板メーカー大手が2002年に協定を結んだのは日産自動車から値下げを迫られた「ゴーン・ショック」が引き金になったことが複数のメーカー幹部の話でわかった。

 当初は販売拡大を狙ったカルテル破りで足並みがそろわないこともあったが、役員レベルで「このままでは共倒れになる」と危機感を共有し、その後は“鉄の結束”で合意が守られるようになったという。

 関係者の話によると、公正取引委員会から11日に独占禁止法違反(不当な取引制限)で告発された日鉄住金鋼板の前身である住友金属建材など3社と、淀川製鋼所、日新製鋼、カルテルを自主申告したとして告発を免れたJFE鋼板の前身2社の計7社の課長級社員は02年春から会合を重ねるようになった。

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