8月4日8時15分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
日本鉄鋼連盟が3日発表した6月の鉄鋼輸出量は、前年同月比11.0%減の287万4000トンと9カ月連続で減少した。
ただ、最大の輸出先である韓国向けが9カ月ぶり、中国向けが8カ月ぶりにそれぞれ増加に転じたことから、全体の下落幅は前月(32.9%減)よりも大幅に縮小。前月比では33.0%増と2カ月連続で増加した。
幅広い用途で使われる普通鋼鋼材の輸出量は21.1%減の174万8000トンで9カ月連続で減少した。
そのうち、自動車・家電向けなどの熱延鋼板が7.6%減で9カ月連続、冷延鋼板が7.3%減で8カ月連続それぞれ減った。また、建材向けの形鋼も31.9%減と11カ月連続の減少となった。
一方で、前月比では普通鋼鋼材全体で30.8%増と3カ月ぶりで増加した。
輸出先別でみると、韓国は前年同月比3.0%増、中国も16.4%増だったのに対し、台湾は33.7%減と11カ月連続、米国も42.6%減と5カ月連続で減少した。