工事現場から1枚約2トンの鉄板を大量に盗んだとして、県警捜査3課などは14日までに、新潟市西蒲区、自動車売買仲介業、加藤哲也容疑者(36)=窃盗罪で既に起訴=ら10人を窃盗などの疑いで逮捕した。同課によると、加藤被告らは県内全域の56カ所で鉄板盗を繰り返し、被害総額は約1億570万円になるという。
ほかに逮捕されたのは同市南区、トラック運転手、赤塚克則(39)▽同市西蒲区、同、須田直己(37)▽同市西区、同、安沢貴之(35)▽三条市、同、亀山雅(27)▽住所不定、同、遠藤政之(34)▽同、無職、遠藤強(43)▽同、同、田辺佑輔(24)▽新潟市中央区、飲食店店員の男性(33)の8容疑者と、同市西蒲区、トラック運転手の男性(36)=起訴猶予=が窃盗ほう助の疑いで逮捕された。赤塚、須田両容疑者以外の6容疑者は既に窃盗罪で起訴された。
逮捕容疑は06年5月~09年2月の深夜、加藤被告らは2~5人のグループになり、長岡、三条市など7カ所の工事現場で、クレーン付き大型トラックなどを利用し大型敷鉄板約150枚(計約1700万円相当)を盗んだとしている。
被害にあった工事現場は国や県などの公共工事が大半を占め、豪雨など災害復旧工事もあった。加藤被告らは盗んだ鉄板を県内の業者に売却し、「生活費や遊ぶ金に使った」と供述しているという。【黒田阿紗子】