毎日新聞 10月10日(水)21時44分配信
Jパワー(電源開発)は10日、1年7カ月ぶりに再開した大間原発(青森県大間町)の建設現場を地元3町村の首長、議員や報道関係者に公開した。
作業員約70人が原子炉格納容器の内張り鋼板上部(重さ約200トン)を原子炉建屋にクレーンでつり込む作業が公開された。鋼板は厚さ6ミリ、直径29メートル、高さ9メートルの円筒形。下部の鋼板は10年7月に設置済みで、上部の鋼板は昨年3月に据え付ける予定だったが、福島第1原発事故の影響で作業が中断していた。
昨年3月の工事の進捗(しんちょく)率は37.6%で、現地で建設が中断後も工場では原子炉圧力容器やタービン発電機を製造していた。このため、現在の実質的な進捗率は6割前後とみられる。【酒造唯】