11月1日8時1分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
若手デザイナーがアイデアや企画の過程で製作したプロトタイプモデルを集めた「プロトタイプ展」が、東京都品川区のゴタンダソニックで開かれ、話題を集めている=写真。建築や家具、日用品、工業製品などさまざまな分野で活動する29人・組のデザイナーが参加した。3日まで開催。
まとめ役である建築デザイナーの芹沢啓治氏が出品したのは、直径60センチほどの照明器具。楕円形の薄い鉄板に、楕円曲線にのスリットを入れ、手で曲げたというシンプルなつくり。白く塗ると微妙なカーブがほどよく光を散らす照明器具の反射板となる。
林裕輔氏と安西葉子氏は、ベニヤ板の間に色のついた厚紙を重ねてプレスすることで、木口にカラーストライプが入った合板を開発。これを使った椅子を完成させた。
そのほか、砂の椅子ができあがるバケツ、プラモデルのように差し込むだけで組み立てられる収納台など、発想豊かな作品が並ぶ。作品が置かれた台も収納しやすい展示台という作品だ。
同展は丹青社が後押しし、昨年は2、3のプロトタイプが商品化につながったという。