12月20日23時31分配信 スポーツナビ
全国のならず者たちに呼びかけた噂の大会「THE OUTSIDER 第4戦」が20日、東京・ディファ有明で開催された。
旗揚げイヤーの締めくくりとなる今大会では大会を主催するリングス・前田日明代表が「第3回大会までで勝率のよかった者」を中心にマッチメーク。歴代MVPも登場し、1年間の集大成というべきレベルアップした戦いが繰り広げられた。
大会ベストバウトとなったのは第24試合の[アマ最強戦士 アウトサイダー殴り込み]佐野哲也vs.[第3回大会MVP 格闘彫師]吉永啓之輔の一戦。
高いグラウンドスキルを持つ吉永が引き込みを仕掛けグラウンドに誘っても、佐野は応じずスタンド戦を要求する。吉永が左ミドルから左右のフックを振るえば、佐野も右ストレートを返して応戦。2Rには渾身の右ストレートを互いに当て合う超アマチュアレベルの攻防が展開され、場内からは自然に拍手と歓声が沸き起こる。試合はタイムアップで判定決着かと思われたが、終了間際にマットへ倒れた吉永に佐野が鉄槌(てっつい)を集中してまとめ上げ、なんと終了1秒前となるTKO決着。両者死力を尽くしての激闘に、観客から勝者と敗者の別なく温かい拍手が送られた。前田代表も「第24試合はプロの試合も含めて、この5年ぐらい見た中で一番いい試合だった」と激賞し、佐野はベストバウトとあわせて角川春樹ベストファイター賞、ならびに大会MVPを受賞した。
第3回大会では見られなかったアクシデントが発生してしまったのが第19試合。
過去2回の大会でエキサイトしたセコンドが試合後リングになだれ込むという場面を見せてしまった[濱の狂犬]黒石高大だが、今回も気合いが入り過ぎたか試合前ににらみ合いを仕掛けられると高ぶる気持ちを抑えられなくなり、対戦相手の小森信綱にワンツーを叩き込んでしまう。
中尾芳広のKISS事件を思わせる展開に場内はア然となり、レフェリーや関係者が必死に両者を分けたものの、セコンドや応援団から怒号が飛び交い、一時場内は騒然とした状態となる。
結局、前田代表ならびに和田レフェリーが説明に立ち、無防備な人間に攻撃を見舞うのは反則行為となるが、試合開始前の出来事であったためノーコンテストの裁定に。
小森を負傷させ、ノーコンテストの原因を作ってしまった黒石はマイクを取ると「今回は自分が100パーセント悪いんで、会場の皆様申し訳ありませんでした」と潔く非を認め、会場四方に礼をして謝罪し、リングを降りていった。
大会前のドクターチェックを入念に行なうなど安全管理には万全を期すアウトサイダーでは、今回も事前のドクターストップにより中止となった試合が1試合見られた(※第13試合:羽田光成vs.滝本光成戦が、滝本のドクターストップにより非承認試合に)。
また、第14試合で渡辺竜也にパウンドを浴びKOで敗れた内藤“マゾヒスト”はダメージが深く担架で病院に運ばれたが、CTスキャンによる検査の結果、問題なく無事であったことが、大会後に前田代表から報告された。
アウトサイダーは来年3月15日(日)に両国国技館で映画「クローズZERO」とのコラボイベントを開催。ここでは20試合ほどを予定しているといい、このイベントが実質的な第5戦となることが、これも大会後に前田代表の口から明らかとなった。
■THE OUTSIDER 第4戦
12月20日(土)東京・ディファ有明
<第25試合>
○[第1回大会MVP 暴力大魔王]加藤友弥
(2R 0分36秒 TKO※レフェリーストップ)
●[最強不良戦国世代 激動の90年代からの刺客 浦安皇帝降臨]清水征史郎
<第24試合>
○[アマ最強戦士 アウトサイダー殴り込み]佐野哲也
(2R 2分59秒 TKO※レフェリーストップ)
●[第3回大会MVP 格闘彫師]吉永啓之輔
<第23試合>
○[濱の勇二]高垣勇二
(2R判定 3-0)
●[浦安の智将 第四代宇田川警備隊]栗山圭吾
<第22試合>
○[インテリジェンスタイガー]秀虎
(1R 2分05秒 TKO※レフェリーストップ)
●[アブダビストライカー]伊澤寿人
<第21試合>
●[本場 広島からの刺客]翔貴
(2R判定 0-2)
○[川口連合 第十代総長]武井勇輝
<第20試合>
○[法曹界の最強弁護士 人権派 柔術弁護士]堀 鉄平
(2R 1分16秒 三角絞め)
●[喧嘩所茨城制圧 ザ・WORST]加藤紘也
<第19試合>
-[濱の狂犬]黒石高大
(ノーコンテスト)
-[北区の鬼山賊]小森信綱
<第18試合>
○[和製ヴァンダレイ 鋼の喧嘩術師]友田隆志
(1R 1分13秒 KO)
●[実録死亡遊戯 九州軍団 影の総帥]山元 寿
<第17試合>
○[渋谷連合・初代頭 喧嘩破壊黙示録カイジ]平野海志
(1R 1分28秒 腕十字固め)
●[駿河の鉄板]増田良平
<第16試合>
○[江ノ島の喧嘩百段]結城勝次
(1R 2分23秒 TKO※レフェリーストップ)
●[世界遺産級 山梨の殺戮グラディエーター]小川丈二
<第15試合>
○[ハマの夜王 ドンペリストライカー]アユム
(1R 2分24秒 TKO※レフェリーストップ)
●[反逆の世界ウルルン拳豪記]下条壮登
<第14試合>
○[沼津の一撃空手王]渡辺竜也
(2R 1分17秒 KO)
●[スパルタンM]内藤“マゾヒスト”
<第13試合>
-[練馬のマッドドッグ]羽田光成
(未承認試合)
-[戦慄のトマホーク・ラッパー]滝本光成
※滝本がドクターストップのため
<第12試合>
○[不良狩りハンター]真鍋朝行
(1R 1分39秒 チョークスリーパー)
●[不適合アトミック 死神グラップラー]神風飛丸
<第11試合>
●[天下一武闘会の新星]松岡洋平
(1R 2分41秒 チョークスリーパー)
○[(株)喧嘩 船橋支店]三枝美洋
<第10試合>
○[杉田神拳 サザンクロス]杉田 匠
(1R 2分58秒 肩固め)
●[SB緒方 WBC内藤 K-1レイセフォー推薦 人生無敗 喧嘩神降臨]雨宮 禎
<第9試合>
●[天下一武闘会 毛利軍の軍師]土屋クレイジー
(1R 0分32秒 腕十字固め)
○[クランチ杉浦代表のリーサルウェポン]山田史博
<第8試合>
○[浜松斬刃拳道場 特攻隊長]関谷勇次郎
(1R 2分39秒 KO)
●[幕組のリアル・ザ・全身凶器]クロダマン
<第7試合>
△[22世紀の闘う猫型戦士]野中“ドラエモン”康弘
(2R判定 0-0)
△[杉並グループの最強世代 赤い彗星]岩間美伸
<第6試合>
○[天下無双の アクロバティックファイター]赤石明幸
(1R 1分50秒 KO)
●[殺戮のレッドタランチュラ]小柳稔幸
<第5試合>
○[九州天下一の重量戦士 天神のラスボス]出田源貴
(1R 0分35秒 KO)
●[千住の黒幕]鈴木 達
<第4試合>
○[闘いに目覚めた 烈風の牛若丸]金島欣和
(1R 1分11秒 アームロック)
●[しばきあいコマンダー]中川展彰
<第3試合>
●[驚愕のナイトパック760円野郎]リアルネットカフェ難民佐藤
(2R判定 0-3)
○[寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝]幕 大輔
<第2試合>
●[北千住のスパイダーマン]益田 諒
(2R 1分37秒 KO)
○[四国高松のナチュラルクレイジー]RφWDY(ローディー)
<第1試合>
●[三度目の正直 掲示板代表“先走りマン”]下中雅也
(1R 2分14秒 TKO※レフェリーストップ)
○[吉永三人衆 夜の代表取締役]松本峰周