舞鶴の3人死傷工事事故:調整怠った容疑、東芝を書類送検 /京都

9月16日15時1分配信 毎日新聞

 舞鶴市千歳の関西電力舞鶴発電所で6月4日、排気ダクト組み立て工事中に鉄板(高さ約10メートル)2枚が倒れ、下請け作業員3人が死傷した事故で、業者間の連絡や調整を怠ったとして、舞鶴労働基準監督署は15日、元請けの東芝(東京都港区)と同社現場責任者の男性(62)を労働安全衛生法違反容疑で京都地検舞鶴支部に書類送検した。
 容疑は、この事故に関し、東芝と下請けや、下請け間での作業の連絡や調整を怠った、としている。この事故では、関西電力が6月19日、「鉄板を固定する工具を設置していなかった」とする推定原因を発表。舞鶴署が業務上過失致死傷容疑などで捜査を続けている。【珍田礼一郎】

フィルム型太陽電池:軽量で建物の補強不要 鳥栖の企業、施工始める /佐賀

9月10日16時1分配信 毎日新聞

 建築板金工事の川口スチール工業(鳥栖市原町)が、超薄型の太陽電池を使った発電システムの施工を始めた。従来の太陽電池に比べて軽く、建物の強度を補強しなくても取り付けられるのが特徴という。
 超薄型の太陽電池は、プラスチックフィルムを基板にしており、厚さ1ミリ。1平方メートル当たりの重さは1キロで、ガラスを使った太陽電池の10分の1といい、設置するために建物を補強する必要がないという。また、表面が曲がった場所にも自由に取り付けられる。同社はフィルム型太陽電池を張り付けた鋼板を加工して建物に取り付ける工法を使っている。
 川口信弘社長は「工場やショッピングセンターなど、建物強度の問題で太陽電池の取り付けが難しかった施設に売り込みたい。産業界の二酸化炭素削減にもつながると思う」と話している。
 同社では初年度の売り上げは2億円を見込む。【遠藤雅彦】

ベイブリッジにひび割れ、補修急ぐ サンフランシスコ

9月7日15時27分配信 CNN.co.jp

サンフランシスコ(CNN) 米カリフォルニア州サンフランシスコとオークランドをつなぐ橋、ベイブリッジの側面にひび割れが発見され、州運輸当局が補修作業を急いでいる。ベイブリッジは耐震補強工事のため閉鎖中だが、予定通りに通行が再開されるかどうかは微妙だという。
橋が耐震化計画の一環で閉鎖されたのは3日。東側の二層部分をいったん取り外す大規模な工事のため、開通は8日朝となる予定だった。
しかし州当局は5日、閉鎖後の検査で、工事予定部分から離れた場所に、橋を支える鋼板のひび割れが見つかったと発表。急きょこの部分の補修工事に着手した。
当局者らによると、ひび割れは2年前の検査では発見されなかったが、さびの状態などから、発生後ある程度時間がたっていると推測される。運輸当局の報道担当者が6日語ったところによると、補修は急ピッチで進められているが、完了時期の見通しは立っていない。
当局によると、ベイブリッジを通行する車は1日当たり約28万台に上る。

大都市、交通渋滞にあの手この手…上海ナンバーは「最も高い鉄板」―中国

9月1日23時8分配信 Record China

2009年8月28日、韓国紙・朝鮮日報は、中国都市部の交通渋滞事情について取り上げた。環球時報が伝えた。

同紙によると、上海市では、新車ナンバープレート交付件数を月5000件前後に制限している。ナンバープレートを買えなければ、いくらお金があっても車に乗れないため、この価格が毎年上昇している。今年は不景気のため上昇幅は小さいが、それでも日本円にして45万円程度の値がつくという。新車購入のハイシーズンにはこの値段は2倍に跳ね上がる。上海のナンバープレートが「中国で最も高い鉄板」と呼ばれる所以だ。

08年北京五輪の開幕前、北京市では渋滞解消のために第5環状線内の通行をナンバープレート規制した。市内の工場は郊外へ移転させ、省エネ運動も行い、地下鉄路線も増やした。その結果、五輪期間中の渋滞は緩和され、現在もその効果は続いている。大気汚染も幾分改善された。

南京市は、他の大都市に比べて車両台数は多くないが、道路が少ないため渋滞が発生する。日中は、他地域のナンバープレートを付けた車両は南京市内に入ることができないため、他地域から来た車は郊外に車を停め、タクシーやバスで市内に入る。渋滞が激しいため、コンピュータ交通管制システムを導入し、交通量に応じて信号の点灯時間を調節している。効果が良好なため、南京市ではこのシステムの使用範囲拡大を計画中だという。(翻訳・編集/中原)

<首都高>工事のモルタルこぼれ31台被害 東京・目黒

8月29日0時2分配信 毎日新聞

 28日午前11時35分ごろ、首都高中央環状新宿線に建設中の大橋ジャンクション(東京都目黒区大橋1)の工事現場から、約6メートル下の首都高3号渋谷線・下り線に液状のモルタル約100リットル(約250キロ)がこぼれた。走行中の乗用車など少なくとも31台にかかったが、けが人はいない。

 首都高速道路(東京都千代田区)によると、モルタルが漏れたのは同ジャンクションの新宿線から渋谷線の上りに接続する高架の建設現場。車両落下を防止する側壁の内部を固めるためにモルタルを流し込んでいたところ、側壁の外側を覆う鋼板の数センチの継ぎ目からこぼれたという。

 同線下り線は路面の清掃などのために約3時間にわたり1車線に規制され、約5キロ渋滞した。同社は運転手からの苦情で把握したといい、「再発防止に努めたい」と話している。【石原聖】

日鉄住金など3社に課徴金155億円=鋼板カルテルで排除命令-公取委

8月27日15時19分配信 時事通信

 建材などに使われる亜鉛メッキ鋼板をめぐる価格カルテル事件で、公正取引委員会は27日、日鉄住金鋼板(東京)、日新製鋼(同)、淀川製鋼所(大阪)の3社に、独占禁止法違反(不当な取引制限)で排除措置命令を出し、計約155億円の課徴金納付を命じた。命令した金額としてはごみ焼却炉談合(約270億円)に次いで2番目、カルテル事件としては過去最高。
 課徴金額は日鉄住金が約63億4000万円、日新製鋼が約54億9000万円、淀川製鋼が約36億7500万円。JFE鋼板(東京)もカルテルに加わったが、課徴金減免制度を使って違反を自主申告するなどしたため、命令の対象から外れ、課徴金も全額免除された。日鉄住金は事件当時は日鉄鋼板と住友金属建材だったが、2006年に事業統合した。 

洪水の佐用町から小豆島に漂着物 連絡から交流始まる 香川

洪水の佐用町から小豆島に漂着物 連絡から交流始まる 香川
8月23日7時56分配信 産経新聞

 台風9号の豪雨で被災した兵庫県佐用町から、農家が穀物の計量に使う18リットル升が瀬戸内海を渡り、小豆島(香川県)の北部海岸に漂着。災害規模の大きさを物語る中、升を見つけた土庄町の元小学校長、藤本義則さん(61)と、連絡をとった持ち主の心温まる交流が始まろうとしている。

 升は杉板製で直径、深さそれぞれ約30センチで、鉄板の補強が施されている。底面に「昭和五十五年十月新調」と書かれ、併せて災害が最も厳しかった佐用町久崎地区の住所と「柏木國夫」の名が書かれていた。

 佐用町久崎地区の佐用川と幕山川が豪雨のため決壊して壊滅的な被害に遭った翌日の11日午前9時ごろ、小豆島の元目漁港近くの海岸を散策していたときに、藤本さんが升を発見。記載された住所を手がかりに連絡を取ろうとしたが、久崎地区は家屋の流出や床上浸水の被害で電話交換施設も水没して不通のため電話が通じなかった。

 やむを得ず17日に手紙を出した藤本さんのもとへ18日午後、升の所有者、柏木國夫さん(87)から公衆電話を使って連絡があった。柏木さんは「小豆島へは霊場を巡る遍路で何度も訪れた。升が家族の無事をゆかりのある小豆島に知らせてくれた」と感謝に声を詰まらせていたという。

 藤本さんは「持ち物に名前を書き置くのは物を大切にする人。柏木さんは家財道具の多くを失ったそうで、元気を出してもらいたい」と、小豆島特産のそうめんや、つくだ煮などすぐに食べられるものを添えて升を柏木さんに送った。 

<インタビュー>「NANTA」の制作者、ソン・スンファン代表

8月18日19時42分配信 聯合ニュース

【ソウル18日聯合ニュース】「もう12年ではなく、まだ12年しか経っていないと言いたいです」――。
 1997年10月の初演以降、12年間韓国を代表する文化公演として世界各地で上演されたノンバーバルパフォーマンス「NANTA(ナンタ)」。同作品の生みの親、PMCプロダクションのソン・スンファン代表はNANTAの成功は現在も「進行形」だと語る。2007年7月に国内初の専用館を設立し、先月22日には専用館での公演が1万回を突破するなど数多くの記録を打ち立ててきたが、ソン代表はまだ満足していない。
 自身が死んだ後も公演され続ける作品作りを目指しており、世の中が変わり観客の感覚も変わるため、NANTAも引き続きアップグレードさせていくとした。「外国には50~60年にわたり上演されている作品があるが、NANTAはようやく12年たった。韓国の観客は新しいものに敏感だが、長い目で見ることも必要だ」と訴える。NANTAは長く続いた公演だと思われているが、50~60年続けるにはまだまだ道のりは遠いと考えている。
 NANTAのこれまでの観客総数は470万人に達し、初年度に30億ウォン(約2億2600万円)水準だった年間売上高は150億ウォンを超えた。5人で出発したPMCプロダクションは80人の社員を抱える会社に成長し、契約した俳優だけで150人に上る。
 こうした成功は世界市場進出という明確な目標から生まれた。この確固たる目標に向け、言葉の壁を超えることができるノンバーバルパフォーマンスを選んだのだ。国内3か所に専用館を設立し、外国人観光客を誘致した戦略も功を奏した。現在はタイなど海外に専用館設立を打診するなど、新たな飛躍に向け準備している。
 NANTAの成功神話を継承する後続作も間もなく公開される。「NANTA2」と呼ばれる「The Auto」が10月にトライアウト公演として披露される予定だ。NANTAと同様、リズムとビートを中心としたノンバーバルパフォーマンスで、舞台を厨房(ちゅうぼう)から自動車整備工場に移し、整備中に巻き起こる事件を描く。
 ソン代表はNANTAと同様、家族が共に楽しめる「ファミリーショー」だと紹介する。いつ、どこででも見られる自動車は生活に密接しており、非常に親しみやすい素材というメリットがあると説明した。鉄板だけではなく、クラクションやオーディオなどで大きな音を出すほか、ヘッドライトやワイパーなどで視覚的にもさまざまな効果を加える。
 もう1つの野心作は安東河回タルチュム(仮面劇)を利用した「タル」だ。ソン代表は「タルチュムの伝授は続いてきたが、タル(仮面)を利用した現代的なパフォーマンスはなく、残念だった」とし、来年8月ごろに慶尚南道・安東に設けられる1000席規模の劇場で作品を披露する予定だ。同作品も海外進出を念頭に置いていると語った。
 続編は成功が難しいともいわれるが、ソン代表は2作品ともNANTAに続き成功すると信じている。NANTAの経験を生かし、これまでよりは楽に世界市場に進出できるとみている。
 現在はノンバーバルパフォーマンスの制作に力を入れているが、ソン代表は子役俳優として芸能界入りし、正統演劇、テレビドラマ、映画、ラジオDJ、テレビ番組の司会など多方面で活躍してきた。自分のことを演劇だけにこだわる俳優でもなければ、テレビにだけ出演するエンターテイナーでもないと評価する。1つの方向に偏らず、広く柔軟に考えることができたため、ノンバーバルパフォーマンスで成功を収めることができたのではないかと話す。今後もNANTAのようなロングラン作品の制作を目標に、引き続き海外進出を試み、ミュージカルの創作にも力を入れる計画だ。「今はブロードウェイミュージカルが優勢だが、情緒的に韓国の観客に合わない部分もあります。ハリウッド映画がある日、韓国映画に主導権を明け渡したように、ミュージカルもそんな日が訪れると思います」。

【マレーシア】鉄鋼輸入時の認可証明、2カ月間中止に

8月17日8時30分配信 NNA

 マレーシア国内での生産活動に影響しかねないと懸念されていた鉄鋼製品や粗鋼の輸入に伴う認可証明書(COA)制度が一時中止となった。国際貿易産業省(MITI)が決めたもので、期間は今月13日から10月12日までの2カ月間。ボルトやチューブなど多岐にわたる製品が対象となるため、日系企業の間では一時中止に歓迎の声があがっている。だが、現時点で政府は10月13日からの再開を示唆。再び混乱が生じる可能性が残っているだけに、今後の動向が注目される。

 MITIは、産業界と議論した結果、混乱をきたしているなど反対意見が多かったことから中断を決定した。今月1日に実施したところ、税関で貨物が足止めされるなどの問題が発生したため、一時的に取りやめて制度運用を見直すことにした。昨年11月からCOA制度が適用されている棒鋼など57品目については、中止の対象にならない。
 
 今後の焦点は見直しの内容。日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所によれば、同制度の認証機関であるマレーシア工業研究所(シリム)が見直しを進める。対象製品を「重要(Critical)」と「非重要(Non―Critical)に分類。「非重要」製品に対するCOA取得を不要にすることを検討しているという。
 
 日本も、マレーシア政府に対して見直しを求めていく。在マレーシア日本大使館、ジェトロ、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)が協力して、6月ごろから実施に反対の姿勢を表明するとともに内容修正を求めてきたが、今後も「引き続き働きかけを行っていく」(業界関係者)方針だ。
 
 COA制度は、6月に発表した新鉄鋼政策に盛り込み、今月1日から実行に移したが、産業界が猛反発。マレーシア航空貨物フォワーダー協会(ARAM)は、新たな手続きの発生などで各地の税関で貨物が滞った状態になっているとして同制度の撤回を要請。MITIは今週に入り、同協会との協議で、プレクリアランス(相手国の空港などで通関を行うこと)を認めるといった緩和策の即時実施を発表した。しかし、産業界からの反発が続き、制度の一時中止を決めた。
 
 同制度は、すべての鉄鋼製品の貨物を輸入通関する際にCOAの取得を義務付けたものだ。72番と73番の輸入品番(HSコード)が付いている200種類を超える全鉄鋼製品を対象としている。熱延鋼板や冷延鋼板に限らず、パイプやチューブ、ボルト、ナット、ピンなど対象は広範。取得までに最長で3日を要する上に検査費用がかかるため、日系を含む購入者サイドは生産に支障をきたすなどの影響が広がりつつある。
 
 同様の制度は先進国にはなく、東南アジアではタイなどが実施している。一方で、インドは今年2月から実施しようとしたが、日米欧の反対などを受けて実施を1年先送りすることを決定。インドネシアも実施すると発表したが、現時点で実行されていない。

鉄の彫刻家・浅井憲一さん、六本木で個展-溶接機とハンマーで創作 /東京

8月7日13時20分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 六本木の「ストライプハウスギャラリー」(港区六本木5、TEL 03-3405-8108)で8月8日より、鉄の彫刻家・浅井憲一さんの個展「真夜中のサーカス」が始まる。(六本木経済新聞)

 浅井さんは1952(昭和27)年生まれ。長年油絵を描いてきたが、途中から形に興味を持ち始め、鉄の彫刻家へと転身。溶接機とハンマーでたたくことを繰り返す、地味な作業で仕上げていく作品は着色せず素材の色をそのまま生かしている。

 同展では、まるで虫のように動き出しそうなたくさんの箱を作り、真夜中のサーカスを表現している。浅井さんは「出来るだけたくさんの箱を作ってみようと思いました。四角い鉄板を六面溶接することで箱が一つ出来上がる。そんな限りのない作業を繰り返すことで何かが表現できるのはないか。そんな、あえて無計画なところから作業を始めた」と話す。

 開廊時間は11時~18時30分。日曜休廊。入場無料。今月21日まで。