シャッターで価格カルテル容疑、公取委が3社立ち入り検査

11月20日3時11分配信 読売新聞

 シャッターの販売を巡り価格カルテルを結んだり、談合を繰り返したりした疑いが強まったとして、公正取引委員会は19日、三和シヤッター工業(東京都板橋区)、文化シヤッター(文京区)、東洋シヤッター(大阪市中央区)の本社や支店など計約20か所を、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査した。

 違反の対象とされる市場規模は約1400億円(2006年度)で、3社はその約9割を占めるという。

 関係者によると、3社は販売価格の値上げ幅や時期を調整したり、ゼネコンや工務店から引き合いを受けた際、受注予定社を決めたりした疑い。3社が加盟する「日本シヤッター・ドア協会」(東京都千代田区)も検査を受けた。

 カルテルが結ばれたとされる製品は、住宅や商店向けの軽量シャッター、工場などに使われる重量シャッター、巻き取らずに収容するオーバーヘッド・ドアの3種類で、3社は今年3月、原材料の高騰を理由に5~20%の値上げを発表した。

 シャッターは、近年、鋼材が高騰した影響で、コストが急増していた。また、3社の一部は、公取委が告発した鋼板メーカーから材料として亜鉛メッキ鋼板も仕入れており、二重に不当な価格転嫁が行われた可能性もある。3社は「指摘されるような事実はないと認識している。公取委には協力する」としている。

彦摩呂「塩すき焼き」をオグシオで表現

11月18日14時34分配信 スポーツ報知

 グルメリポーターの彦摩呂(42)が18日、東京・浜松町の文化放送で定例会見にゲストで出席し、パーソナリティーを務める「浜松町一丁目文化食堂」(火曜・後9時)をPRした。

 これまで1万軒以上の店を食べ歩いた彦摩呂が、おいしい店や料理などを紹介していく番組。「ラジオだと無限に表現できる。耳から情報が入って、よだれが出るような番組にしたい」と意気込んだ。

 「味の宝石箱や~」など、おなじみの決めゼリフもテレビより多め。例えば「塩すき焼き」を、「カンカンに熱した鉄板に塩をふるんです。料理の九州場所や~」「牛肉界のオグシオ(塩)や~。シオ、別れんといて~」と、女子バドミントンのオグシオペア解散の時事ネタも交えて表現した。

何でもはさめる“ペン立て”で机上をスマートに片付ける

11月18日13時27分配信 ITmedia Biz.ID

3分LifeHacking:卓上につねに散らばっている筆記具。きちんとペン立てに立てておけば、雑然と散らかることもないのに……というのは正論ではあるが、知らず知らずの間に増えていく性質を持つ筆記具のこと、いざ整理整頓を実践するとなると難しかったりするものだ。

 さて、筆記具の整理整頓においては、利用頻度が高いものだけを机上に出し、そうでないものは引き出しの中にしまうのが、机上を乱雑に見せないためのコツだ。じゅうぶんな容量のペン立てが机上にあるからと言って、あまり使わない筆記具までそこにストックしてしまうと、結果的に机上が乱雑に見える原因となってしまう。

 選別した筆記具を机上にキープしておきたい場合におすすめなのが、今回紹介する「テンプレートスタンド」だ。もともとは製図用のテンプレートを立てておくための商品だが、厚手のスポンジではさむという構造を生かし、メモなどの紙類のほか、筆記具もまとめて立てておくことができる。わざわざ独立したペン立てを用意しなくても、数本程度の筆記具であれば、ここにメモ類と一緒に立てておけるのだ。

 実際に使ってみると、文字通り何でもはさめてしまうので非常に便利。領収書やハガキ、メモの類から、ペンやUSBメモリ、果てはCDやDVDメディアまで、ふだん机の上に散らかっているものをまとめて立てておけるので、机上がすっきりする。筆記具に関しては、はさめる本数に制限があることから、机上に筆記具が増殖するのを抑制する効果もあるというわけだ。

 台座の部分は鋼板でズッシリ、安定感も抜群である。机上に筆記具が増殖→ペン立てを用意→ペン立てがいっぱいになる→乱雑な状態に逆戻り、というループに陥る前に、こうしたツールを用いて整理整頓ルールを定めてみてはいかがだろうか。

JFEの高張力ハイテン鋼管 新型オデッセイに採用

11月18日8時3分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 JFEスチールは17日、引っ張り強度(張力)が980メガパスカル(100キロ級)という高張力(ハイテン)鋼管が、高い成形性を求められる自動車のボディー部に世界で初めて採用された、と発表した。これまでは加工の難しさから、自動車の骨格構造部は主に薄鋼板を張り合わせて製造していた。JFEは今回開発した技術を他メーカーにも売り込み、自動車向けハイテン鋼管の販売拡大を狙う。

 新開発のハイテン鋼管は、ホンダの新型ミニバン「オデッセイ」のフロントピラー(フロントガラスを支える支柱)に使われ、同車の売り物である「視界向上」に一役買っている。

 自動車メーカーは、燃費の改善と安全性の向上につながるとして、軽くて強いハイテン鋼材の使用比率を高めている。だが、鋼板に比べて鋼管は、成形が難しく、溶接も外側からしかできないデメリットがある。そのため、ドアの内部でそのまま直管形状で使える部分や、加工が比較的単純な足回り部分で張力が80キロ級程度の鋼管が使われる程度にとどまっていた。

 今回開発した素材は、複雑な形状を可能とする水圧加工に耐えるしなやかさを備えているのが特徴。この鋼管によって、ホンダはフロントピラーを前モデルより約30%スリム化。「低く構えた攻撃的なスタイル」を維持したまま、左右の視界を向上させた。左右のフロントピラーで計約5キロのハイテン鋼管が使われている。

 自動車向けハイテン鋼管は、今回のオデッセイ向けを含め月産80トンだが、JFEスチール鋼管セクターの村瀬文夫部長は「2015年には100~300トンを目指す」という。このため、ホンダが採用した技術を他社にも提案すると同時に、ハイテン鋼管の他の部分でも自動車ボディーへの適用技術開発を進める。

工事用の鉄板12枚盗まれる 野洲の建設会社

11月15日9時49分配信 京都新聞

 14日午後5時ごろ、滋賀県野洲市三上の建設会社「苗村組」から「資材置き場にあった鉄板12枚がなくなっている」と守山署に届け出があり、同署が窃盗事件として調べている。
 同署によると、鉄板(縦3メートル、横1・5メートル、重さ約800キロ)は工事車両の下敷き用で、同市南桜の資材置き場に置いていたという。同署は8日朝から13日朝にかけて盗まれたとみている。

好調一転…「減産」の嵐 忍び寄る“鉄冷え”の悪夢

11月17日11時33分配信 産経新聞

 米国発の金融危機による世界同時不況の大津波が日本企業を直撃した。生産の現場では「減産」の嵐が吹き荒れる。日本経済を屋台骨として支える大手鉄鋼メーカーでも11月から相次いで減産態勢に入った。鉄鋼業界は、昨年度に粗鋼生産量が過去最高を記録するなど「30年ぶりの春」(大手首脳)を謳歌(おうか)してきたが、一転して“鉄冷え”の再来におびえる。大不況にどう立ち向かうのか。生産現場からルポする。

 「フル操業を続けていた自動車用鋼板は、“トヨタ・ショック”に見舞われ、生産量がじわじわと落ちている」

 広島県福山市と岡山県倉敷市の2カ所にまたがるJFEスチールの西日本製鉄所。安岡秀憲副所長の表情は暗い。取引先のトヨタ自動車が、今年度の営業利益予想を当初より1兆円も引き下げたのだから無理もない。

 同製鉄所では今年度上期まで増産に追われ、飛ぶ鳥を落とす勢いだった。だが、9月に米大手証券リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)し、状況が一変する。

 危機の震源地である米国では自動車販売が激減し、国内メーカーの米国向け輸出が急激に落ち込み始めた。危機は好調だった中国など新興国にも波及し、自動車各社の工場は軒並み減産に追い込まれた。当然、減産の波は、自動車用鋼板を供給している鉄鋼メーカーにも押し寄せた。

 JFEスチール全体の下期減産量は、上期生産量の約3%に相当する計50万トンに達する。

 同製鉄所の福山地区にある連続焼鈍ラインは、軽くて強い自動車の生産に欠かせない「超高張力(ハイテン)鋼板」などを製造する自慢の設備だ。世界中の自動車メーカーから高い評価を受け、注文が殺到していたが、担当者は「来月から減産します」と寂しげに話した。

 倉敷地区内にあるグループ会社の水島鋼板工業では、近隣に工場を持つ三菱自動車など主要自動車メーカー向けに、特殊溶接したドア用鋼板などを昨年は約140万枚製造した。

 だが、「生産は9月がピーク。10、11月と月が変わるごとに注文が減少している」(幹部)という。当初検討していた2交代制から3交代制に切り替える計画も露と消えた。

 ≪数年先まで受注も…≫

 広大な製鉄所を歩いてみると、どこもかしこもが、減産に見舞われているわけではない。

 倉敷地区の造船用厚板製造ラインでは、注文に生産が追いつかない活況が続いている。10月の生産は20万3000トンに達し、過去最高を更新した。

 水蒸気と轟音(ごうおん)に包まれて、圧延ローラーの上を時速数十キロで走る長さ数十メートルの厚板。冷ましている間に、すぐ後ろに控えるオレンジ色に焼けた鋼板をロールにかけ、同時処理で量を稼ぐ。さながら鋼板の交通渋滞だ。

 同製鉄所の野村寛所長は「これまでは若干コストがかかっても、客の要望に応えてきた」と胸を張る。

 造船業は、これまでの世界的な好景気で数年先まで受注が埋まっており、厚板も急激に需要が落ち込むことはない。しかし、世界同時不況による物流の低迷で今後、受注が落ち込む可能性が高い。造船会社は相次ぐ設備増強で、生産能力が過剰になっており、“造船不況”の再来が懸念されている。厚板製造ラインの活況がいつまで続くか分からない。

 旧川崎製鉄の水島製鉄所として1961年に建設された倉敷地区は、粗鋼生産量が74年に年851万トンまで拡大したが、その後の鉄鋼不況で86年には572万トンまで落ち込んだ。

 2003年に旧NKKと合併した後、鉄鋼需要の増大に対応して効率化を進め、07年には生産量が過去最高の1011万トンまで増えた。今年上期(1~6月)は518万トンに達し、年間の記録更新は確実とみられていたが、下期からの減産で更新は微妙になってきた。

 福山と倉敷を合わせた従業員は協力会社を含め約1万6000人に上る。野村所長は「この程度の減産では、人を減らす必要はない。毎年250人を予定している採用計画も見直さない」と語り、景気後退期に入ると従業員が最も気にする雇用への影響を否定した。

 ≪中国、輸出攻勢に転換?≫

 最大手の新日本製鉄も下期から、4年ぶりの減産に入った。増田規一郎副社長は、「実需に見合った生産、販売に徹する」として、輸出鋼材を中心に年間生産量の約3%に相当する100万トンの減産を予定する。住友金属工業、神戸製鋼所なども減産を計画している。

 鉄鋼需要の先行きについては、各社とも「現在は混乱の極み。金融が落ち着けば、おのずと需要も平静を取り戻す」(宗岡正二・新日鉄社長)などと、楽観的にみている。

 ただ、景気後退は、日米欧の先進国から、インフラ整備などでこれまでの鉄鋼需要の増大を支えてきた中国などの新興国にも波及している。

 中国では、これまで国内需要を優先すると同時に、貿易摩擦にも配慮し、鉄鋼の輸出を控えてきた。しかし、国内需要の落ち込みで、輸出攻勢をかける可能性は否定できない。日本を含む世界の鉄鋼メーカーが旺盛な需要に対応するため、積極的な設備投資や改修で生産能力を増強しており、供給過剰の懸念もつきまとう。

 鉄鉱石を溶かし、鉄鋼製品の母材となる「銑鉄」をつくる高炉の火は、365日24時間燃え続けている。かつての鉄冷え不況では、いくつもの高炉がその火を落とし、閉鎖された。

 あの悪夢がよみがえることはないのか。鉄鋼マンたちの胸中は穏やかではいられない。(吉村英輝)

メッキ鋼板カルテル、取引先との値上げ交渉も4社横並び

11月13日14時48分配信 読売新聞

 建材用亜鉛メッキ鋼板の販売を巡る価格カルテル事件で、日鉄住金鋼板(東京都中央区)など大手鋼板メーカー4社が一斉値上げに合意した後、取引先との値上げ交渉も同時期に始めていたことがわかった。

 各社の取引先が値上げに反発する事態が予想されたためで、東京地検特捜部と公正取引委員会は、シェア(市場占有率)の約8割を占める4社が横並びで交渉を進めることで、取引先に値上げを納得させる狙いがあったとみている。

 公取委の発表や関係者によると、4社は2006年4~6月、都内の飲食店で会合を開くなどして、商社や問屋に卸す「店売り」と呼ばれる鋼板の出荷価格を同年7月から1キロあたり10円値上げすることで合意。値上げには、商社や問屋の抵抗が予想されたため、会合では「取引先をどう説得するか」も話題に上った。

 結局、4社は7月出荷分からの値上げをスムーズに実行するため、6月中旬から、大口の取引先などに対して一斉に値上げ交渉を開始。難色を示す顧客もあったが、業界を挙げての説得工作に屈する形で、やむなく値上げをのんだという。

鋼板カルテル 事業統合で解消か メーカーを捜索

11月12日15時2分配信 毎日新聞

 亜鉛メッキ鋼板の価格カルテル事件で、02年に大手鋼板メーカー間で結ばれたカルテルは、日鉄住金鋼板(東京都中央区)の事業統合を機に06年に解消したことが分かった。カルテルが発覚して公正取引委員会から統合を認められないことを懸念し、これが解消の一因となった可能性が高い。約4年にわたるカルテルの全容解明を進めるため、東京地検特捜部は12日午前、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、同社や日新製鋼(千代田区)など関係先の捜索に乗り出した。

 関係者によると、メーカー7社(合併で現在は4社)による価格協定は02年に形成され、06年7月までに計5回の一斉値上げを実施した。だが、旧日鉄鋼板と旧住友金属建材が06年、日鉄住金鋼板に事業統合するに当たり公取委に相談し、「独禁法の順守を含むコンプライアンスの一層の徹底を図る」などとする上申書を提出した。

 公取委は06年10月、「実質的な競争を制限することにはならない」と、統合を問題なしとする回答を公表。その後、両社が統合した06年12月以降は不正な一斉値上げは実施されず、カルテルは解消に向かったという。

 特捜部は捜索で押収した資料を分析するとともに、関係者の事情聴取を進め、担当幹部ら7人前後を在宅起訴する方針とみられる。

SL人吉「心臓」装着 ボイラー取り付け

11月10日15時7分配信 西日本新聞

 来年4月に運行を始める「SL人吉」として復活する蒸気機関車の修復工事で、JR九州は10日午前、動力源の蒸気をつくるボイラーを台枠に載せる作業を北九州市小倉北区の小倉工場で行った。

 ボイラーは、長さ約8メートル、直径1・5メートル、重さ約9トン。クレーンでつり下げられ、慎重に台枠に載せられた。続いて、作業員が約30本のボルトで固定し、外側に鉄板を張っていった。

 SL人吉となる蒸気機関車は、1922年に製作された「8620形」(通称ハチロク)。75年に引退し、88年から2005年まで観光列車「SLあそBOY」として活躍した。老朽化のため、台枠を取り換えるなどの改修を進めている。SL人吉は来年4月25日から熊本-人吉間(鹿児島線、肥薩線)で週末や春・夏休みなどに運行する。試運転で雄姿を見せるのは来年1月末ごろという。

「ゴーン・ショック」で価格下落が引き金…鋼板カルテル

11月11日14時43分配信 読売新聞

 建材用亜鉛メッキ鋼板を巡る価格カルテル事件で、鋼板メーカー大手が2002年に協定を結んだのは日産自動車から値下げを迫られた「ゴーン・ショック」が引き金になったことが複数のメーカー幹部の話でわかった。

 当初は販売拡大を狙ったカルテル破りで足並みがそろわないこともあったが、役員レベルで「このままでは共倒れになる」と危機感を共有し、その後は“鉄の結束”で合意が守られるようになったという。

 関係者の話によると、公正取引委員会から11日に独占禁止法違反(不当な取引制限)で告発された日鉄住金鋼板の前身である住友金属建材など3社と、淀川製鋼所、日新製鋼、カルテルを自主申告したとして告発を免れたJFE鋼板の前身2社の計7社の課長級社員は02年春から会合を重ねるようになった。